Googleアカウントに紐付いてBluetooth接続ができる「Google Fast Pair」。
端末を変えてもAndroidスマホで、同じアカウントであればペアリングの設定がなくても接続できるため非常に便利です。
とはいえ、まだ対応しているイヤホンは多くありません。
そんな中、3,000円台の低価格モデルながらCOUMI「Ice drop TWS-817K」は、「Google Fast Pair」に対応!
ということで、めちゃくちゃ似ている前モデルのCOUMI「Ear Soul TWS-817A」と比較しながら「Ice drop TWS-817K」のレビューをしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:COUMI
COUMI「Ice drop TWS-817K」の概要
COUMI「Ice drop TWS-817K」は、低価モデルでは珍しい「Google Fast Pair」に対応した完全ワイヤレレスイヤホン。
MCSync(左右同時伝送)や防水性能もIPX7と3,000円台とスペックに対するコスパが最大の魅力。
また、コンパニオンのEQアプリでは、イコライザー機能もあるので、音質は好みでなくても周波数特性の変更が可能なため、聴くジャンルを問わず利用できる利点もあります。
- コンパニオンアプリ対応
- 左右同時伝送のMCSync対応
- Androidと簡単に接続できる「Google Fast Pair」対応
COUMI「Ice drop TWS-817K」のスペック
商品名 | Ice drop TWS-817K |
連続再生時間 | 6時間 |
ケース込再生時間 | 最大22時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 6mmのタイミングスピーカー |
左右同時伝送 | 対応 |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | microUSB |
防水性能 | IPX7 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 対応(Coumi) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
ペアリング | MCSync |
チップセット | Airoha AB1536U |
充電ケース容量 | 500mAh |
重量 | 片耳4.5g 充電ケース45g |
その他機能 | Google Fast Pair |
販売先 | Amazon |
前モデルの「Ear Soul TWS-817A」より、ケース込みの再生時間が8時間短くなって、充電インターフェイスはmicroUSBに何故か劣化…。
他の部分は殆ど変わらないし、前モデルでも表記はなくても「Google Fast Pair」が利用できるので、イヤホン本体は全く同じで充電ケースのみと考えた方が良いでしょう!
そのため、内容が重複する部分もあるので[COUMI「Ear Soul TWS-817A」レビュー!!]を読んでからの方が分かりやすいかもしれません。
COUMI「Ice drop TWS-817K」のデザインチェック
前モデルと唯一違いがでるデザイン面からチェックしていきましょう!
COUMIらしいミニマルな「外箱」
本体が収納された外箱は、無駄が削ぎととされた、いつも通りミニマルなデザイン。
コストカットで型番の名前だけ変える戦略がモロにでていますが、価格を考えると質感も悪くないのでGood!
外側のケースを外すと出てくる充電ケースの収まりも「Ear Soul TWS-817A」と違いはありません。
40%のディスカウントカードを含む「同梱物」
COUMI「Ice drop TWS-817K」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース
- イヤーピース×3
- 説明書×1
- 簡易説明書×1
- 保証延長カード×1
- thanksカード×1
同梱物もイヤホンも全く前モデルと同じですね。
唯一違うのが充電ケースといったところ。
全く同じ「本体」
本体は前モデルと全く同じで、ブランド名を中心に下に尖った造形とテカテカした光沢のある質感のホワイト。
イヤホンの裏側も一緒で、耳の形状にあった真ん中がくぼんだ造形をしています。
「充電ケース」
COUMI「Ice drop TWS-817K」が前モデルと違うのが充電ケース。
デザインの造形もサイズも質感も大幅に異なります。
今回は横置きのデザインで丸みが多く曲線を多用した流線型のデザインでかなり可愛い仕上がり。
更に、光沢重視から、マットでサラサラとした高い質感に変わったことで高級感が大幅に増しています。
充電ケースの総合的なデザインに着目すると大きく進化したといえるでしょう。
また、ケースとイヤホンの接合部分が少なくなったお陰でイヤホンがケースから取り出しやすくなっているので地味に利便性も改善されています。
microUSBに退化した「インターフェース」
デザインや質感が前モデルより大きく向上した反面、充電インターフェイスが、USB/TypeCからmicroUSBと退化してしまっています。
多くの人がUSB/TypeCに移行している中、microUSBになってしまっているのは、残念としか言いようがありません。
インターフェースに合わせてUSBケーブルももちろん、microUSBに…。
ただ、どのモデルでも本体や充電ケースに合わせて色を揃えたUSBケーブルにしてくれているところは、評価できます。
インジケーターが減った「LEDランプ」
本体のLEDは、前モデルと同じなので角度によっては視認性が下がります。
充電ケースは、光量も有り光り方も品があり、質感が上がっているのが分かります。
しかし、前モデルが4段階のインジケーターでバッテリー残量が分かりやすかったのに対して、ランプは一つだけなのでバッテリー残量が全く分からない状態となってしまっていて非常に残念。
5gほど増えた「重量」
イヤホン自体は10gと前モデルとほぼ同等。
しかし、充電ケースはバッテリー容量が720mAhから500mAhと少なく、再生時間が短くなっているにも関わらず、5gほど重くなりサイズも一回り大きくなってしまっています。
使用感としてはそれほど変わらないので、気にはならないと思いますが、デザインとそれ以外を完全にトレードオフしている状態です。
COUMI「Ice drop TWS-817K」の使い方
それでは、「Google Fast Pair」に対応したCOUMI「Ice drop TWS-817K」のペアリング方設定方法やコマンド操作に加えEQアプリについて解説していきます。
ペアリング方法
Androidのペアリングは基本的に「Google Fast Pair」を利用するので、まずはiPhoneの場合のペアリング方法から!
COUMI「Ice drop TWS-817K」は、充電ケースからイヤホンを取りだすと、ペアリングモードに入るので、iPhoneの場合の以下の手順でペアリング可能です。
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- 「Ice drop TWS-817K」を選択
以上でペアリングが完了し次回からは自動で接続されます。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Google Fast Pair
Androidの場合、「Google Fast Pair」で接続しましょう!
「Google Fast Pair」は、冒頭でも話しましたが、Googleアカウントに紐づくので同じアカウントを利用していれば別端末でもペアリングなしで利用可能!
最初の設定も説明がいらないぐらい簡単ですが、以下の手順でGoogleアカウントに紐づきます。
- ケースからイヤホンを取り出す
- 通知の「Ice drop TWS-817K」をタップ
たったこれだけでペアリング&Googleアカウントへの紐づきが完了するので非常に快適に利用可能です!
また、一度アカウントも紐付ければ、同一アカウントのAndroidスマホならどのスマホでも自動で接続されます。
操作方法
操作方法も前モデルと同じく、タッチセンサーによる同じコマンドのみ!
音楽再生関連の操作一覧
音楽を 再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回タッチ |
次の曲へ | 右イヤホンを2回連続タッチ |
前の曲へ | 左イヤホンを2回連続タッチ |
相変わらず音量の上げ下げがないのが痛い。
外出していると音量を変える場面に遭遇することも多いので次のモデルでは改善して欲しいです。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらかを1回タッチ |
電話を切る | 左右どちらかを2秒ロングタッチ |
電話を切り替える | 通話中に左右どちらかの2回タッチ |
着信を拒否する |
着信時に左右どちらかを1~2秒ロングタッチ
|
音声アシスタント | 左右どちらかを1~2秒ロングタッチ |
通話や電源関係のコマンドは、長押し中心でユーザービリティーはあまり優れていません。
覚えにくいですしね…。
ただ、最も利用頻度の高そうな[電話に出る]が長押しではないので、そこまで気にする必要はないでしょう。
CoumiのEQアプリ
CoumiのEQアプリは下記のリンクからアプリをダウンロードして利用できます。
イヤホン本体とスマホがBluetoothが繋がっている状態で、起動すればすぐ使えるので非常に簡単。
とはいえ、プリセット数は、[クラシック、ポップ、ジャズ、ロック、フォーク]の5つのみ。
その他には、周波数テストを行い10バンドで自動調整をしてくれる機能があるものの、カスタマイズできる要素がほぼありません。
3,000円台で専用のEQアプリが着いている完全ワイヤレスイヤホンはほぼないので、クオリティーも求めるのは酷とは思いますが、もう少しプリセット数を増やす事でユーザビリティーは良くなる気がします。
COUMI「Ice drop TWS-817K」の音質
COUMI「Ice drop TWS-817K」は、中低音重視な周波数特性で「Ear Soul TWS-817A」と音質は全く同じです。
そのため、音質が気になる場合は[COUMI「Ear Soul TWS-817A」レビュー!!]をご覧くださいませ。
COUMI「Ice drop TWS-817K」と「Ear Soul TWS-817A」の比較
COUMI「Ice drop TWS-817K」の音質や使用感は、イヤホン本体が同じなだけに、内容が重複しまうため、[COUMI「Ear Soul TWS-817A」レビュー!!]をご覧くださいませ。
その分充電ケースに特化した比較と違いをまとめていきます。
大きな違いは以下5つです。
- 「Ice drop TWS-817K」のケース込み再生時間が8時間少ない
- 「Ice drop TWS-817K」の充電インターフェイスがmicroUSB
- 「Ice drop TWS-817K」の方が一回り大きい
- 「Ice drop TWS-817K」の方がデザインや質感が高い
- 「Ice drop TWS-817K」の方がイヤホンを取り出しやすい
ハードのスペック面ではCOUMI「Ice drop TWS-817K」は、「Ear Soul TWS-817A」に明確に劣ってしまっている反面、デザインや質感、イヤホンの取り出しやすさなどのユーザビリティー部分で上回っています。
どちらかを選ぶ時の実質的な実用面で考えると、質感を重視するなら「Ice drop TWS-817K」、USB/TypeCを重視するなら「Ear Soul TWS-817A」にすると後悔が少ないでしょう!
私の場合、USB/TypeCのプライオリティーが高いので、前モデルの「Ear Soul TWS-817A」の方が優位といった印象。
また、前モデルの「Ear Soul TWS-817A」には、「Google Fast Pair」対応の記載は有りませんが普通に利用できています。
しかし、万が一で使えないこともあるかもしれないので、「Google Fast Pair」を重要視する場合、「Ice drop TWS-817K」を選びましょう。
COUMI「Ice drop TWS-817K」」レビューのまとめ
COUMIの完全ワイヤレスイヤホンは、本当にコスパが高い。
同じ価格で「Google Fast Pair」や「EQアプリ」が対応している完全ワイヤレスイヤホンは、殆どない中しっかり対応しているので、音質を重視しない限りどちらを買っても満足度はかなり高いでしょう。