アナログ時計から徐々切り替える人が増え、年々人気を増すスマートウォッチ。
ところが、スマホと違いまだまだ過渡期のスマートウォッチは、新しいメーカーから家電メーカーまで様々なメーカーが乱立し、OSや機能面でも選択肢が無数に有り選ぶのが大変な状況です。
とはいえ、メーカー毎に特徴があるので選択基準とメーカーさえ抑えておけば非常に選びやすくなります。
とうことで、今回はスマートウォッチを発売している主なメーカーの一覧と特徴を交えながら徹底解説します。
スマートウォッチのメーカーの判断基準
スマートウォッチメーカーを判断するには、機能面での区分けが必要です。
今回は3つに分けて解説していきます。
スマートウォッチの基本機能を決める「OS」
スマホやその他のデバイスと同じ様にOSがなければ動作しません。
また、OSによって出来ることに差が出るのでOS選びはもの凄く重要です。
現在、スマートウォッチで採用されるOSは、独自OSを一括にすると5つの種類に分けられます。
- watchOS(Apple watch)
- Wear OS by Google
- Android
- Tizen
- 独自OS
watchOSやWear OS by Google、Tizenはバッテリー消費が多く価格も高い反面。多機能でスマホとの連携重視したUXとなっていて、利便性は圧倒的。
逆に、独自OSは活動量計や通知、天気などの基本機能が中心でバッテリーも持ちもよく、価格が極端安い選択肢も豊富ですが、メーカー間でのクオリティーの差が激しくアプリのインストールは出来ません。
また、一部中華メーカーで使われだしたAndroidを搭載するスマートウォッチは、まんまAndroidなので機能面は圧倒的な分、電池持ちやレスポンスが悪くあまり現実的な選択肢とはいえないでしょう。
アナログ時計との良いとこどりな「ハイブリッドタイプ」
スマートウォッチと呼ばれるものの中には、アナログの腕時計とのハイブリッドタイプのデバイスも存在します。
ハイブリッドタイプのスマートウォッチの多くは従来のクオーツ時計に活動量計やBluetooth機能をつけスマホからのみ活動量などの確認が出来るタイプのものでアプリのインストールはできません。
また、多くの「ハイブリッドタイプ」はOLEDなどのディスプレイがないので電池持ちが良く、一般的なスマートウォッチの弱点を大幅に補っています。
単体で通信可能な「SIM対応」
スマートウォッチを選ぶさいの選択肢には、SIM対応の有無があります。
簡単に言ってしまうとSIM対応モデルは、スマホとBluetoothやWi-Fiなどの接続を行わずに単体でモバイルデータ通信が可能なモデルです。
SIM対応モデルは電池の消耗も激しくなるのであまりおすすめしませんが、スマホを持ち歩かない状況が多い人にはおすすめです。
スマートウォッチのメーカーの一覧
それでは、様々なコンセプトが乱立するスマートウォッチメーカーの中から主にメジャーなメーカーを一気に紹介していきます。
スマートウォッチ世界シェア1位「Apple」
圧倒的知名度を誇るスマートウォッチと言えばAppleの「Apple Watch」。
実はスマホとは異なりトップシェアを誇ります。
また、「Apple Watch」はiPhoneとの連携やデザインなど優れたポイントはいくつもありますが、国内で特に優れているのが「Apple Pay」です。
国内でスマートウォッチを利用した非接触決済をしたいと思っても「Suica」対応は実質「Apple Pay」だけなので、それだけでも十分に売りのポイントになりますね。
更に「Apple Watch series 5」が発表されてからは、旧モデルの「Apple Watch series 3」が20,000円ほどで販売しているのでコスパという意味でも非常に強く、スマートウォッチでは最も有力な選択肢といえるでしょう。
スポーツやアウトドアに特化した「GARMIN」
「GARMIN」は、グループ本社をスイス、運営をアメリカに置くGPSやアウトドア製品の開発、販売をしている会社です。
スマートウォッチでは、独自のOSを使いGarmin Connectアプリと連携させることで多彩なライフログをモニタリングできます。
また、ハイブリッドタイプのスマートウォッチや非接触決済のGarmin Payを生み出すなど独自性の強いメーカーです。
安価なWear OS by Googleを提供する「モブボイ」
「モブボイ」は、中国で2012年に設立し、AIや音声認識の開発から力を付けたメーカーです。
スマートウォッチでは、Wear OS by Googleを採用し、中華メーカーらしくWear OS by Googleの括りでは低価格でハイクオリティーなスマートウォッチを提供しています。
また、フラグシップモデルの「TicWatch Pro」は、有機ELと液晶の二重構造のディスプレイを採用することで電池の持ちを飛躍的に改善するなど実用面でも抜きにでています。
活動量計に注力した「Fitbit」
「Fitbit」は、スマートウォッチの分野で世界4位のシェアを持つアメリカのメーカーです。
OSは独自OSを採用し、フィットネスなどスポーツ系に力を入れており、特に睡眠計測は独自のスコア設定をするなどオリジナリティが高く、比較的電池も長持ちするので実用性もあります。
また、「Fitbit Versa 2」ではAmazon Alexaを搭載することで音声アシスタントも利用できるようになりWear OS by Googleなどに近い機能になっています。
※追記
2019年11月1日にGoogleが「Fitbit」を21億ドルで買収することが決まったので今後は独自のOSではなくWear OS by Googleに変わる可能性が高いですね。
更にAmazon Alexaは、Google Assistantの競合なので当然搭載されなくなるでしょう。
スマホと同じく超コスパの「Xiaomi」
「Xiaomi」は中国の総合メーカーで中華スマホ好きなら知らない人はいないほどコストパフォーマンスの高い製品を出すことで有名です。
コスパに関してはスマートウォッチでも同様で、ブレスレッドタイプの「Mi Band 4」や子会社の「Huami」から発売される「Amazfit Bip」はとんでもない安さとコスパを誇ります。
また、OSに関しては独自OSを採用しており待ち受け時間は非常に長くアナログ時計の代替としても候補にあがります。
更に2019年11月6日には、本格的なスマートウォッチは「Huami」から発売していたXiaomiが「Mi Watch」を発売することが決定。
日本での発売日は未定ながらApple Watchに酷似したデザインと4Gモデルで20,000円と中々のコスパを実現しています。
Xiaomiの恐ろしいところは安いだけでなくクオリティーも高いので「モブボイ」にとっては相当の驚異になる可能性が高いといえるでしょう!
圧倒的低価格の「UMIDIGI」
「UMIDIGI」は、「Xiaomi」と同じくコスパが高い中国メーカーの一つで近年日本で本格的にスマホを販売したことから認知度が急激に上がっているメーカーです。
スマートウォッチメーカーとしては、5機種ほどしか出していませんが、独自OSを用いた「Uwatch 2」は衝撃の低価格で有りながら有機ELを採用するなど今後も非常に期待度が高いメーカーです。
デザインと多様性に優れた「FOSSIL」
「FOSSIL」は、アメリカのファッション、時計メーカーです。
スマートウォッチの分野では早期から参入し、ファッションメーカーらしく多用なデザインで、ハイブリットタイプや女性向けなど多くの選択肢が用意されています。
また、ハイエンドモデルではWear OS by Googleを採用しGoogleからスマートウォッチの知財を買収されるなど高い技術力を生かしたラインナップと、グループ子会社の「Misfit」から比較的廉価なモデルも発売しているのが魅力的です。
ベゼル操作が魅力的「Samsung」
スマホシェア世界1位の「Samsung」。
スマートウォッチでもAppleに次ぐ2位に位置し、OSはTizenOSを採用しています。
TizenOSは元々スマホ様に開発されたOSで、紆余曲折を経て現在はスマートウォッチ用にSamsungが開発しているOSです。
また、「Samsung」のスマートウォッチ「Galaxy Watch」はベゼルを回すことでも操作可能でディスプレイ触ることなく利用できるなど、ユーザビリティーにも優れています。
ただ、TizenOSではアプリのインストールはできるものの数が少ないため実用面でWatch OSやWear OSと比べると弱みを抱えています。
ベルトがスマートウォッチな「SONY」
「SONY」が販売するスマートウォッチはかなり特殊です。
というのも、本体の部分は従来どおりのアナログの時計で通知や活動量計、非接触決済が使えるNFCなどの機能をベルトに埋め込んでいるのです。
wena 3からは「Suica」にも対応しアナログの時計のままスマートウォッチの機能を追加するというコンセプトは非常に斬新で唯一無二の選択肢になります。
また、アナログ時計の部分もクロノグラフや自動巻き、BEAMSとのコラボなどデザイン性に優れたラインナップから選べる選択肢が用意されているだけでなく、既存の腕時計とも組合わあす事もできるのでビジネスシーンからプライベートまで多くのシーンで満足の行く使い方ができるでしょう!
スマートウォッチのメーカーの特徴を比較
スマートウォッチはメーカーによってOSが異なるので近いメーカー同士で比較していきます。
Appleについては、iPhone前提になってしまい比較が難しいので今回は省きます。
独自OS系の比較
独自OS系の共通の特徴としてWear OS by Googleと比べるとアプリや機能面の弱い分、電池持ちは非常に優秀なモデルが多いです。
特に「GARMIN」や「Fitbit」は価格こそ高いものの、機能性やソフトも含めたデザインのクオリティーが高いため、アプリのダウンロードに必要性を感じなければ選択肢としては十分有り!
また、「Xiaomi」や「UMIDIGI」は機能やソフトのデザイン性では劣るものの、価格が圧倒的に安く長時間駆動が得意なので、通知や活動量計などのスマートウォッチの基本機能しか使わない人にコスパが高くおすすめです。
Wear OS by Googleの比較
Wear OS by Googleを搭載するメーカーは、「モブボイ」や「FOSSIL」です。
Wear OS搭載メーカーでは圧倒的に低コストを実現している「モブボイ」と多様なデザインと選択肢を用意している「FOSSIL」では方向性がかなり違います。
選び方としては、特に拘りがなければコスパの高い「モブボイ」、デザイン面で妥協出来ない場合は「FOSSIL」といった感じで選択肢を狭めると選びやすいでしょう。
スマートウォッチのメーカーの一覧まとめ
スマートウォッチは、過渡期なだけあってOSの種類やデザインまで選択肢が多様ですね。
ある意味1番面白い時期ではないでしょうか。
また、Androidとの連携ではWear OS by Google、iPhoneとの連携ではApple Watchが最適ですが現状電池の持ちが正直悪いです。
私の場合、時計を毎日充電するのが正直かったるいので連携や機能性を犠牲にしても独自OSを搭載したモデルが気になる存在。
この辺の感覚は個々によって大きく異なりますが、充電が気にならない人にはWear OSやApple Watchは最適だと思います。
まだまだ、進化をしていきそうなスマートウォッチなので使い方を見極め最高の1台をみつけましょう!