高音質化やノイズキャンセリング、外音取込、コンパニオンアプリなど高性能なハイエンドモデルの高額化が激しい完全ワイヤレスイヤホン市場。
しかし、バッテリーも劣化するし完全ワイヤレスイヤホンに何万円も使いたくないという人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、安いモデルの音質や質感は不安感じるという人にピッタリなモデルの一つが2022年発売の「EarFun Free Mini」!
3,000円台の低価格に加えて価格帯に見合わない、音質と質感を兼ね備えています。
ということで、この記事ではこの記事ではコスト重視の「EarFun Free Mini」の音質や使い勝手をレビューしていきます。
ノイズキャンセリングは外せないという方は5,000円台で購入可能な「EarFun Free Pro 2」をご覧くださいませ!
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:EarFun
「EarFun Free Mini」の概要
「EarFun Free Mini」は、音質や使い勝手に優れるコスパモデルを販売する「EarFun」の価格重視モデル。
上位モデルと比べるとノイズキャンセリングや外音取込、ワイヤレス充電などには対応していませんが、その分価格が下げられコスト重視の人にベストな製品になっています。
また、ただ安いだけでなく小型軽量で「EarFun」の上位モデルと変わらない質感のため、低価格モデルでもコスパの高さを感じることが可能です。
- イヤホン/ケース合わせて40g前後の小型軽量設計
- 10分で2時間の急速充電対応
- 低価格モデルとは思えない高い質感
「EarFun Free Mini」のスペック
商品名 | 「EarFun Free Mini」 |
連続再生時間 | 最大5時間 |
ケース込再生時間 | 最大24時間 |
急速充電 | 10分で120分間再生可能 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 6mm/ダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | 不明 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 非対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応/2マイク |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェイス | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
チップセット | PixArt PAU1603 |
バッテリー容量 | ケース470mAh |
重量(実測) | 片耳9g 充電ケース31g |
カラー | ブラック |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Amazon |
防水性能はIPX7でコーデックにAACも対応しているため、3,000円台としては文句なし!
左右同時伝送に対応していないのは若干残念ですが、10分の充電で2時間再生できる急速充電に対応しているなど使い勝手も良好です。
「EarFun Free Mini」のデザインチェック
まずは、低価格ながら質感が高い「EarFun Free Mini」のデザインをチェックしていきましょう。
化粧箱
化粧箱の見た目は「EarFun Free Pro 2」と変わらないですが、厚めの素材を採用したフタミ式から薄めのサック箱に変更しているため質感はややダウン。
サック箱に変更の影響で内箱はプラスチックに変更。
上位モデルとは差別化かが図られています。
同梱物
「EarFun Free Mini」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×3
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 多言語説明書×1
- クリーニング棒
- サポートカード×1
「EarFun Free Pro 2」に引き継好きクリーニング棒が付属しています。
利用してからのことも考えてくれる配慮がGOOD!
本体
「EarFun Free Mini」の長所の一つがイヤホン本体の質感。
オーソドックスなデザインは採用し、サラサラしたマットな加工が低価格を感じさせません。
裏面ももちろん、統一感のあるマット加工。
「EarFun Free」らしい耳の形状にあったデザインになっています。
イヤーピース
低価格なモデルに関わらず10,000円前後のモデルでもイヤピースはビニール袋に入っているケースが多い中、プラスチックのケースに入っています。
同梱されるイヤーピースは本体付属をを含めて3種類とやや少ないものの、ノズル部分に汚れが入りにく加工がされている珍しいタイプです。
また、標準的な厚みで柔らかめなため、疲れを感じにくく仕上がっています。
充電ケース
充電ケースは縦型でイヤホン本体にあったマットな質感。
小型でオーソドックなデザインで、質感も良いため3,000円台には見えません。
イヤホンの取り出しもスペースがしっかく確保されているので、使い勝手は良好!
LEDランプ
写真だとわかりにくいですが、「EarFun」ロゴの横のLEDは視認性が高く充電時は赤、ペアリング時は青に点滅します。
充電ケースのLEDは写真の通り正面の真ん中よりちょと上辺りで視認性は良好ですが、バッテリー残量は以下の通りほとんどわかりません。
- 白点灯→10%以上
- 赤点滅→10%以下
重量
「EarFun Free Mini」の重量は実測値で、
- イヤホン本体:9g
- 充電ケース:31g
- 合計:39g
と「EarFun Free Pro 2」と同レベルの軽さを実現しています。
ただ、連続再生時間やケース込み最大再生時間「EarFun Free Pro 2」が上回ります。
「EarFun Free Mini」の設定と使い方
続いて、「EarFun Free Mini」のペアリング方法とタッチセンサーを用いた音楽や通話関連のコマンドを解説していきます。
ペアリング方法
「EarFun Free Mini」は、充電ケースからイヤホン本体を取り出すとペアリングモードに入ります。
ペアリングモードに入ると青色の点滅が始まるので、確認したらスマホで設定していくだけ!
また、ペアリングをリセットする場合はスマホでペアリングを登録解除し、両方のイヤホンのタッチセンサー部分を紫色に点滅するまで10秒ほどタッチしましょう。
Androidのペアリング手順
Androidスマホから以下の手順でペアリングをお試しくださいませ。
- 充電ケースを開く
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「EarFun Free Mini」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペリング手順
iPhoneなどのiOSデバイスで「EarFun Free Mini」をペアリングする場合は以下の手順です。
- 充電ケースを開く
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「EarFun Free Mini」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
「EarFun Free Mini」は「EarFun」の部分がタッチセンサーです。
タッチ感度は良好なものの、イヤホンを装着時タッチ部分がやや上向きになっているので、慣れるまでミスタッチがややおきやすいです。
特に他のイヤホンに慣れているとミスタッチが発生する頻度が高くなるため、気をつけましょう。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらか2回タップ |
次の曲へ | 右側を3回タップ |
前の曲へ | 左側を3回タップ |
音量を上げる | 右側を1回タップ |
音量を下げる | 左側を1回タップ |
曲の進む/戻る、音量の上下などタッチセンサーで操作可能で覚えやすいコマンドなので快適に利用できます。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらか2回タップ |
電話を切る | 左右どちらか2回タップ |
着信拒否 | 左右どちらかを2秒ロングタッチ |
音声アシスタント | 左右どちらかを2秒ロングタッチ |
通話関連音は2回タップか2秒のロングタッチに統一されているため、迷わず使うことができます。
「EarFun Free Mini」の音質
「EarFun Free Mini」の音質は従来の「EarFun Free」シリーズ同様、中低音よりのバランス型の音質です。
低価格な中低音よりモデルだとクリア感に掛け迫力があっても、こもる傾向がありますが、バランスが取れているためクリア感を残しつつ迫力のある音質が楽しめます。
また、高音域は若干伸びが悪く少し解像感にかける印象がありますが、音場もある程度確保されているため、DTM~POPまで価格以上のバランスで聴けます。
- 中低音域がやや強めの迫力のある特性
- クリア感は確保されているがやや解像感が低い
- バランスが取れているのでオールマイティーに音楽が楽しめる
「EarFun Free Mini」の使用感
それでは「EarFun Free Mini」を使った使用感をまとめていきます。
結論からいうと3,000円台という価格に見合わない音質と質感に加え、10分で2時間再生可能な急速充電に対応という使い勝手で価格重視の人にピッタリとターゲットは合わせた製品といった印象です。
装着感
「EarFun Free Mini」の装着感は完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスと言っても過言ではない装着感です。
軽いつけ心地に加え、装着後耳に少し後ろにひねる事でピッタリフィットするので、安定感とフィットが抜群!
また、つけ心地が軽いおかげで長時間利用しても疲れにくいので、通勤だけでなく家や職場でも長時間使うといった人にも合いますね。
通話音質
通話音質が比較的に高い「EarFun」のモデルの中では「EarFun Free Mini」はやや低め。
屋内や屋外でも問題なく使えるレベルなものの、「EarFun Free Pro 2」や「EarFun Air Pro 2」と比べると解像感と音量、屋外ではノイズ低減でやや下回ります。
音ズレ
動画視聴では音ズレは気にする必要はないレベルです。
ただし、通信環境が悪い場所で動画を視聴したときに意識するとリップシンクがわかります。
また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
「EarFun Free Mini」がおすすめの人
「EarFun Free Mini」は、
- ノイズキャンセリングや外音取込は必要ない
- 完全ワイヤレスイヤホンに5,000円以上使いたくない
- 安くてもある程度音質や質感は欲しい
といった人におすすめです。
3,000円台にも関わらず音質は中低音域重視でバランスが取れていて、質感もマットで安っぽさはありません。
また、装着感は価格帯関係なくトップクラス。
長時間使うときも快適に利用できるため、上記条件に当てはまれば満足度は高いでしょう。
「EarFun Free Mini」レビューのまとめ
「EarFun Free Mini」は、
- 3,000円台とは思えない音質と質感
- 急速充電対応で使い勝手も確保
- 装着感はトップクラス
と低価格帯の中では抜きに出たモデルの完全ワイヤレスイヤホンです。
とはいえ、上位モデルと比べると機能的には落ちるため、ノイズキャンセリングやワイヤレス充電が欲しい人は無理に安いモデルを買うより「EarFun Free Pro 2」や「EarFun Air Pro 2」などを検討した方が良いでしょう!