完全ワイヤレスイヤホンの利便性は間違いなく高いものの、買い物などのちょっとした時に外した時や、フィット感が悪いと落ちてしまうなどの不安が付き物です。
また、低価格の完全ワイヤレスイヤホンでは、ドライバーも小さく音質面で優れたモデルも多くありません。
逆に、イヤホンが左右で繋がったネックバンドではこのような欠点がほとんどないため、イヤホンの選択肢として実は結構有り!
ということで、今回は10mmのドライバーを積んだネックバンドタイプのワイヤレスイヤホンの「TUNEWEAR TW2」をレビューしていきます!
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:FOCAL POINT
「TUNEWEAR TW2」の概要
「TUNEWEAR TW2」は、スマホやパソコンなどのアクセサリで多くのブランドを持つFocal Pointの利便性を追求したブランドTUNEWEARのネックバンド式イヤホンです。
国内最大級のオーディオビジュアルアワードVGPを3期連続受賞する(2019 SUMMER、2020、2020 SUMMER)イヤホンだけあって10mmのドライバーを採用したり、15時間の連続再生など音関連した基本スペックは文句なし!
また、耳掛け式を採用することで耳への負担も軽減されています。
- 10mmドライバー搭載
- 15時間の長時間再生
- 耳掛け式で負担軽減
「TUNEWEAR TW2」のスペック
商品名 | 「TUNEWEAR TW2 WIRELESS EARPHONES」 |
連続再生時間 | 15時間(連続通話約16時間) |
待受時間 | 240時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバー | ダイナミック10mm |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェイス | microUSB |
防水性能 | IPX4 |
操作 | 物理ボタン |
重量 | 25g |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
販売先 | SHOP FOCAL Amazon |
ハード的には少し古さが出てしまっていますね。
Bluetoothのバージョンが4.1であることや防水性能がIPX4というのは、実用上それほど気になることではないのですが、充電インターフェイスがmicroUSBを採用してしまっているのがもったいない。
私の場合、USB/TypeCで統一しているので、下駄を履かせたり「TUNEWEAR TW2」用にケーブルを指しておく必要があるので地味にめんどうです。
「TUNEWEAR TW2」のデザインチェック
それでは、「TUNEWEAR TW2」のデザインや見ていきましょう!
マグネット式でガッシリとした「外箱」
ブラックベースにレッドがアクセントカラーの配色。
箱自体ガッチリしているので、配色と相まって存在感がGood。
外箱はマグネットタイプなので容易に開閉可能。
何台もイヤホンのレビューをしてきましたが、マグネット式が一番高級感がでますね!
分かりやすい説明書が付属する「同梱物」
「TUNEWEAR TW2」の同梱物は以下の通り
- イヤホン本体×1
- イヤーチップ×3
- 充電用USBケーブル×1
- 取扱説明書(保証書)×1
「TUNEWEAR TW2」の説明書は、図解入りで大きくわかりやすく、全て日本語で記載されているので、ワイヤレスイヤホンが初めての人でも迷うことなく利用できるでしょう!
レシーバーとネックバンド一体となったイヤホン「本体」
イヤホン本体は、ネックバンドとレーシーバー、それにコントローラーを通じて繋がっています。
また、イヤホン本体付近のコードが曲がっていますが、耳掛けタイプなので意図したもの。
高耐久性のアラミド繊維のため逆に曲げたりしてみても崩れることがなく、安心して利用できます!
イヤホン本体の外側は、飴色にラメの入った着色。
女性向けな感じがしますが、色合い的には少しダークのため、ラメが入っていても男女共に違和感なく利用できそうです。
形状は耳の形に合わせて作られており、外側が流線型に窪んでいてスポーティーな印象。
ちょっと残念なmicroUSBの「充電インターフェイス」
コントローラー部分にある充電インターフェイスは、microUSB。
カバーも着脱もしやすいだけに、USB/TypeCだったらなと思ってしまいますね。
コントローラーについている「LEDランプ」
LEDランプはコントローラー部分。
輝度は過不足なく、充電中が白、充電が完了すると青点滅。
また、ペアリング中は交互に点滅し、完了すると一瞬青になり消灯します。。
ナイロン製で高級感がある「microUSB」
同梱物のUSBケーブルは、ナイロン製の高耐久タイプ。
付属品とは思えないクオリティーなだけに、「microUSB」であることが悔やまれます。
硬めで厚く滑りにくい素材の「イヤーチップ」
付属のイヤーチップは、イヤホン本体に装着されているものを含めて3種類。
質感的にはやや硬めで、分厚いので遮音性が抜群!!
また、滑りにくいので自分の耳とサイズさえ合えば、かなり快適に音楽を楽しめます。
ネックバンドでは標準的な「重量」
実測で24gと重量は標準的。
完全ワイヤレスイヤホンと比べると重いですが、首回りにネックバンドが乗っかるため、耳の使用感的にはかなり軽量に感じます。
「TUNEWEAR TW2」の使い方
続いて「TUNEWEAR TW2」のペアリングやコントローラーの使い方についてまとめて行きます。
ペアリング方法
「TUNEWEAR TW2」は、電源を入れるとペアリングモードになります。
また、2台目移行のペアリングをする場合は、コントローラーの[○]のマルチファンクションキーを長押しするとLEDが青白に点滅再度ペアリングモードが可能です。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの場合は以下の手順でペアリングが可能です。
- [設定]
- [Bluetooth]
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「TUNEWEAR TW2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneでのペアリング手順
iPhoneなどのiOSデバイスでは電源を入れた後、以下の手順でペアリングをお試しくださいませ。
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「TUNEWEAR TW2」]を選択
操作方法
音楽再生 | 電話着信時 | ||
押す | 長押し | 押す | |
+ボタン | 音量アップ | 次の曲へ | 音量アップ |
○ボタン | 音楽再生/停止 | 電源を切る | 応答/通話終了 |
-ボタン | 音量ダウン | 前の曲へ | 音量ダウン |
「TUNEWEAR TW2」の操作は右側のコードについた、コントローラで操作します。
コントロール方法は上記の表の通り。
コントローラーの突起が薄いので、最初は感覚が掴みにくいものの、完全ワイヤレスイヤホンのタッチセンサーと比べると、マークもあるので覚えやすく使い勝手は良好!
「TUNEWEAR TW2」の音質
結論からいうと音質は、5,000円前後の完全ワイヤレスイヤホンとは明らかに違うレベルの響きを提供してくれます。
10mmドライバーのおかげか音の解像感が高く、低音から高音までしっかり響くので値段を考えると素晴らしいの一言。
また、個人的に最も気に入った点は周波数特性のバランス。
ほぼフラットいえる周波数特性のため、どのジャンルの音楽を聞いても破綻がないです。
しかも、地味に成りがちなフラットな特性ながら、音に厚みがあるので迫力も有り非常に満足の行く音質。
そのため、余程低音が好きとかでなければ、万人に満足感の高い音質といえるでしょう。
- バランスの良いフラットな特性
- 解像感や音場も広い
- 癖がない分良くも悪くも特化はしてない
「TUNEWEAR TW2」の音質と使用感
それでは、「TUNEWEAR TW2」を使った感想をレビューしていきます。
結論からいうと、音質に特化しているため、音質重視ならかなり満足できるイヤホンです。
安定性が高く外出先でも安心してつけられる「装着感」
イヤホン本体を手前に回すように耳に差し込むと、ピッタリと耳にハマるのでフィット感はかなり高め。
厚めのイヤーチップのお陰で遮音性も高く、音外れにくいので外でも安心して音楽を楽しめます。
また、ネックバンドがあるお陰で買い物時に、ちょっと外すといったことが容易になりました。
耳掛け部分はマスクをしていても問題なく利用できるので、落下を気にする必要は全く無いと言ってしまっても問題ないでしょう。
超高速な「接続速度と安定性」
接続速度は、本当に高速。
電源入れたら耳に付ける前に接続は完了していてます。
何回も試しましたが接続ミスもなく毎回速いのでかなりハイレベルな仕上がりです。
また、安定速度はBluetooth 4.1のため、少し不安が有りましたが、満員に近い電車でも途切れや不安定な状況になることはありませんでした。
満員電車に乗る機会がそれほどないので、まだサンプルは少ないですが、今の所安心して使えてます。
良くも悪くも素直に拾ってしまう「通話音質」
音質はワイヤレスイヤホンでは、標準的。
声は少し籠りがちですが、しっかり聞こえます。
ただ、外部の音も素直に拾ってしまうので、屋外での利用は少し気を使う必要あり!
公称通り15時間の「連続再生時間」
15時間連続で音楽を聞くのは流石にしんどいので、音量を約30%で15時間放置した結果、20%ほどバッテリー残量があったので、大音量でなければ余裕で15時間は持ちます。
そのため、通勤や通学で1日2時間以内の利用であれば1週間ぐらい充電なしで、使えるでしょう。
気にならないレベルの「遅延」
コーデックがAACのため、気になるレベルの音ズレは認知できません。
aptX対応のワイヤレスイヤホンと比べてもかなり意識しないと分からないレベルなので実用上は問題なし。
よほどBluetoothの通信環境が悪くなければ快適に利用可能です。
遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
「TUNEWEAR TW2」がおすすめの人
「TUNEWEAR TW2」は、完全ワイヤレスイヤホンに不安を抱える人の中でも、音質を重視する人におすすめです。
また、耳に引っ掛け利用できるためコードが安定しやすく、カナル型特有のコードのガサガサ音も少なく音楽を楽しめます。
逆に、完全ワイヤレスイヤホンに不安も感じず、外でイヤホンを外す機会がない人は避けた方が良いでしょう。
とはいえ、同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンより音質面では、上回るので音質とコストのプライオリティーが高い人は試して見るのも有り!
「TUNEWEAR TW2」レビューのまとめ
久しぶりに左右のイヤホンがコードで繋がったタイプのワイヤレスイヤホンを使いましたが、やっぱり外出時に外す時に便利でした。
逆にちょっと気になるのが、マグネットがない点。
耳掛け式の形状的に、首からぶら下げた時にイヤホンが双方内側向きになってしまうので、しょうがないとはいえ、下げったぱなしで使うのにはマグネットは必須でしょう。
音質的には、遮音性の高さと相まって価格を考えると十分すぎるレベルで音楽を楽しめます。