イヤホンというと音質だけに着目しがちですが、完全ワイヤレスイヤホンだとしっかりフィットしないと耳からの落下してしまうため、装着した時の安定性はかなり重要。
「EarFun Free」を使ったことで、感覚的にうどんタイプより、耳にハマるタイプの方がフィットするかもと考えた私が新たに購入したイヤホンがAnker「Soundcore Liberty Neo」。
Ankerのイヤホンは、既に3つ試していますがどれも満足度もコスパも高め!
というこで、今回はAnker「Soundcore Liberty Neo」第2世代の装着感や音質と同価格帯の同じくAnker製の「Soundcore Life P2」と比較も含めてレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
Anker「Soundcore Liberty Neo」の概要
「Soundcore Liberty Neo」は、前モデルより連続再生時間や防水性能を大幅に高めた第2世代モデルミドルレンジ完全ワイヤレスイヤホン。
具体的には、ケース込の再生時間が「12時間から20時間」、連続再生時間が「3.5時間から5時間」、防水性能は「IPX5からIPX7」に変わることで実用性が大きく向上。
しかも、連続再生時間や防水性能が上がってるにも関わらずサイズや重量に変化はないという純粋なバージョンアップです。
また、新たに登載された「BassUp」テクノロジーにより低音域を43%ブーストさせることで同価格帯では圧倒的な迫力ある音質を表現しています。
- 前モデルより再生時間や防水性能が向上
- 低音をブーストする「BassUp」テクノロジー搭載
Anker「Soundcore Liberty Neo」のスペック
商品名 | Anker「Soundcore Liberty Neo」 |
連続再生時間 | 5時間 |
ケース込再生時間 | 20時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC:AAC |
ドライバー | グラフェン |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | microUSB |
防水性能 | IPX7 |
操作 | 物理ボタン |
重量 | 51g[充電ケース込] |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
その他機能 | PUSH AND GO |
販売先 | Amazon |
スペック面をみてみると前モデルからの進化は素晴らしいのですが、完全ワイヤレスイヤホンのジャンル自体進化が凄まじいので、同じAnkerの「Soundcore Life P2」を始め競合各社の比べるとハード面では、やや劣ってる感がありますね。
実用面で見てみるとmicroUSB採用や急速充電機能がないのが地味に痛いところ。
コーデックもaptXに対応してないため、どちらかといえばAndroidよりiPhoneユーザー向けの印象です。
Anker「Soundcore Liberty Neo」のデザインチェック
それでは、Anker「Soundcore Liberty Neo」第2世代のデザインや質感のチェックをしていきましょう!
厚めでしっかりした「外箱」
Anker製品は何個も購入していますが、基本的に外箱からしっかり作られています。
Anker「Soundcore Liberty Neo」も5,000円未満で購入できるコスパの良い商品ですが、箱も分厚く価格以上の質感を担保。
多言語表記の説明書が入った「同梱物」
Anker「Soundcore Liberty Neo」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- イヤピース×4
- イヤーウィング×4
- microUSBケーブル×1
- 多言語説明書
- 安全マニュアル
- 簡易説明書
中華メーカーとはいえ説明書には日本語の表記もあり、Ankerなので18ヶ月の保証が付くので安心です。
シンプルで小型の「本体」
Anker「Soundcore Liberty Neo」のイヤホン本体はかなり小型。
色と質感はサラサラしたマッドブラックですが、外側の物理ボタンの内側のみ光沢系のピアノフィニッシュになっているのでアクセントになっています。
全体的に特長はないですが、シンプルなので飽きが来ないデザインでしょう。
耳側もマッドブラック。
さわり心地は良いですが、汚れが目立ちやすいのでちょっと微妙ですね…。
microUSBが残念な「充電ケース」
充電ケースは、ブラック一色ではなくラメが入っているので強めの光沢感です。
こちらは、汚れも目立たずGood!
サイズは「8.0×3.5×3.0」なので小型の部類に入ります。
ただし、充電ケース込の再生時間が20時間なので、バッテリー容量から考えると妥当なサイズといったところ。
そんなことより、充電のインターフェイスがmicroUSBなのが残念。
ケースを充電するときの利便性がUSB/typeCでないとかなり落ちます。
硬めな「イヤーピース」
イヤピースは最初から本体についているのも含めて4種類。
少し硬めの質感なので耳にバッチリハマると遮音性も高く安定したフィット感になります。
自分の耳より大きいサイズだと、ハマりにくいので全種類試すのがベター。
取り外しのしやすい「イヤーウイング」
イヤーウィングも、フックがないタイプを含めて合計4種類。
写真はフック付きを装着状態となっています。
イヤーウィング自体伸びるので取り外しは非常に簡単。
しかし、イヤホン本体を耳に差し込み前方に回すことで、イヤーウィングの必要性がないぐらいフィットするのでフックなしでも問題なし!
標準的な「充電ケーブル」
USB/typeA to microUSBケーブルは見た目も質感も一般的。
ちょうど良い輝度の「LEDランプ」
本体や充電ケースのLEDライトは、視認性が高いだけでなく明るすぎないのでちょうど良い感じ。
バッテリーケースは、3つ点灯時70%以上、2つ点灯時30~70%、1つになると30%未満なのため、1つになったら早めに充電するようにしましょう!
ちょっとおデブな「重量」
公式では本体とケース併せて51gとなっていますが、実測54g。
本体は11gなので片耳約5.5gと標準的な重量なので重い感じはしません。
Anker「Soundcore Liberty Neo」の使い方
続いて、Anker「Soundcore Liberty Neo」は、ペアリング方法と物理ボタンを用いた音楽などの操作方法を解説していきます。
ペアリング方法
Anker「Soundcore Liberty Neo」は、充電ケースから本体を取り出すとLEDランプが光りペアリングモードするので、あとはデバイス側で設定しましょう。
また、Anker「Soundcore Liberty Neo」は、片耳で利用する場合右側しか使えません。
充電ケースから右側のイヤホンを取り出し接続できれば片耳で利用でき、利用中の場合は左側のイヤホンをケースに戻すと右側のみで利用可能。
「Soundcore Life P2」だと両側とも片耳再生でき、別々の機器に接続するといった使い方もできるためちょっと残念。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidのペアリングは以下の手順。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「Soundcore Liberty Neo」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペアリング手順
iPhoneの場合は以下の手順でペアリング可能です。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「Soundcore Liberty Neo」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
それでは、イヤホン本体のついている物理ボタンを利用したコマンドの使い方をまとめます。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を 再生 / 一時停止 | 左右どちらか1回押す |
次の曲へ | 右 1秒長押し |
前の曲へ | 左 1秒長押し |
音楽の再生、停止や次の曲や前の曲への送りが出来ます。
音量の調製は出来ませんが、クリックは固くないので快適に利用可能です。
通話や電源関連の操作一覧
イヤホンの電源を入れる | 左・右 1回押す |
イヤホンの電源を切る | 左・右 3秒間長押し |
電話に出る | 左・右 着信中に1回押す |
電話を切る | 左・右 通話中に1回押す |
着信を拒否する | 左・右 着信中に1秒間長押し |
音声アシスタント | 左・右 どちらか2回押す |
通話や電源関連の基本操作は全て網羅しています。
覚えてしまうと使い勝手が良くなるのでイヤホンを使いながら覚えていくことをおすすめします!
Anker「Soundcore Liberty Neo」の音質
かなり好みが分かれそうなのが音質。
めちゃくちゃ低音が強いです。
そもそも価格帯的に高い解像感や高音の伸びを期待するのは間違いですが、低音が強いバランスがゆえにより解像感や高音の伸びを感じにくくなっています。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」のようにイコライザーがついていればバランスを調整可能ですが、イコライザーがないため音の好みだけでなく聞く音楽ジャンルにもよって評価が大きく分かれそうです。
個人的には、EDMの中でもエレクトロ・ハウスなどは相性が良い感じがします。
- 低音がかなり強い
- 中音も強めで高音が弱いため音の輪郭がボヤける
- EDMなど重低音重視の楽曲とは相性が良い
Anker「Soundcore Liberty Neo」の使用感
それでは、Anker「Soundcore Liberty Neo」を使った感想をまとめていきます。
結論からいうと、装着感や遮音性は高いものの、スペック面で同じメーカーのAnker「Soundcore Life P2」より低くく、マイクの性能も劣るため、敢えて選択する必要は薄めです。
イヤーウィングが必要ないぐらいハマる「装着感」
Anker「Soundcore Liberty Neo」は、耳の形状に適した構造をしているだけでなく、イヤーピースが少し固めなのと相まって「装着感」やフィット感は抜群です。
フック付きのイヤーウィングもついていますが、「必要ない!」と思えるぐらいの出来!
イヤホンを装着するときは耳に入れたあと前方に回すことで完全にフィットするので、うどんタイプとは桁違い安心して使うことができます。
また、耳にフィットする形状や厚めで硬いイヤーピースのお陰か遮音性も高く、付けると30%ぐらい周囲の音が減るイメージです。
普通に使う分には問題ない「接続速度と安定性」
Ankerイヤホンなので全く心配してませんでしたが、2秒あれば接続完了してます。
耳に付けてからかなり待たされるといったことはありません。
また、電車などでも安定して使えますが、混雑している場所だとたまに不安定になるので、標準的な感じですね。
やや籠もる「通話音質」
Anker「Soundcore Liberty Neo」マイクの性能がちょっと低め。
また、籠もって聞こえるので長時間の電話では、通話相手に負担がかかります。
屋外でもノイズキャンセルが弱く騒音を拾ってしまう傾向が強く通話目的ではおすすめできません。
最高クラスの「防水性能」
防水性能は、IPX7なので完全ワイヤレスイヤホンでは最高クラス!
30分間の水没にも耐えられるのでスポーツでの利用でも問題ないで利用できます。
フィット感も良くイヤーウィングもあるのでランニングや激しく体を動かすスポーツ時でも落下を気にせず利用可能。
5時間とやや短め「連続再生時間」
前モデルの「3.5時間から5時間」へと連続再生時間が伸びているとはいえ、相対的にみると2020年現在ではやや短め。
とはいえ、実利用では音量を最低まで下げた場合5時間前後、音量を1/3ぐらいで3.5時間ぐらいなので使ってて困る場面は少ないため、実用面ではそれほど問題有りません。
それより、急速充電が備わっていないため、充電が切れていた時など充電に時間がかかってしまうのがネック。
「遅延」はAACの宿命
iPhoneではYouTubeをみてそれほど「音ズレ」は感じませんが、Androidの場合、通信環境が悪い場所では体感的に分かるレベルには音ズレを感じます。
コーデックがSBCとAACのみで遅延の少ないaptXに対応していないのでしょうがないですね。
遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Anker「Soundcore Liberty Neo」と「Soundcore Life P2」の比較
同じメーカーのAnkerから同じ価格で完全ワイヤレスイヤホンが出ているので比較しないわけには行かないでしょう!
結論を先に言ってしまうとデザインを含め多くの部分で「Soundcore Life P2」のが優れています。
それでは、同じAnker製で価格も同じなAnker「Soundcore Liberty Neo」と「Soundcore Life P2」を比較していきます。
「スペック」は「Soundcore Life P2」の圧勝
商品名 | 「Soundcore Liberty Neo」 | 「Soundcore Life P2」 |
連続再生時間 | 5時間 | 7時間 |
ケース込再生時間 | 20時間 | 40時間 |
急速充電 | 非対応 | 10分の充電で1時間再生 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC:AAC | SBC:AAC:aptX |
ドライバー | グラフェン | グラフェン |
音取り込み | 非対応 | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 | 非対応 |
インターフェイス | micro USB | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 | IPX7 |
操作 | 物理ボタン | 物理ボタン |
重量 | 51g[充電ケース込] | 62g[充電ケース込] |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
その他機能 | PUSH AND GO | PUSH AND GO |
スペックで見ると一目瞭然ですね。
Anker「Soundcore Liberty Neo」は重量ぐらいしか勝っている部分がありません。
充電インターフェイスでUSB/TypeCやコーデックにaptXを採用していないことが同じ価格と考えると致命的。
「デザイン」は「Soundcore Life P2」がやや有利
イヤホン本体のデザインは、片方がうどんタイプなので好みの差がかなりでます。
質感を含めたトータルでは、曲線を多用しケースを含めて一体感のある「Soundcore Life P2」の方が優位な印象。
また、充電ケースがAnker「Soundcore Liberty Neo」は光沢系なので形も含めて人によって評価が分かれそうです。
「装着感」はAnker「Soundcore Liberty Neo」の圧勝
Anker「Soundcore Liberty Neo」が「装着感」や「フィット感」は大幅に上回ります。
安心感が違う!
とはいえ、「Soundcore Life P2」の「装着感」が悪いわけではないですが、うどんタイプだとどうしても耳からはみ出る部分があるためその分安定性が犠牲になっている気がします。
「音質」は好み
どちらのイヤホンも音の傾向的には低音重視で性能的には差を感じません。
しかし、Anker「Soundcore Liberty Neo」の方がより強く低音がでるので、普段聞く音楽や好みにより分かれるかと。
また、5,000円未満のイヤホンなので解像感や高音の表現はそれほど高くはありませんが、値段を考えれば十分満足できる音質でしょう!
「接続速度」と「接続の安定性」と「防水性能」は互角
地味に利便性に影響する「接続速度」と「接続の安定性」は、体感的に差は感じません。
一般的な環境ではどちらのイヤホンも問題なく利用可能です。
また、防水性能は双方IPX7と最高レベルのスペックなのでスポーツ利用や雨の日でも安心して利用可能!
「通話音質」は「Soundcore Life P2」が有利
Anker「Soundcore Liberty Neo」と「Soundcore Life P2」と同じ環境で比べると聞き取りはほとんど差はなく、明瞭で聞き取りやすいです。
しかし、マイク性能は「Soundcore Life P2」の方がクリアです。
Anker「Soundcore Liberty Neo」の場合、少し籠もってしまうので通話の利用頻度が高い場合や長電話はする人には向きません。
「充電ケース」見方により異なる
サイズ感はAnker「Soundcore Liberty Neo」、充電能力は「Soundcore Life P2」と何を重視するかで評価は変わります。
個人的にはサイズ感の方が重要なのでAnker「Soundcore Liberty Neo」が有利。
また、充電ケースの質感も光沢とマットなので好みの要素が大きいですが、局面を多用し本体との統一感も高い「Soundcore Life P2」の方がデザイン性は高いと思います。
Anker「Soundcore Liberty Neo」がおすすめの人
Anker「Soundcore Liberty Neo」は、前モデルから確実にブラッシュアップしているのでコスパも高いモデルと言えるのですが、同メーカーで圧倒的なコスパを誇る「Soundcore Life P2」があるのでおすすめできる人は限られます。
具体的には、「装着感」や低音重視の「音質」の2点のプライオリティーが高い人ぐらい。
逆に、上記に当てはまらない場合は「Soundcore Life P2」を選んだ方が満足度は高いでしょう!
Anker「Soundcore Liberty Neo」レビューのまとめ
前モデルから正当進化を遂げている第2世代Anker「Soundcore Liberty Neo」は、音質のバランスはピーキーなものの価格的にコスパが高いはずが、同メーカーの「Soundcore Life P2」のコスパが良すぎてちょっと可哀想なポジションに…。
とはいえ、microUSBという欠点はあるもののバランス良く仕上がっており「装着感」は優れているので「装着感」を重視すれば悪くはありません。