激安な完全ワイヤレスイヤホンを発売するLenovo。
以前レビューしたコンパクトなカナル型のLenovo「XT90」のクオリティーは高くありませんでしたが、インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンLenovo「QT83」は、クオリティーも向上!
ということで、この記事では軽量&コンパクトで13mmダイナミックドライバーを搭載したインナーイヤー型のLenovo「QT83」の音質や質感をレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:Banggood
Lenovo「QT83」の概要
Lenovo「QT83」は、PCで有名なLenovoのインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
3,000円台の低価格ながら13mmの大きめのダイナミックドライバーを搭載し「XT90」から質感も高めています。
また、軽量&コンパクトでタッチセンサーによる操作はほぼ全て利用できるため、ユーザビリティーにも優れているモデルです。
- 低価格で13mmドライバーを搭載
- 軽量&コンパクト
- タッチセンサーのコマンドが豊富
Lenovo「QT83」のスペック
商品名 | Lenovo「QT83」 |
連続再生時間 | 最大4時間 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | SBC |
ドライバ | 13mmダイナミックドライバー |
タイプ | インナーイヤー |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み | 非対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | 不明 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
チップセット | 非公表 |
バッテリー容量 | ケース450mAh |
カラー | ブラック/ホワイト |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Banggood |
インターフェースUSB/TypeCを採用しているものの、スペック的には価格なりなので、左右同時伝送やaptXなどのコーデックには対応していません。
Lenovo「QT83」のデザインチェック
まずは、コンパクトでうどん型のLenovo「QT83」のデザインをチェクしていきましょう!
フタミ式採用で大幅に質感が上昇した「化粧箱」
Lenovo「XT90」が少しチープでグラディエーションを取り入れた化粧箱だったのに対し、モノクロでフタミ式を採用しているので見た目も質感も大きく向上しています。
内側はプラスチックのケースで薄いので、化粧箱に比べると質感はかなり低め。
最低限の「同梱物」
Lenovo「QT83」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 中国語の説明書×1
説明書は中国語オンリーで図解もないので、完全ワイヤレスイヤホンに慣れている人じゃないと操作コマンドがわかりにくいかも知れません。
ツルツルした「イヤホン本体」
うどん型でツルツルした質感のイヤホン本体は、下側充電設置部分にシルバーのアクセントがあり安っぽさはありません。
耳側はオーソドックスなインナーイヤー型のデザイン。
L/Rの表記は小さいものの、デザインを邪魔しないグレー配色のフォントで視認性も上々。
コンパクトな「充電ケース」
充電ケースは縦入れのコンパクトデザイン。
シンプルで飽きがこなそうです。
USB/TypeC採用の「インターフェース」
充電インターフェースはUSB/TypeC。
底にあるので通常時目立たずGood!
視認性良好の「LEDランプ」
Lenovo「QT83」の本体のLEDのはペアリングモード時に赤と青に光ります。
透けるように光るわけではないですが、角度を変えても視認可能です!
充電ケースのLEDのは3段界のインジケーター。
こちらはかなり輝度が高く暗闇だと結構目立つぐらいなので、好みが分かれそうです。
超軽量の「重量」
イヤホンの重量は実測で7g、充電ケースは29gと完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスで軽量設計!
しかも、充電ケースは450mAhと結構大きめのバッテリーを搭載してながら達成しているのが、地味に凄いところ。
Lenovo「QT83」の使い方
続いて、Lenovo「QT83」ペアリング方法とタッチセンサーを用いたコマンドを紹介していきます。
ペアリング方法
Lenovo「QT83」は、ケースを開くとペアリングモードになり、青と赤色の点滅が始まるので、確認したらスマホ側で設定しましょう!
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidスマホのペアリング手順は以下の通りです。
- 充電ケース開く
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [Lenovo QT83]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペリング手順
iPhoneを含むiOSデバイスのペアリング手順は以下の通り。
- 充電ケースを開く
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [Lenovo QT83]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
Lenovo「QT83」は、ハウジングの楕円部分がタッチセンサーになって、比較的大きく、癖もないのでコマンド覚えてしまえば快適に利用できます。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを長押し |
次の曲へ | 右イヤホンを1回秒ロングタッチ |
前の曲へ | 左イヤホンを1回秒ロングタッチ |
音量を上げる | 右イヤホンを2回タッチ |
音量を下げる | 左イヤホンを2回タッチ |
音楽関連は全てコマンドにで操作可能!
操作内容と左右のコマンドがリンクしているため覚えやすいです。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る/切る | 左右どちらかを1回タッチ |
着信を拒否する | 左右どちらかを1回秒ロングタッチ |
音声アシスタント | 左右どちらかを3回タッチ |
初期化 | 電源ON後3秒ロングタッチ |
通話関連も盤石ですね。
3回のタッチが必要なのは音声アシスタントオンリー。
Lenovo「QT83」の音質
Lenovo「QT83」は、中音域の下がやや強く低音から高音までバランス良くでる音質。
ただし、インナーイヤー型なのでカナル型のように低音が響くというのは皆無です。
また、解像感はあまり高くなく音場も狭いので総合的には価格なり。
音の響きは優しい感じなので、フォークギターなどの多い楽曲と相性が良いでしょう。
EDMやロックをメインで聞く人は避けたほうが無難です。
- フラット寄りで癖がないチューニング
- 解像感が低く音場も狭い
Lenovo「QT83」の使用感
それでは、Lenovo「QT83」を使った感想をまとめます。
結論からいうと、音質やスペックは価格なりながら、軽量でコンパクトかつ操作コマンドも豊富で質感も悪くないため、大きな欠点もない分、特別優れた部分もないバランス重視な完全ワイヤレスイヤホンです。
フィト感は上々な「装着感」
Lenovo「QT83」は、カナル型ではないので、密着感はインナーイヤーの域を出ません。しかし、ツルツルした質感も影響してか耳に吸い付くため、装着感やフィット感は十分確保されています。
満員電車でたまに不安定な「接続速度&安定性」
充電ケースを開けるとペアリングモードになることから、接続速度は文句なし!
安定性も屋内や一般道路、席が埋まっている電車内ぐらいであれば安定していますが、満員電車になると数回に一回[プツ]っと不安定になります。
そのまま途切れることはなく、すぐに安定するので実用上は殆ど問題ありません。
若干機会っぽい「通話音質」
通話音質は価格なりで、やや解像感の低い機械っぽい音質。
屋外での風への対応は弱いものの、通常の騒音はそれなりにノイズキャンセルしてくれます。
状況によってはちょっと気になる「遅延」
YouTubeなどの視聴を屋内でした場合、殆ど気になるような遅延はありませんが、満員に近い電車ないなので視聴だと若干遅延を感じることができます。
そのため、混んでいる電車ないで動画を視聴する時間が長く音ズレが気になる人は避けた方が良いでしょう!
また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Lenovo「QT83」がおすすめの人
Lenovo「QT83」は、価格重視で特に拘りがない人におすすめ。
音質は価格なりながら、イヤホンや充電ケースの質感は高く、操作コマンドも豊富なため使っていてストレスがありません。
反面、音質を重視する人やカナル型の完全ワイヤレスイヤホンが好きな人との相性が良くないので避けた方が無難です。
Lenovo「QT83」レビューのまとめ
Lenovo「QT83」は、Lenovo「XT90」からパッケージから本体まで質感が向上し、万人向けに仕上がっています。
充電ケースも450mAhを大きめのバッテリーを搭載しながら、軽量でコンパクトにおさえているので、スキニーなどのパンツのポケットに入れての持ち運びもOK!