ガラスフィルムが苦手な湾曲したディスプレイにも利用でき、ケースにも干渉しないガラスコーティング。
目に見えないので体感では分かりにくく、施工により性能がかわり選びにくいと感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、傷防止には効果が合っても、ガラスフィルムと比べると衝撃にも弱い欠点も…。
ということで、この記事ではガラスフィルムとの違いやガラスコーティングの選び方とおすすめのコーティング剤を特長と一緒に紹介していきます。
スマホのガラスコーティングとは?
スマホのガラスコーティングは、ディスプレイや背面のガラスなどを、硬化するとガラス被膜を形成する液体を塗布し、ガラスを保護する被膜のことです。
また、ガラス面をガラスの被膜で覆うため、
- 傷からディスプレイを保護する
- 艶を出す
- 脂などの汚れを付きにくくする
- 指の滑りを改善する
などの効果が見込め、ガラスフィルムを使わなくても傷や汚れから保護し、長期に渡って綺麗な状態を維持してくれます。
ガラスフィルムとの違い
ガラスコーティングは、ガラスフィルムと異なり、液体を塗り硬化することで、被膜を形成するため、形状を問わず施工することが可能です。
その特性からガラスフィルムと違い、以下のメリットとデメリットが有るため紹介していきます。
メリット
ガラスコーティングは、ガラスフィルムに対して以下3つのメリットがあります。
- 湾曲したエッジ部分にもにも使える
- ケースに干渉しない
- 薄い被膜で段差がわからない
湾曲したディスプレイでも隙間なくコーティングができるのが、湾曲ディスプレイが多い昨今では最大のメリットでしょう。
また、ガラスフィルムと比べると被膜が非常に薄く、スマホ本体と段差になることがないことから、サイドからのスワイプなどが引っかからずにケースにも干渉しないため、ユーザービリティーが向上します。
デメリット
ガラスフィルムに対してのデメリットは2つ。
- ガラスフィルムに対して保護力は落ちる
- 張替えが出来ない
硬度の高いタイプで施工状態が良ければ、ちょっとした衝撃での傷に対しての保護力はある程度あるものの、厚みが違うため、強い衝撃などではガラスコーティングより保護力はどうしても落ちます。
また、ガラスフィルムの場合、万が一傷が入ってもフィルム部分であれば張替え可能ですが、ガラスコーティングだと被膜のため、張替えはできません。
スマホのガラスコーティングの選び方
続いて、ガラスコーティングを選ぶ時に、どのようなポイントを観れば良いのか解説していきます。
何台使えるかが決まる「容量」
複数のスマホやタブレットなどのデバイスでガラスコーティングをしたい場合、容量や利用できる回数は超重要。
継続して利用したり、背面のガラスにも利用するのであれば、何回利用できる量なのか必ず確認しましょう。
また、タブレットでの利用回数に記載がなければ最低でもスマホで3回以上利用できる量が必要になります。
傷防止に影響する「硬度」
硬度はどの程度の硬さまで傷を付けずに保護できるのかを決める要素で多くの場合、8Hや9Hなどと表記されます。
殆どの場合モース硬度の表記ではなく、~Hと表記があれば鉛筆の硬さです。
具体的には、9Hと記載があれば、鉛筆の9Hの硬さであり、それ以下の硬さでは傷は付きませんと認識してOK!
ただし、強い衝撃だと傷がつくこともあるので過信は禁物。
使用感に影響する「滑り」
ガラスコーティングを使用すると、指の滑りが改善します。
ただし、シリコンやフッ素系のコーティング剤には劣るので、指の滑りはそれほど重視せずどうしても滑りを良くしたい場合は、素直にフッ素系のコーティング剤を使用した方がいいでしょう。
指紋や汚れを防ぐ「撥油&撥水効果」
ガラスコーティングの施工をすると、指の滑り同様、撥油や撥水効果が高まり、曇りにくく汚れが拭き取りやすいディスプレイになります。
しかし、使い方にもよりますが、保護力に比べると効果が落ちやすいので、気になる場合はフッ素系のコーティングを併用した方が無難。
また、シリコン系は効果が落ちるのも速いのでできればフッ素系を選びましょう。
清潔さを保つのに重要な「抗菌効果」
「抗菌効果」は、おまけ程度の感覚でOK!
というのも、ガラスコーティングの中には、「抗菌効果」を謳う製品も数多く存在しますが、どの程度効果があるのかエビデンスがないケースが多く、実験もできないため重要視する必要はありません。
剥がれるまでの「持続時間」
皮膜を形成するガラスコーティングは、ディスプレイを使えば使うほどコーティングが剥がれていくので、長期間利用できるタイプを選びましょう。
とはいえ、長期間利用できる製品であっても、スマホの使用頻度や環境によって、持続時間は変わるので、6ヶ月~1年ぐらい毎にコーティングする方が安全に利用できます。
色合いが変化することもある「ブルーライトカット」
ブルーライトをカットしてくれるタイプも多いですが、色味を変えないと謳ってるものは、物理的にブルーライトをカットしてくれる効果は殆ど見込めないので注意しましょう。
また、ブルーライトを本当にカットする場合、ディスプレイが表示する色味はどうしても変わってしまう点も気をつける必要があります。
手間に影響する「施工方法」
ガラスコーティングの施工は殆どの場合、
- ディスプレイを油脂を取り綺麗にする
- コーティン剤の塗布
- コーティング剤の拭き取り
- 硬化まで待機
の手順で施工しますが、②のコーティング剤の塗布がメーカーによって異なります。
特にコーティング剤の塗布は、容器により特長が異なるので自分に合った容器を選択しましょう。
容器ごとの特徴は以下の通り。
- タブレットなど大画面向きで出る量をコントロールしにくい「ボトルタイプ」
- スマホなどの少画面に最適な「スプレータイプ」
- 施工性は抜群で使い切りの「シートタイプ」
容器のクオリティーにも左右されるため、「ボトルタイプ」や「スプレータイプ」は額面通りではありませんが、シートにコーティング剤が含まれたタイプは使い切りになるので、複数回試したい場合は避けたほうが無難です。
また、ガラスコーティングは、空気中の水分と反応して硬化するので、例え硬化までの時間が短いタイプのものであっても12時間以上は触らずに放置した方が良いでしょう。
スマホのガラスコーティングおすすめ5選
それでは、スマホやタブレットのディスプレイを保護し、曇を防いでくれるガラスコーティング剤のおすすめ商品を5つ紹介していきます。
①「次世代スマホコーティング スマホまもる君」
価格や硬度、施工性のバランスが高いのが「スマホまもる君」。
最大スマホを10台コーティングできる容量だけでなく、スプレータイプのため、ディスプレイに吹き付ける形で施工できる点など使い勝手も抜群です。
硬度も9Hと高く衝撃耐性もあり、浅い傷などはかなり目立たなくなるため、満足度の高いコーティング剤といえるでしょう。
また、ブルーライトカットや抗菌作用も謳われています。
- スプレータイプで使いやすい
- 最大10台コーティング可能
- 硬度は9H
- 撥油/撥水/ブルーライト/抗菌の効果
②「EVERPROOF」
硬度10Hの被膜と撥油、撥水性能でディスプレイを保護できる「EVERPROOF」。
殆どのガラスコーティングが硬化まで8~24時間かかるところ、水を吹きかけることで硬化するため施工後すぐに利用可能!
塗布→水を吹きかけ→拭き取るの手順の工程を3回する必要はあるものの、1台しかスマホがないなど硬化までの待機をカットできるのは最大のメリット。
ただ、価格は少し高め。
- 硬度10H
- 硬化まで時間がかからない
- 撥油/撥水の効果
- やや価格が高い
③「ScreenGlassCoating for SmartPhone」
60日間のメーカー保証が付き実店舗の施工メニューでも使われる「ScreenGlassCoating for SmartPhone」。
硬度は9Hで撥油や撥水性能はもちろん、ブルーライトカットにも対応しスマホであれば2~3台分施工可能です。
また、容器がボトルタイプなので、タブレットなどの大きなディスプレイでも一気に塗布することができ、硬化までは24時間かかるものの傷も目立たなくできるバランスのとれたガラスコーティング剤といえるでしょう。
- 60日間メーカー保証
- 硬度9H
- 硬化まで24時間かかる
「ScreenGlassCoating for SmartPhone」レビュー!!
④「クリスタルアーマー FUSSO」
圧倒的な指の滑りや撥油、撥水性能を発揮するフッ素系のコーティング剤「FUSSO」。
ガラスコーティングではないので、ディスプレイを保護する力はないものの、メンテナンス的に利用でき、ガラスコーティング剤施工後に組み合わせることで効果を発揮します。
そのため、ガラスコーティングの指の滑りが落ちたときなどのメンテナンスに使うのが最適です。
また、ボトルタイプと塗りやすいすペンタイプがあるため、用途に使用頻度に合わせて選びましょう。
- 圧倒的な指に滑りと撥油、撥水性能
- 効果は3ヶ月ほど
- ガラスコーティングと組み合わせ可能
⑤「GLAS.tR Nano Liquid」
スマホの大手ケースメーカー製で安心感の高いSpigenのガラスコーティング剤「GLAS.tR Nano Liquid」。
二酸化ケイ素(SiO2)が水晶化しナノサイズ(髪の毛の1/1000)の皮膜を形成することで、9H程の保護力と撥水性能を実現します。
施工は液体ではなく、シートタイプなので使い切りになってしまうものの、施工難易度は低く同時に複数台の施工が可能です。
ただし、硬化し被膜が形成されるまでは48時間かかるため、メーカー的に安心感はあるけど使う人を選ぶガラスコーティング剤といえるでしょう。
- Spigen製ガラスコーティング
- シートタイプなので施工が容易
- 封を明けたら使い切り
- 硬化まで48時間と長め
スマホのガラスコーティングまとめ
ガラスコーティングの施工は、ガラスフィルムと比べて神経も使わず簡単にできるものが殆どなので、便利な一方、硬化までの時間が課題ですね。
また、皮膜自体は剥がれなくても撥油性や撥水性、指の滑りはスマホを使ってるうちにどうしても悪化してくるので、比較的低価格で買えるフッ素系のコーティング剤と組み合わせて使うのがベスト!
ガラスフィルムやスマホの強化ガラスが気になる場合は[ゴリラガラスとドラゴントレイルの違いを比較しながら徹底解説!!]をご覧くださいませ!