通話や音楽鑑賞で1日持たない人やタッチセンサーが苦手という人も多いのではないでしょうか。
しかし、10時間を超える連続再生時間と使い勝手の良い配置の物理ボタンを搭載した完全ワイヤレスイヤホンは殆どありません。
そんな中、登場したのが12時間連続再生&物理ボタンを搭載したTribit「FlybudsC1」。
ということで、この記事ではTribit「FlybudsC1」の音質や物理ボタンの使い勝手をレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:Tribit
Tribit「FlybudsC1」の概要
「FlybudsC1」は、Tribit初のQualcomm最新チップ「QCC3040」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。
「QCC3040」を採用したことによる左右同時伝送や12時間の連続再生時間など国内最大級の【VGP 2021 SUMMER受賞】を受賞するのが頷けるほどの完成度を誇ります。
また、棒状の突起部分に物理ボタンを採用することで、ボタン操作時に耳にイヤホンを押し込んでしまうこともなく使い勝手も抜群です。
- 12時間の長時間連続再生対応
- ケース込み最大50時間再生
- 棒部分に物理ボタン
- TrueWireless Mirroringによる左右同時伝送対応
Tribit「FlybudsC1」のスペック
商品名 | Tribit「FlybudsC1」 |
連続再生時間 | 最大12時間 |
ケース込再生時間 | 最大50時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
コーデック | aptX/AAC/SBC |
ドライバ | 6mmダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | TrueWireless Mirroring |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 非対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応/4マイク/CVC 8.0 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェイス | USB/TypeC |
防水性能 | IPX5 |
操作 | 物理ボタン |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
チップセット | Qualcomm QCC3040 |
バッテリー容量 | 不明 |
重量 | 50g(充電ケース込み) |
カラー | ブラック |
その他機能 | – |
販売先 | Amazon |
スペック的には12時間連続再生に目が行きますが、「QCC3040」を採用したことで、
- TrueWireless Mirroring(傍受方式の左右同時伝送)
- aptXコーデック
が利用できるようになり、前モデルのTribit「FlyBuds NC」やTribit「Flybuds 1」よりバランスが良くなっています。
Tribit「FlybudsC1」のデザインチェック
それでは完全ワイヤレスイヤホンTribit「FlybudsC1」のデザインをしっかりチェックしていきます!
フタミ式にしっかりした「外箱」
Tribit「FlybudsC1」の化粧箱はしっかりとした質感のフタミ式を採用。
内側は「FlybudsC1」用にケースにバッテリーケースとイヤホン本体が収納されていて、見た目的にもスッキリしていて価格以上に感じる魅せ方です。
多言語に対応した説明書入りの「同梱物」
Tribit「FlybudsC1」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×6
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 多言語説明書×1
- Thanksカード×1
説明書の日本語はP51から。
余白も多く文字も大きめのため、視認性は抜群。
アクセントカラーがカッコいい「本体」
Tribit「FlybudsC1」のイヤホン本体デザインは、うどん型を採用。
一色の仕上げではなく、ハウジングのリア部分にややオレンジが混ざった赤のアクセントカラーがある尖ったデザインです。
裏面はマットなブラック。
後方に伸びた楕円をしていて耳にピッタリとフィットします。
5種類の「イヤーピース」
同梱されるイヤーピースは、本体に装着されているものを含めて6種類とかなり多め。
今までのTribitのイヤーピースは浅めで薄い感じでしたが、「FlybudsC1」では厚めと薄めのイヤーピースが3種類ずつ別れているので、好みに併せて装着可能です。
ちなみに本体に装着されているイヤーピースは厚め。
質感の高い「充電ケース」
「FlybudsC1」の充電ケースは、今までの丸形と違いAirPods Pro風の形状で丸みを帯びていて柔らかい印象。
また、プラスチック感がなくシリコン風の質感のため手触りのGood!
うどん型のイヤホンの収納は縦に入れるタイプ。
また、イヤホンが突起するスペースもしっかり確保されているので取り出し安さも文句なし!
底面に設置されたUSB/TypeCな「インターフェース」
Tribit「FlybudsC1」の充電インターフェースは底面のUSB/TypeC。
充電状態が分かるLEDがインジケーターホワイトに発光し視認性も高いです。
充電残量は、
- 100%:4LED
- 75%:3LED
- 50%:2LED
- 25%:1LED
- 0%:消灯
と設定されています。
輝度が抑えめな「LEDランプ」
本体のLEDは棒の上の部分が赤と白に発光します。
充電ケースに比べると光が小さく分かりにくいですが、ペアリングする時にしか使わないので問題なし!
再生時間を考えるとかなり軽量な「重量」
Tribit「FlybudsC1」の重さは実測値で、
- イヤホン本体:10g
- 充電ケース:40g
- 合計:50g
と標準的なサイズと重量です。
ただし、12時間の連続再生時間と充電ケース込50時間と長めなので、この辺りを考慮すると小型で軽量な設計といえるでしょう!
Tribit「FlybudsC1」の設定と使い方
続いて、Tribit「FlybudsC1」の使い方をペアリング設定、物理ボンタ操作の順で解説していきます。
ペアリング方法
Tribit「FlybudsC1」は充電ケースを開けるとペアリングモードになるので、イヤホンのLEDが白と赤に点滅するのを確認したらスマホからペアリングの設定をしていきましょう!
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの接続手順は以下の通りです。
- 充電ケースを開く
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「Tribit FlybudsC1」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペリング手順
iPhoneなどのiOSデバイスで「FlybudsC1」をペアリングする場合は以下の手順です。
- 充電ケースを開く
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「Tribit FlybudsC1」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
Tribit「FlybudsC1」は、AirPods Proの感圧センサーに近い位置にある物理センサーを操作することで、音楽の通話のコントローラーとして使うことができます。
完全ワイヤレスイヤホンで物理ボタンを採用しているモデルの大半が、ハウジング部分のリアにボタンが付いているため、押すとイヤホンが耳に押し込まれることがあります。
しかし、「FlybudsC1」は棒状の部分に物理ボタンがあるので、操作性は抜群!
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回押す |
次の曲へ | 右イヤホンを2回押す |
前の曲へ | 左イヤホンを2回押す |
ボリュームアップ | 右イヤホンを長押し |
ボリュームダウン | 左イヤホンを長押し |
曲送りや曲戻しは、もちろん音量アップダウンにも対応!
左右で2回と長押しで分かれいて覚えやすいです。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る/切り替え | 左右どちらかを1回押す |
電話を切る/着信拒否/保留切り替え | 左右どちらかを1回押す |
着信を拒否する | 左右どちらかを2回押す |
音声アシスタント | 左右どちらかを3回押す |
イヤホンの電源を入れる | 左右どちらかを6秒押す |
イヤホンの電源を切る | 左右どちらかを2秒押す |
利用頻度が高い順に押す回数が設定されているので、音楽関連同様覚えやすく使い勝手も申し分なし!
Tribit「FlybudsC1」の音質
Tribit「FlybudsC1」は、低音から高音までまんべんなく出るバランスの良い音質。
中音域もしっかり出ていますが、クリア感は確保されているためこもらず幅広い音楽ジャンルで快適に視聴できます。
とはいえ、解像感はあまり高くなく、音場もそれほど広くないので、クラシックだとやや表現が物足りない印象です。
逆にポップスやR&Bなどとは相性良く、音量を上げても快適に楽しめます!
- 低音~高音までバランス良くでる
- 音場や解像感はそれほど高くない
- 中音域もしっかり出ているのでボーカルが聞き取りやすい
Tribit「FlybudsC1」の使用感
それでは、Tribit「FlybudsC1」の使用感をまとめていきます。
結論からいうと、音質、デザイン/質感、操作性、スペックのバランスが取れた完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンといえるでしょう。
特に物理ボタンを採用した操作性は、タッチセンサーとは違い確実なクリック感が得られるので歩きながらでも圧倒的に使い勝手に優れます。
疲れにくく落ちにくい「装着感」
「FlybudsC1」の装着感はかなり高め。
イヤーピースが薄めと厚めがありますが、最初から装着されている厚めのイヤーピースの方がフィット感が高めで耳から外す時にめくれることもなく快適に利用できます。
また、遮音性は厚めのイヤーピースでもそれほど高くありませんが、長時間利用しても疲れが出にくいので長時間連続再生と相性が良いです。
クリアで自然な「通話音質」
Tribitの中では通話音質の良かった「FlyBuds NC」を更に一歩上回る音質です。
Qualcomm最新チップ「QCC3040」のノイズキャンセルやマイクが優秀なためか、多少風が吹いても快適に利用できますし、屋外の騒音も結構カットしてくれるためかなり優秀。
また、音質も解像感が低くならず聞き取りやすいので、オンライン会議などでも十分使えるでしょう!
トップクラスの「連続再生時間と充電ケース」
連続再生時間は12時間とトップクラスの性能で、音量30%で音楽垂れ流しで13時間利用できたので、充電切れになることはほぼないといえるでしょう。
また、充電ケースを含めると50時間再生可能なため、
- 1日12時間利用で4日毎
- 1日6時間利用で8日毎
ぐらいの充電頻度に抑えることが可能です。
動画では分からない「音ズレ」
TrueWireless Mirroringでの左右同時伝送やaptXに対応しているため、YouTubeなどの視聴では「音ズレ」を感じる場面はほぼ皆無。
電車などの通信環境が悪い場所でもかなり意識しないと遅延を感じないので快適です。
また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Tribit「FlybudsC1」がおすすめの人
Tribit「FlybudsC1」は、
- 毎日長時間完全ワイヤレスイヤホンを使う
- タッチセンサーやハウジングリア部分の物理ボタンが苦手
- 埋没しないデザインのイヤホンが欲しい
といった人におすすめです。
これらに当てはまる場合、音質や通話性能も高いため満足度は高まるでしょう。
逆に、シンプルなデザインが好きな人やコスパ重視の人にはあまり向いていません。
とはいえ、「QCC3040」搭載で基本スペックは高いため、買って後悔すること少ないでしょう。
Tribit「FlybudsC1」レビューのまとめ
Tribit「FlybudsC1」は、
- 12時間の長時間連続再生
- ケース込み最大50時間再生
- 棒部分に物理ボタン
- 左右同時伝送対応
- Bluetooth 5.2
- aptX対応
とTribitの中でもトップのバランスの良さと完成度の完全ワイヤレスイヤホンです。
音質もフラットよりの癖のない音質なので、連続再生時間の長さや物理ボタンに魅力を感じればベストな選択肢に一つになるでしょう。