スマホの基本性能を決めるCPU(SoC)。
長く快適にスマホを使うには、搭載される[SoC]の性能とメモリ量が重要です。
しかし、[SoC]は種類も多いため、スマホのスペックシートから型番を見ただけではどのぐらいの性能か分からない人のほうが多いのではないでしょうか。
とうことで、この記事ではスマホの[SoC]性能を計るメジャーなベンチマークアプリの【Antutu】と【Geekbench 5】のスコアランキングを紹介していきます。
[SoC]については詳しく知りたい場合は、[スマホの「SoC」とは?CPUとの違いや確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
スマホのベンチマークスコアとは?
そもそもスマホのベンチマークスコアは、処理速度やグラフィック性能などレスポンスなどスペック上では分かりにくい性能を可視化するためのツールです。
ベンチマークを計測するアプリは数多くありますが、その中でも基本性能の総合性能を計測する「Antutu」とCPU性能を計測する「Geekbench 5」は、数あるベンチマークアプリの中でも最も参考にされるスコアになります。
また、「Antutu」や「Geekbench 5」のスコアは、操作性やレスポンスに大きく影響するため、快適に長く使う事を考えると超重要ポイントです。
搭載されるデバイスにより若干の誤差はでますが、実利用で差が出ることは殆どないので、スマホを選ぶ時に助かります。
スマホのベンチマークアプリ
スマホのベンチマークは、
- 「Antutu」
- 「Geekbench 5」
以外にも、
- 総合的なパフォーマンス計測する「PCMark」
- GPUの性能を計測する「3DMark」
- 3Dグラフィックの性能を計測する「GFXBench」
など多数のベンチマークアプリが存在します。
正直、ダウンロード数が10万以上のアプリであれば信用性も高いのでどれを基準にしても問題ありません。
しかし、利用者が多いアプリの方がその分サンプルも多く目安になりやすいので、「Antutu」と「Geekbench 5」を中心に見方を解説していきます。
総合的な性能を測る「Antutu」
「Antutu」は、中国の北京に本社を置く「安兔兔」が提供しているベンチマークアプリです。
総合性能を計測するベンチマークアプリの中で最も標準的に使われるベンチマークとなっています。
Androidはもちろん、iPhone(iOS)やWindowsに対応したクロスプラットフォームアプリのため、スマホでは目安として標準的に使われています。
「Antutu」のベンチマークスコアは、総合スコア以外にも個別でスコアが確認できるので、各スコアのチェックポイントを紹介していきます。
トータル性能がわかる「総合スコア」
総合スコアは、名前の通り「CPUスコア」「GPUスコア」「UXスコア」「MEMスコア」の合計のスコアになります。
CPU[SoC]の総合的な性能がひと目で分かるので、非常に便利です。
また、現在から1~3年ある程度快適に使えるスマホが欲しい場合は、200,000ポイント以上を1つの目安に購入の判断材料にすると良いでしょう!
基本性能がわかる「CPUスコア」
CPUの性能は、レスポンスや表示速度などに大きく影響するので総合スコアの中での最も重要なスコアです。
ゲーム性能がわかる「GPUスコア」
GPUの性能は、ゲームなどのグラフィックに大きく影響するので、3Dを使ったFPSなどのゲームをする場合は必ずチェックしましょう。
YouTubeをみたりSNSを利用する程度では、最新のスマホは大きく差が出ることは少なくなりましたが、3Dゲームにおいては使用感にとんでもなく差がでますので要注意なポイントです。
体感の目安になる「UXスコア」
UXスコアは、ユーザーエクスペリエンスのスコアなので、レスポンスや表示速度、滑らかさなど使用感のスコアです。
また、UXスコアはCPUスコアと比例関係にあるので参考程度に確認しましょう!
表示速度の目安になる「MEMスコア」
MEMスコアは、RAMやROMの読み込みスピードや書き込みスピードのスコアです。
読み書きのスピードが、速いとアプリの立ち上げや切替時に差がでますので、MEMスコアもCPUスコアと同様にUXスコアに影響を与えます。
とはいえ、他の項目に比べてもスコアの比率も低く、MEMスコアは、数字差ほど使用感に影響を感じないのでそこまで重要視する必要はありません。
CPU性能を測定する「Geekbench 5」
「Geekbench 5」は、スマホのCPU性能を計るベンチマークアプリで最も指標として扱われています。
「Antutu」同様、Androidはもちろん、iPhone(iOS)やWindowsにも対応するクロスプラットフォームに対応し主にCPUのシングルコアの性能とマルチコアの性能を計測することが可能です。
また、「Geekbench 5」はGPU性能の測定もできるのですが、重要視されることは殆どないので今回は記載しておりませんのでご了承くださいませ。
1コアの性能が分かる「シングルコアスコア(Single-core-Score)」
現在のスマホは、ほぼ全てマルチコアCPUを採用しています。
しかし、アプリがマルチコアに対応していないケースやPCなどと違い複数の作業をスマホで同時に扱う状況が生まれにくいためシングルコアの性能は非常に重要です。
また、シングルコアの性能は、アプリのレスポンスなどの使用感に大きく影響を及ぼすためマルチコアのスコアより注視しましょう!
動画編集や複数のアプリを利用したときの性能が分かる「マルチコアスコア(Multi-core-Score)」
マルチコアは、マルチコアに対応したアプリや複数のアプリを使った作業、動画の編集やエンコード、書き出しなどに性能を発揮します。
現状スマホは、デバイス的にマルチな作業や動画編集などには向かないので、シングルコアの性能に比べると重要性は低いです。
スマホのベンチマークランキング
ベンチマークの概要と見方がわかったところで「Antutu」と「Geekbench 5」それぞれのスコアを[SoC]毎にチェックしていきましょう!
搭載された機種によっては、熱対策やメモリ、ROMなどによって若干スコアが異なることもありますが、基本的に大きく変わることがないので購入のさいの目安になると思います。
また今回比較する、CPU(SoC)は、以下の5メーカーの[SoC]です。
- Qualcomm「Snapdragon」
- Huawei「Kirin」
- MediaTek「Helio」[Dimensity]
- Samsung「Exynos」
- Apple「Aシリーズ」
[SoC]は、少し前のものを含めるとめちゃくちゃ数が多いのでQualcommやMediaTekなどのメーカー別にシリーズでグルーピングして「Antutu」「Geekbench 5」それぞれ表にしています。
スコア以外の詳細が気になる場合は[スマホのCPUとは?種類とメーカーを一覧で徹底解説!!]をご覧くださいませ!
Antutu v8
まずは「Antutu」のスコアからチェックしていきましょう!
「Antutu v8」スコアの体感的な性能の目安は下記になります。
- 400,000ポイント以上 3Dグラフィックスを多用するゲームも快適に楽しめる
- 200,000ポイント以上 殆どのアプリは快適に利用できるが3Dゲームは少し厳しい
- 130,000ポイント以上 殆どのアプリを問題なく利用可能で3Dゲームや重いアプリはカクカク
- 130,000ポイント以下 軽いアプリなら問題なく利用できるがブラウザなどでは表示速度が遅くなる
Qualcomm「Snapdragon」
Antutu V8 | Total | CPU | GPU | MEM | UX |
---|---|---|---|---|---|
Snapdragon 888 | 730,000 | 195,000 | 320,000 | 120,000 | 95,000 |
Snapdragon 865 Plus | 650,000 | 185,000 | 280,000 | 100,000 | 85,000 |
Snapdragon 865 | 573,000 | 180,000 | 230,000 | 83,000 | 80,000 |
Snapdragon 855 Plus | 500,000 | 148,000 | 200,000 | 76,000 | 76,000 |
Snapdragon 855 | 464,000 | 145,000 | 179,000 | 70,000 | 70,000 |
Snapdragon 845 | 350,000 | 100,000 | 140,000 | 55,000 | 55,000 |
Snapdragon 835 | 263,000 | 83,000 | 90,000 | 45,000 | 45,000 |
Snapdragon 821 | 186,000 | 63,000 | 52,000 | 33,000 | 38,000 |
Snapdragon 820 | 178,000 | 61,000 | 50,000 | 30,000 | 37,000 |
Snapdragon 808 | 103,000 | 38,000 | 23,000 | 24,000 | 18,000 |
Snapdragon 765G | 302,000 | 98,000 | 88,000 | 58,000 | 58,000 |
Snapdragon 765 | 287,000 | 90,000 | 85,000 | 56,000 | 56,000 |
Snapdragon 730G | 258,000 | 95,000 | 71,000 | 52,000 | 40,000 |
Snapdragon 730 | 243,000 | 90,000 | 65,000 | 50,000 | 38,000 |
Snapdragon 712 | 222,000 | 76,000 | 62,000 | 47,000 | 37,000 |
Snapdragon 710 | 200,000 | 69,000 | 54,000 | 40,000 | 37,000 |
Snapdragon 675 | 220,000 | 87,000 | 35,000 | 50,000 | 48,000 |
Snapdragon 670 | 182,550 | 67,550 | 34,000 | 41,000 | 40,000 |
Snapdragon 665 | 170,000 | 65,000 | 31,000 | 36,000 | 38,000 |
Snapdragon 660 | 164,000 | 63,000 | 30,000 | 34,000 | 37,000 |
Snapdragon 653 | 133,000 | 49,000 | 28,000 | 29,000 | 27,000 |
Snapdragon 650 | 113,000 | 43,000 | 23,000 | 25,000 | 22,000 |
Snapdragon 636 | 140,000 | 58,000 | 22,000 | 35,000 | 25,000 |
Snapdragon 630 | 116,000 | 42,000 | 17,000 | 33,000 | 24,000 |
Snapdragon 625 | 88,000 | 42,000 | 10,000 | 26,000 | 10,000 |
Snapdragon 450 | 74,500 | 35,500 | 9,000 | 21,000 | 9,000 |
Snapdragon 430 | 65,000 | 30,000 | 8,000 | 19,000 | 8,000 |
Qualcomm「Snapdragon」は、スマホの[SoC]を長年リードしているシリーズでラインナップが豊富で、ハイエンド[SoC]の性能も非常に高いです。
特にGPUは、AMDのモバイル向けGPU「Adreno」を部門ごと買収し進化させることで常にトップクラスを維持しています。
総合的な性能としても製造プロセスの問題で爆熱になってしまった「Snapdragon 810」の世代を除き常にトップクラスかつAndroidスマホのベンチマーク的役割を担っています。
Huawei「Kirin」
Antutu V8 | Total | CPU | GPU | MEM | UX |
---|---|---|---|---|---|
Kirin 990 5G | 448,000 | 150,000 | 150,000 | 90,000 | 58,000 |
Kirin 990 | 400,000 | 130,000 | 135,000 | 80,000 | 55,000 |
Kirin 980 | 375,000 | 125,000 | 130,000 | 70,000 | 50,000 |
Kirin 970 | 277,000 | 80,000 | 90,000 | 60,000 | 47,000 |
Kirin 960 | 214,000 | 66,000 | 55,000 | 54,000 | 39,000 |
Kirin 950 | 135,000 | 57,000 | 21,000 | 27,000 | 30,000 |
Kirin 810 | 277,000 | 90,000 | 80,000 | 62,000 | 45,000 |
Kirin 710 | 164,000 | 72,000 | 25,000 | 35,000 | 32,000 |
Kirin 659 | 100,000 | 41,000 | 10,000 | 27,000 | 22,000 |
Kirin 658 | 97,000 | 40,000 | 10,000 | 26,000 | 21,000 |
Huaweiデバイスでのみ搭載されてる「Kirin」。
性能は年々上がってきていますが、CPU性能やGPU性能では、Qualcomm「Snapdragon」に劣りますが、近年注目されてきているAI処理を行うNPUに力を入れており独自性を出してきていますね。
また、正確にはHuaweiではなく、Huaweiの子会社「HiSilicon Technology」が製造、開発を行っています。
MediaTek「Helio」と「Dimensity」
Antutu V8 | Total | CPU | GPU | MEM | UX |
---|---|---|---|---|---|
Dimensity 1000 | 511,360 | 161,266 | 196,094 | 84,463 | 69,537 |
Dimensity 1000+ | 525,000 | 150,000 | 200,000 | 85,000 | 90,000 |
Dimensity 1000L | 413,000 | 130,000 | 140,000 | 77,000 | 66,000 |
Dimensity 820 | 422,000 | 135,000 | 125,000 | 83,000 | 79,000 |
Dimensity 800 | 335,000 | 125,000 | 99,000 | 67,000 | 44,000 |
Helio G90T | 281,000 | 95,000 | 80,000 | 60,000 | 46,000 |
Helio G70 | 191,000 | 72,000 | 37,000 | 43,000 | 39,000 |
Helio X30 | 155,000 | 50,000 | 50,000 | 36,000 | 19,000 |
Helio X27 | 118,000 | 42,000 | 35,000 | 25,000 | 16,000 |
Helio P90 | 212,000 | 80,000 | 40,000 | 46,000 | 46,000 |
Helio P70 | 172,000 | 72,000 | 30,000 | 35,000 | 35,000 |
Helio P60 | 169,000 | 71,000 | 29,000 | 34,000 | 35,000 |
Helio P35 | 106,000 | 45,000 | 13,000 | 26,000 | 22,000 |
Helio P23 | 96,000 | 42,000 | 15,000 | 24,000 | 15,000 |
Helio P22 | 87,000 | 40,000 | 9,000 | 23,000 | 15,000 |
Helio P20 | 75,000 | 38,000 | 6,000 | 22,000 | 9,000 |
MediaTek「Helio」は、低コストのスマホには多く搭載されています。
中国製の完全コスト重視のスマホには、多くの場合「Helio」が採用されているのでコストの安さが伺えますね。
また、元々低性能かつ低コストなラインナップでしたが、2020年から登場した「Dimensity」シリーズからハイエンドチップも加えられQualcommと同じ土俵での勝負も可能になりました。
Samsung「Exynos」
Antutu V8 | Total | CPU | GPU | MEM | UX |
---|---|---|---|---|---|
Exynos 2100 | 625,000 | 180,000 | 280,000 | 80,000 | 85,000 |
Exynos 990 | 511,000 | 156,000 | 210,000 | 73,000 | 72,000 |
Exynos 9820 | 380,000 | 125,000 | 150,000 | 55,000 | 50,000 |
Exynos 9810 | 323,000 | 108,000 | 120,000 | 50,000 | 45,000 |
Exynos 8895 | 238,000 | 80,000 | 75,000 | 45,000 | 38,000 |
Exynos 7870 | 145,000 | 55,000 | 26,000 | 35,000 | 29,000 |
Samsung「Exynos」は、Qualcomm「Snapdragon」とAndroidスマホの黎明期からハイエンド[SoC]の座を争っているシリーズです。
主に、Samsung製のスマホに採用され、近年はAppleのAシリーズを追いかけるようにARMの「v8-A」と呼ばれるアーキテクチャを利用したカスタムCPUを開発しシングルスコアを上げています。
Apple「Aシリーズ」
Antutu V8 | Total | CPU | GPU | UX | MEM |
---|---|---|---|---|---|
Apple A14 Bionic | 672,000 | 185,000 | 280,000 | 97,000 | 110,000 |
Apple A13 Bionic | 538,000 | 168,000 | 240,000 | 60,000 | 70,000 |
Apple A12 Bionic | 436,000 | 136,000 | 180,000 | 55,000 | 65,000 |
Apple A11 Bionic | 295,000 | 100,000 | 100,000 | 45,000 | 50,000 |
Apple A10 Fusion | 244,000 | 90,000 | 80,000 | 32,000 | 42,000 |
Apple A9 | 199,000 | 72,000 | 58,000 | 37,000 | 32,000 |
Apple「Aシリーズ」は、iPhoneやiPadでのみ採用。
性能の高さは、業界トップといっても過言ではなく、特にCPUのシングル性能の高さは長年トップに君臨しています。
また、iPhone 11シリーズで搭載されるA13 BionicではCPU、GPUが共に強化され2019年10月時点では最高性能の[SoC]となっています。
「Geekbench 5」
次はCPU性能の測定に特化した、「Geekbench 5」をシングルコアとマルチコアのポイントと一緒に[SoC]別に見ていきましょう!
「Geekbench 5」スコアの体感的な性能の目安は下記になります。
- シングル500、マルチ1,600以上 ブラウザの表示速度や殆どのアプリでレスポンスが良く快適に利用可能
- シングル300、マルチ1,200以上 殆どのアプリで快適に利用できるが、レスポンスは良くない
- シングル250、マルチ1,000未満 ブラウザの表示やアプリの起動で若干もたつきを感じる
Qualcomm「Snapdragon」
Single Core Score | Multi Core Score | |
---|---|---|
Snapdragon 888 | 1,135 | 3,800 |
Snapdragon 875 | 1,000 | 3,600 |
Snapdragon 865 Plus | 975 | 3,500 |
Snapdragon 865 | 900 | 3,450 |
Snapdragon 855 Plus | 800 | 2,900 |
Snapdragon 855 | 700 | 2,650 |
Snapdragon 845 | 550 | 2,200 |
Snapdragon 835 | 400 | 1,600 |
Snapdragon 821 | 360 | 850 |
Snapdragon 820 | 350 | 800 |
Snapdragon 810 | 250 | 650 |
Snapdragon 808 | 240 | 450 |
Snapdragon 765 G | 650 | 1,950 |
Snapdragon 765 | 460 | 1,750 |
Snapdragon 730G | 560 | 1,800 |
Snapdragon 730 | 550 | 1,700 |
Snapdragon 712 | 400 | 1,500 |
Snapdragon 710 | 380 | 1,400 |
Snapdragon 675 | 500 | 1,500 |
Snapdragon 670 | 350 | 1,300 |
Snapdragon 665 | 350 | 1,350 |
Snapdragon 660 | 350 | 1,250 |
Snapdragon 652 | 200 | 700 |
Snapdragon 650 | 200 | 700 |
Snapdragon 636 | 300 | 1,200 |
Snapdragon 630 | 200 | 1,200 |
Snapdragon 625 | 200 | 950 |
Snapdragon 450 | 180 | 900 |
Snapdragon 430 | 100 | 500 |
Qualcomm「Snapdragon」は、[SoC]の総合性能やバランスは非常に高いのですが、CPUのシングル性能は、Apple「Aシリーズ」Samsung「Exynos」に対して劣っています。
シングル性能が劣っている要因としては、AppleやSamsungがARMのCPUをフルカスタムしてるのに対して、Qualcommはセミカスタムに留まっていて命令デコードが少ないためです。
とはいえ、2021年から採用されるARM「Cortex-X1」では、4命令デコードから5命令デコードに変更になり大幅にシングル性能が上がっているので、徐々に差は縮まって行くと予想されます。
Huawei「Kirin」
Single Core Score | Multi Core Score | |
---|---|---|
Kirin 990 5G | 760 | 3,000 |
Kirin 990 | 800 | 2,900 |
Kirin 980 | 700 | 2,300 |
Kirin 970 | 400 | 1,500 |
Kirin 960 | 380 | 1,400 |
Kirin 950 | 350 | 1,200 |
Kirin 810 | 590 | 1,900 |
Kirin 710 | 350 | 1,300 |
Kirin 659 | 200 | 900 |
Kirin 658 | 200 | 850 |
Huawei「Kirin」は、シングル、マルチ共に標準的な性能です。
「Kirin」は、AMRのCortex-Aシリーズをそのまま採用しているので、フルカスタムしているAppleやSamsungに対してCPUの性能で特長を出すのは難しいでしょう。
MediaTek「Helio」と「Dimensity」
Single Core Score | Multi Core Score | |
---|---|---|
Dimensity 1000 | ||
Dimensity 1000+ | 780 | 3,000 |
Dimensity 1000L 5G | 700 | 2,400 |
Dimensity 800 | 650 | 2,600 |
Dimensity 800 | 500 | 1,700 |
Helio G90T | 500 | 1,600 |
Helio G70 | 250 | 1,250 |
Helio X30 | 300 | 1,300 |
Helio X27 | 250 | 1,000 |
Helio P90 | 400 | 1,500 |
Helio P70 | 300 | 1,400 |
Helio P60 | 300 | 1,300 |
Helio P25 | 200 | 800 |
Helio P23 | 150 | 500 |
MediaTek「Helio」もAMRのCortex-Aシリーズをそのまま採用しています。
元々ローエンドどの低価格向けのスマホを対象にした[SoC]を中心としたラインナップのため性能は低め。
しかし、2020年頃からDimensityシリーズでミドルレンジ~ハイエンドの[SoC]を提供するようになったため「Snapdragon」に匹敵するラインナップを提供してきています。
Samsung「Exynos」
Single Core Score | Multi Core Score | |
---|---|---|
Exynos 2100 | 1,100 | 3,750 |
Exynos 990 | 900 | 2,700 |
Exunos 9820 | 750 | 2,100 |
Exunos 9810 | 600 | 1,900 |
Exunos 8895 | 350 | 1,400 |
Exunos 7870 | 150 | 900 |
Samsung「Exynos」は、CPUコアの中でもBigcoreをフルカスタムで設計しているのでシングルスコアの性能くQualcommよりやや高め。
しかし、最新の[Exynos 990]では同世代の[Snapdragon 865]と比べ殆ど変わらないのであまりフルカスタムでCPUを開発する意味はなくなっています。
Apple「Aシリーズ」
Single Core Score | Multi Core Score | |
---|---|---|
Apple A14 Bionic | 1,580 | 3,700 |
Apple A13 Bionic | 1,330 | 3,500 |
Apple A12 Bionic | 1,100 | 2,700 |
Apple A11 Bionic | 900 | 2,300 |
Apple A10 Fusion | 750 | 1,350 |
Apple A9 | 550 | 1,000 |
Apple「Aシリーズ」は、Apple A6から独自のARMカスタムCPUに切り替えCPUのシングルコア性能では、常にトップに君臨しています。
そのシングルコアの性能の高さは、「iPhone7」に採用されている「A10 Fusion」の時点でQualcommの1世代前の[SoC][Snapdragon 855]と同レベルの性能を誇っています…。
また、iPhone 11シリーズに搭載されるA13 Bionicではシングルコアスコアが5,500まで上昇しており、SamsungのM5コアに圧倒的に差を付け、Qualcommとは600ポイントも突き放す圧倒的性能です。
スマホのベンチマークまとめ
ベンチマークのスコアは、スマホの基本性能を見極めるのに最適です。
また、一昔前ではハイエンドモデルでさえカクつくこともありましたが、毎年劇的に性能が上がったことで近年ではミドルレンジモデルでも使い方によっては十分すぎる性能となっています。
そのため、ベンチマークの数字に囚われず、自分が何を重視するのか、どのような使い方をするのかしっかり見極め選択材料の1つとしてしっかり活用しましょう!