ボールペン

ボールペンのペン先の種類に徹底解説!!

ボールペンのペン先の種類に徹底解説!!

書き心地に大きく関係するインクやグリップについては「ボールペンの仕組み」で書きましたが、ペン先によっても書き心地は大きく変わります。

そのため、インクの種類やグリップと同様ペン先も重要要素の一つです。

ということで、今回は書き心地に直結するボールペンのペン先のに焦点を当てて種類と素材による特性を徹底解説していきます!

ボールペンのペン先の構造

ボールペンのペン先の構造

ボールペンのペン先は、ペン先のチップと呼ばれる部分の先端にあるボールにリフィル[替え芯]内のインクがボールに補充され、ボールが回転することで紙にインクが流れる仕組みです。

そのため、ボールペンのボール径の大きさによって流れるインク量が異なり文字が太くなったり細くなったりします。

また、ボール経が同じでも油性インクと水性インクではインクの特性上流れる量が違うので文字の太さや細さは異なり、実際に水性インクを使うと年度が低いため文字は太くなってしまう軽々をされた方も多いでしょう。

その他にも筆記角度、筆圧、そして使用する紙によって文字の細さや書き心地は変わってしまうので自分に合った好みのボールペンを見つけるには、ペン先やインクだけに囚われず総合的に判断する必要があります。

ボールペンの仕組みについて徹底解説!!
ボールペンの仕組みについて徹底解説!!自分にあった最適なボールペンを見つけるために、ボールペンの構造や仕組みを徹底解説していきます。...

ボールペンのペン先のボール経の大きさ

ボールペンのチップ部分のボール経は主にJIS規格に基づいて作られているのが殆どです。

ボール経の種類を、下記の表にインクの種類別で簡単にまとめてみました。

ボール経の一覧表
文字の太さや細さ 記号 油性インク 水性インク ゲルインク
超極細時用 UF 0.40mm未満
極細文字用 EF 0.65mm未満 0.55mm未満 0.40~0.55mm未満
細字用 F 0.65~0.85mm未満 0.55~0.75mm未満 0.55~0.75mm未満
中字用 M 0.85~1.05mm未満 0.75~1.00mm未満 0.75~1.00mm未満
太字用 B 1.05mm以上 1.00mm以上 1.00mm以上

コンビニなどでは、0.3mm、0.5mm、1.0mmの3種類をよく見かけますね!

実際試してみれば分かることですが、同じインクのボールペンであれば基本的にボール経が大きいほど滑らかな書き心地になることが多いです。

これはボール経が大きい分ノートや紙などとの摩擦部分が大きくボールが回転しやすいことが大きく影響しているためでしょう。

ボールペンのペン先の種類

ボールペンのペン先の種類

ボールペンのペン先の構造やボール経による影響について分かったところで最も重要なペン先の種類についてまとめます。

ペン先において重要な部分は、「ボール素材」、「チップの形状」、「チップの素材」に分けられます。

紙やノートとの接地面になる「ボール素材」

ボールペンのペン先のチップ部分に使われる種類は素材別に大きく分かると下記の3種類となっており特性が異なるためそれぞれ解説していきます。

  • インクのノリが良い「セラミック」
  • 耐久性に優れる「タングステン」
  • ローコストの「ステンレス鋼」

インクのノリが良い「セラミック」

セラミックとは、金属酸化物を光熱処理によって焼き固めた焼結体(しょうけつたい)です。

セラミック素材の特性としてプラスチックよりも固く、耐摩耗性やインクによっての化学反応を起こさないためボールペンのボールの素材として適しています。

そして、表面に微細なデコボコがあるのでインクのノリが良いのでも書き心地にこだわっているボールペンや高級ボールペンに採用されるケースが多いです。

耐久性に優れる「タングステン」

タングステンとは、自然界にある非常に固く重い金属でダーツのバレル部分に使われることが多い素材です。

ボール素材としては、タングステンに灰素を加えて熱するとタングステンカーバナイトと言う粉末になり、この粉末にコバルトを少し加えてボール用の金型に入れ、ボール用の金型を圧縮し、熱を加えて焼結して出来上がったタングステンボールを利用します。

この方法で作られたタングステンは超硬合金と呼ばれ、耐摩耗性や非常に寿命が長く硬いのでボールペンの他にも様々な工業製品にも使われることが多い素材です。

そのため、ボールペンの筐体とセットで耐久性を売りにしたボールペンに採用されたりします。

ローコストの「ステンレス鋼」

ステンレス鋼とはクロムやニッケルを含ませた合金で、材料の段階では丸い棒状で小さく切断した後にボールの金型に圧縮成形することでボールとして利用します。

また、ステン(stain)と言うのはサビと言う意味で、そのステンにレスを付けることでサビナシと言う意味です。

100円前後のボールペンで良く使われている素材で、他の素材に比べると安価に製造できますが、若干耐摩耗性に劣ります。

インクの流れ方に影響する「チップの形状」

ボールの次はチップの形状や特性についてです!

チップはインクの流れ方に影響し、形状は大きく分けると下記のの3種類に分けることができます。

  • インクが流れやすい「コーンチップ」
  • 細いボール系に適した「ニードルチップ」
  • 良いとこどりの「シナジーチップ」

インクが流れやすい「コーンチップ」

一般的に見かけるボールペンはコーンチップを採用していることが多く、見た目がコーンのようにペン先が太く円錐形の形状になっています。

円錐形なので強い筆圧でも安定感があり、ペン先が太くインク容量も大きいので書き出しが滑らかな特性を持ちます。

細いボール系に適した「ニードルチップ」(パプチップ)

ニードルチップは、ペン先が細いタイプのボールペンに採用されることが多いチップです。

1999年に日本の筆記具メーカーのオートが開発したチップで、名前の通り針のように細いチップとなっており、細かい字をや滑らかな書き味を出すのに適した特性を持っています。

良いとこどりの「シナジーチップ」

シナジーチップはパイロットが開発したコーンチップとニードルチップのいいとこ取りのチップ。

書き出しも良く滑らかな書き味で、コーンチップとニードルチップの特性を持ちつつペン先が強いのが特性です。

チップの素材

次はチップに使われている素材の種類についてです!

チップの素材は主に下記のステンレス、白銅、切削黄銅の3種類が使われています。

  • 性能が高く価格も安いバランス型の「ステンレス」
  • コスト重視の「切削黄銅」
  • マイナーな「白銅」

性能が高く価格も安いバランス型の「ステンレス」

日本で作られているボールペンのチップの殆どがステンレス鋼素材です。

ボールペンのボールでも同じステンレス鋼が使われていましたが、やはりサビに強く寿命が長いといった特性に加えて、他の素材に比べると安価に製造出来るのでボールペンの作るのにステンレス鋼は最適の素材の一つでしょう。

コスト重視の「切削黄銅」

切削黄銅とは切削しやすい黄銅です。

黄銅は10円玉を筆頭に精密機器、給水管、弾薬の薬莢など幅広く使用されています。

寿命が短いと言うデメリットもありますが、価格の安さやそこそこの硬度をもっていて切削がしやすいといった点からボールペンのチップにも採用されることが多いです。

マイナーな「白銅」

切削黄銅よりも耐食性があるのが白銅です。

銅を主体としてニッケルを10~30%含んだ合金で、こちらも硬貨の50円や100円に使われています。

腐食性が高く、船などの部品にも良く使用されていて価格も安く、切削黄銅よりもチップの耐食性を求める場合は、白銅が採用されることが多いです。

ボールペンのペン先についてまとめ

ボールペンのペン先もボールの大きさやチップの形状そして素材と様々な種類がありますね。

ひとえに太さや細さと言っても、これらの種類を把握することで自分の使いやすいボールペンを選ぶ新たな基準になると思います。

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