2021年に入りANC対応の完全ワイヤレスイヤホンの選択肢も多くなって来ましたが、イヤホン本体や充電ケース大きいケースが多いので、軽量&コンパクトなモデルを探している人も多いのではないでしょうか?
そんな要望を満たすモデルが、超軽量でコンパクトかつANCに対応したradius「HP-T200BT」。
ということで、この記事ではradius初のANC対応「HP-T200BT」のANC性能や音質をレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:radius
radius「HP-T200BT」の概要
「HP-T200BT」は、業界トップのDL数を誇る「NePLAYER」を提供しているオーディオメーカーのradius初のANCに対応した完全ワイヤレスイヤホン。
イヤホン本体や充電ケースが超小型で軽量のため、耳への負荷も軽く持ち運びにも最適です。
更に小型にも関わらず、
- ノーマルモード:10時間
- ANCモード:7時間
- ケース利用時:30時間/21時間(ANC)
と驚異の連続再生時間を達成しているので、再生時間とトレードオフで小型化しているわけではありません。
また、radiusらしくパワフルで張りのある音質で音楽を楽しめるので高い完成度のモデルです。
- 実測36gの超小型&軽量設計
- 最大10時間の連続再生時間
- radiusらしいパワフルな音質
radius「HP-T200BT」のスペック
商品名 | 「HP-T200BT」 |
連続再生時間 | 最大10時間/7時間(ANCモード) |
ケース込再生時間 | 最大30時間/21時間(ANCモード) |
急速充電 | 10分の充電で2時間再生 |
Bluetooth | Bluetooth5.1 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 6mm/ダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | 対応 |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み | 対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェイス | USB/TypeC |
防水性能 | IPX5 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
チップセット | 不明 |
バッテリー容量 | ケース400mAh |
重量 | 4g片耳 |
カラー | ブラック/カッパー/ゴールド |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Amazon |
radius「HP-T200BT」のスペック的に突出している部分は、連続再生時間と小型&軽量設計のみ!
しかし、基本機能は、
- 急速充電(10分の充電で2時間再生)
- IPX5防水
- USB/Type-C
としっかり揃っているので十分な性能といえるでしょう!
radius「HP-T200BT」のデザインチェック
まずは、耳につけても目立たないぐらいコンパクトなradius「HP-T200BT」のデザインから見ていきましょう!
ブラックで統一感のある「外箱」
化粧箱はスリープ式を採用しています。
サラサラとした加工がされていて手触りの良い質感です!
内箱は黒色の額ありタイプ。
化粧箱と同一色なので統一感はバッチリ!
ケース付きの「同梱物」
radius「HP-T200BT」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×3
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 説明書×1
上記写真の黒いケースにイヤーピースやUSBケーブル、説明書が入っています。
説明書は「HP-V700BT」と同様折りたたみタイプなので高級感はありません。
シンプルで小型の「本体」
radius「HP-T200BT」のイヤホン本体はシンプルで超小型で軽量!
タッチセンサー部分にはブランド名の「Ne(new ear)」ロゴが有り、デザイン性も高くカッコいいです。
背面は中央部分にL/R表記表記があるので、分かりやすいです。
浅く薄めの「イヤーピース」
radius「HP-T200BT」に同梱されるイヤーピースは、イヤホンに装着しているものも含めて3種類。
かなり浅い作りで薄いので、サイズ的にも形状的にも人を選びそうですが意外にも装着感は上々です。
超小さい「充電ケース」
充電ケースはイヤホン本体以上にインパクトのある小ささ。
おそらくANC対応モデルとしては最小レベルです。
デザイン的にはやや光沢のあるグレーの発色でシンプルなので、飽きのこないデザインになています。
ケースは小さいながら上記のようにスペースはしっかり確保されているため、取り出しはスムーズ!
USB/TypeC対応の「インターフェース」
充電インターフェースはUSB/TypeCのみ。
ケースの背面にインターフェースがあるので使い勝手は良好です。
また、ケース中央の丸い部分が充電インジケーターになっていて、
- 4回点滅:75~100%
- 3回点滅:50~74%
- 2回点滅:25~49%
- 1回点滅:0~24%
とケースを開けた時の点滅回数で充電ケースの容量を確認可能です。
若干、輝度が暗めなので屋外で晴れている日だと視認性は良くありません。
白と赤に点滅する「LEDランプ」
イヤホン本体のペアリングモード時には赤と白が交互に点滅します。
若干奥まったところで点灯するため、視認性は高くないですが、ペアリングする時ぐらいしか使わないので問題ありません。
圧倒的軽量な「重量」
radius「HP-T200BT」の重量は実測値で、
- イヤホン本体:8g
- 充電ケース:28g
- 合計:36g
と完全ワイヤレスイヤホンの中では圧倒的に軽量!
更に、最大10時間の連続再生時間を考慮すると他に選択肢がないぐらい優秀です。
radius「HP-T200BT」の設定と使い方
続いて、radius「HP-T200BT」のペアリング方法とタッチセンサー利用したモードの切替や音楽操作のタッチコマンドの操作方法を解説していきます。
ペアリング方法
radius「HP-T200BT」は、充電ケースからイヤホンを取り出したらペアリングモードに移行します。
ペアリングモードに入るとイヤホンが白/赤に点滅するので、確認できたらスマホ側で設定していきましょう。
また、ペアリングをリセットする場合は、充電ケースにイヤホンを収納した状態で両側のタッチセンサー部分を10秒ほど長押しするとリセットされます。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの接続手順は以下の通りです。
- 充電ケースを開く
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [radius「HP-T200BT」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペリング手順
iPhoneを含むiOSデバイスのペアリング手順は以下の通りです。
- 充電ケースを開く
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [radius「HP-T200BT」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
radius「HP-T200BT」は、イヤホン本体の「Ne」ロゴの部分がタッチセンサーになっています。
センサーはやや反応の遅い癖があるため、少しゆっくりタッチすることでスムーズに利用可能です。
ノイズキャンセリングと外音取込の操作一覧
ノーマル/ANC/外音取込の切り替え | 右イヤホンを3回タッチ |
ANCや外音取込、ノーマルモードへの切り替えは、右イヤホンを3回タッチすればOK!
「ノーマル」→「ANC」→「外音取込」の順で切り替わり、音声ガイドもあるので簡単に切り替えて使うことができます。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回タッチ |
次の曲へ | 右イヤホンを2回タッチ |
前の曲へ | 左イヤホンを2回タッチ |
音量を上げる | 右イヤホンを長押し |
音量を下げる | 左イヤホンを長押し |
音楽関係のタッチコマンドはフル装備!
省かれやすい音量の上下や曲戻りにも「HP-V700BT」や「HP-V500BT」と同じコマンドなので、radiusの完全ワイヤレスイヤホンからの乗り換えにも最適!
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る/切る | 左右どちらかを1回タッチ |
着信を拒否する | 左右どちらかを2回タッチ |
音声アシスタント | 左側を3回タッチ |
通話関連のタッチコマンドは、同じ操作で統一されているので、覚えやすくGood!
radius「HP-T200BT」の音質
radius「HP-T200BT」は、低音~中音域が強調されたパワフルな音質です。
とはいえ、音質重視のオーディオメーカーradiusらしく高音もバランス良くチューニングされているため、適度にクリア感や解像感を感じられるのでさすがの一言。
また、ボーカルも聞き取りやすく重低音の圧もあるため、EDMやポップ系の音楽ジャンルの楽曲と相性が抜群です。
- 低音~中音域が強調されたパワフルな音質
- ボーカルが聞き取りやすい
- 重低音の圧もある
「ノイズキャンセリング」
radius「HP-T200BT」のノイズキャンセリングは標準的レベルで、無音になるようなトップレベルではありません。
具体的にはエアコンの中位の風量なら80%ぐらいカットしてくれる感じなので、自然なノイズキャンセリングが好みの人におすすめ。
また、ANCモード時の「サー」といったホワイトノイズがやや大きく無音状態では気になりますが、音楽を再生していれば気になりません。
- ANC性能は標準的なレベル
- 強力なノイズキャンセリングが苦手な人におすすめ
- ホワイトノイズは大きめ
ANCの仕組みについては[「ノイズキャンセリング」とは?外音を打ち消す仕組みを徹底解説!!]を御覧くださいませ!
「外音取り込み」
radius「HP-T200BT」の外音取り込みは声をハッキリと取り込んでくれるため、使い勝手は良好!
比較的耳障りな高音部分はあまり再生されないので違和感なく使うことができます。
ただし、ホワイトノイズは大きいため、外音取り込みモードで長時間使うのは現実的ではありません。
- マイク感度が高く声を中心に音を取り込んでくれる
- 高音域が入りにくく違和感がない
- ホワイトノイズがかなり大きい
radius「HP-T200BT」の使用感
それではradius「HP-T200BT」を使った使用感をまとめていきます。
結論からいうと、ANC性能は高くはないものの、パワフルで有りながらバランスを保った優れた音質と超小型にも関わらず長い連続再生時間を高次元で両立した完成度高い完全ワイヤレスイヤホンといえるでしょう。
また、音質重視のオーディオメーカー初のANCモデルにも関わらず1万円台前半で購入できるコスパも魅力的なモデルになっています。
軽く邪魔にならない「装着感」
radius「HP-T200BT」は、イヤーピースが極端に浅い形状だったので、装着感は不安だったのですが、イヤホンの形状と軽さのおかげでかなり上質なつけ心地です。
また、イヤホンが薄い本体の形状のため、耳から飛び出ず、違和感なく利用できるのも魅力を感じます。
普通に使える「通話音質」
通話音質は、屋内でも屋外でも問題なく使えるレベルです。
特に屋内では声をしっかり拾ってくれるため、快適に利用できますし、屋外ではノイズもそれなりに除去されるので心配なく利用できます。
長い「連続再生時間と充電ケース」
radius「HP-T200BT」の最大の魅力の一つが小型のイヤホンや充電ケースに反して長い連続再生時間。
実際にANCモードで音量30%にして音楽を垂れ流しにしてみましたが、7時間持ったのでかなり衝撃を受けました。
片耳4gという超軽量な設計でANC対応もしながら7時間の連続再生時間は驚異的です。
ほぼ感じない「音ズレ」
左右同時伝送やaptXに対応はしていませんが、YouTubeなどの動画で音ズレは意識しないとほぼわかりません。
通信環境の悪い電車内でもほとんどズレは感じないので実用上十分な性能といえるでしょう!
また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
radius「HP-T200BT」と「HP-V700BT」の比較
radius「HP-T200BT」と「HP-V700BT」を比べるとサイズが全く違いますね。
特に充電ケースは1/3ぐらい小型化しているので、ポケットに入れて持ち運ぶ時は断然優位です。
音質面では音のチューニングの傾向は似ていますが、高音域の表現力や解像感で「HP-V700BT」がさすがに上回ります。
違い
「HP-T200BT」 | 「HP-V700BT」 | |
連続再生時間 | 10時間/7時間 | 11時間 |
Bluetooth | 5.2 | 5 |
ドライバ | ダイナミックドライバー |
ハイブリッドドライバー
|
コーデック | AAC/SBC |
aptX Adaptive/aptX/AAC/SBC
|
ANC | 対応 | 非対応 |
防水性能 | IPX5 | IPX4 |
スペックの違いは上記の通り。
ANCにも対応し小型でバランス重視の「HP-T200BT」とaptX Adaptiveやハイブリッドドライバーを採用し音質特化の「HP-V700BT」といった感じで、方向性が全く違うため、同じradius製とはいえ迷わず選択できるでしょう。
radius「HP-T200BT」がおすすめの人
radius「HP-T200BT」は、
- ポケットに入れてイヤホンを持ち歩きたい
- 装着感の軽いイヤホンが欲しい
- できればANCに対応していて欲しい
- 長時間再生は必須
- パワフルな音質が好み
といった人におすすめです。
特にANC対応で小型で長時連続間再生のに適合するモデルはほぼないので、この3つに当てはまる人には最適な完全ワイヤレスイヤホンといえるでしょう!
radius「HP-T200BT」レビューのまとめ
radius「HP-T200BT」は、
- 小型軽量なのに長時間連続再生
- パワフルな音質
- radius初のANC対応モデル
- 老舗オーディオメーカーとしては格安の1万円代
と日本メーカー筆頭のコスパモデルになっているため、中華メーカーに抵抗ある人にも非常におすすめ!