完全ワイヤレスイヤホンで圧倒的にコスパの高いモデルが多いAnker。
その中でも、特に機能や性能に対して価格が安い2機種が「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」です。
この2つのイヤフォン、デザインの形状も同じうどんタイプなうえ、スペック面も近い部分が多くどっちにしようか悩む人も多いのではないでしょうか。
ということで、今回は選択に悩む「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」のスペック面での違いや音質、接続の安定性などの実用面での比較をまとめていきます。
個別のレビューは、[Anker「Soundcore Liberty Air 2」レビュー!!]や[Anker「Soundcore Life P2」レビュー!!]をご覧くださいませ!!
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」のスペックの違い
商品名 | Anker「 Soundcore Liberty Air 2」 | Anker「Soundcore Life P2」 |
連続再生時間 | 7時間 | 7時間 |
ケース込再生時間 | 28時間 | 40時間 |
急速充電 | 10分の充電で2時間再生 | 10分の充電で1時間再生 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC:AAC:aptX | SBC:AAC:aptX |
ドライバー | 6mm/ダイヤモンドコーティング | 6mm/グラフェン |
音取り込み | 非対応 | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC | USB/TypeC |
防水性能 | IPX5 | IPX7 |
操作 | タッチセンサー | 物理ボタン |
重量 | 53g[充電ケース込] | 62g[充電ケース込] |
連携アプリ/イコライザ | Soundcoreアプリ/HearID | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
その他機能 | 自動着脱検出機能 | 特になし |
販売先 | Amazon | Amazon |
「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」は、コーデックにaptX、連続再生時間7時間、防水対応と実用面でのベーススペックが高いので、どちらを購入しても大きな不満は出にくいと思います。
異なるスペック部分は赤枠にしていますが、最も大きな違いは、イコライザーが利用できるコンパリオンアプリに有無。
ドライバーや周波数特性のセッティングの違いにより「Soundcore Liberty Air 2」の方が音質がいいだけでなく、イコライザーを使うことで特定のジャンルに最適化もできるため、音を重視するなら「Soundcore Liberty Air 2」一択です。。
また、価格面では「Soundcore Liberty Air 2」が7,000円台、「Soundcore Life P2」が4,000円台と約3,000円ほど差がありますが、「Soundcore Life P2」が勝るケース込み40時間再生やIPX7防水は、そこまで実用性を感じないため、音質や自動着脱検出機能やQi対応ワイヤレス充電が可能な「Soundcore Liberty Air 2」を選択した方が満足できるでしょう。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」の使用感の比較
スペック面での違いがわかったところで、Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」の両方使ってみた視点で以下の8項目を比較していきます。
- 「デザイン」
- 「装着感」
- 「音質」
- 「接続速度と安定性」
- 「通話音質」
- 「充電ケース」
- 「防水性能」
- 「連続再生時間」
「デザイン」は、質感的にAnker「Soundcore Liberty Air 2」が優れている
両イヤホンともうどんタイプの中でも中々カッコよく仕上がっています。
「Soundcore Life P2」のデザインの造形の部分では曲線を多用しボタンや内側部分まで同じ材質で作られ一体感が高く好みではありますが、「Soundcore Liberty Air 2」はラバー風の質感、内側のイヤー部分のピアノブラック仕上げなど色も材質も複合的に使われていて総合的には上です。
また、充電ケースは縦にしまう「Soundcore Liberty Air 2」の方がコンパクトで質感も高いため、多くの人はこちらのが好きなデザインだと思いますね。
ただし、「Soundcore Liberty Air 2」は、オレンジ系統の赤がアクセントカラーとして使われているので好みが分かれるでしょう。
「装着感」ほぼ変わらない
装着感は、ほぼ変わりません。
耳に接する部分の形状も重さも変わらないので目隠しして付けたら分からないレベル。
イヤーピースは「Soundcore Liberty Air 2」の方が若干厚めに出来ているので、耳の奥まで突っ込んでも外す時に裏返るといったことがありません。
とはいえ、かなり微妙な差なので装着感で差異はないと思ってもらって大丈夫です。
「音質」は「Soundcore Liberty Air 2」が大分上
音質に関しては、「Soundcore Liberty Air 2」が高音が強めにでバランスを取っているのに対して、対して、「Soundcore Life P2」は重低音と中音が強めのセッティング。
音の響き方は「Soundcore Liberty Air 2」は、音の粒が聞き取りやすく高音までしっかり出ているので輪郭もはっきりししていて非常に聞き取りやすいです。
おまけに、Soundcoreアプリのイコライザーなどでバランスを22種類から選べるだけでなく、自分で細かく設定できるため、どのジャンルの音楽にも最適化しやすく汎用性が高いのも有利なポイント。
その他にも、HearIDという機能を使うことで左右でここで異なる聞こえ方の補正を自動で設定してくれる機能があるため、音質に関しては値段なりの差があると考えましょう。
逆に、「Soundcore Life P2」は、BassUpテクノロジーという音楽を分析し低音域を最大43%増幅させる機能もあるおかげか低音が重視されるEDM系統の音楽には親和性が高い反面、高音域の表現力が弱く、マッチする音楽が限られます。
「接続速度と安定性」は、やや「Soundcore Liberty Air 2」が有利
スマートフォンとの接続速度は、それほど差はありませんが「Soundcore Liberty Air 2」の方がワンテンポ速く接続されます。
速く接続されるには理由があって、「Soundcore Liberty Air 2」の場合ケースを開けた段階で接続開始するのに対して、「Soundcore Life P2」のイヤホンを取り出してから接続開始するためです。
細かい部分ではありますが、毎日使うものですからケースを開けただけで繫がるというのは利便性に大きく影響します。
また、安定性はどちらのイヤホンでも同じような環境で使いましたが、途切れることも少なくほぼ安定して音楽を楽しむことができます。
共通していえるのは、満員電車や混雑した駅のホーム、コンビニなどの一部場所で不安定になることがあります。
ただ、不思議と満員電車でも安定していることも結構多いので、許容範囲で使うことが出来ますね。
「通話音質」どちらも聞き取りやすいが音質に違いがある
通話音質は、屋外で極端に雑音が多い時や強風でなければ問題なく使えます。
ただし、音質には違いがあって、友達にそれぞれのイヤホン話してもらい私が聞くというテストをしたところ、「Soundcore Liberty Air 2」は広い音域で聞こえるのに対して、「Soundcore Life P2」の場合、声だけに集中して拾っている感じがしました。
もろに好みが出る部分ではでは、ありますがどちらも問題なく聞き取れます。
また、搭載されているハードの違いは、「Soundcore Liberty Air 2」が左右併せて4っつのマイクで音を拾い、「Soundcore Life P2」は、ビームフォームで指向性で声を拾う設計になっています。
「充電ケース」は「Soundcore Liberty Air 2」の使い勝手が良い
充電ケースは、「Soundcore Life P2」がプラスチック感強いのに対して、「Soundcore Liberty Air 2」ではラバー風の加工をしているので高級感があります。
また、「Soundcore Liberty Air 2」は、コンパクトな形状というだけでなく、縦入れタイプのため出し入れがしやすく、開ければイヤホンを取り出さなくても接続開始するなど、利便性が高いです。
唯一、「Soundcore Life P2」が上回るのがケース込みの再生時間。
約12時間ほど長く再生できるのでメリットといえばメリットなのですが、実際そこまで長時間再生時間の優先順位を低いので「音質」に続いてちょっと差を感じますね。
「防水性能」は、「Soundcore Life P2」の圧勝
「Soundcore Liberty Air 2」が噴流水までの耐えられるIPX5防水に対して、「Soundcore Life P2」は、30分間の水没にも耐えられるIPX7という強力な防水性能を備えています。
私の場合、そこまでの防水性能は必要としていませんが、雨の日のや真夏にランニングする人は「Soundcore Life P2」の方が安心して利用できると思います。
「連続再生時間時間」は、互角
両イヤホンとも連続再生時間は、7時間と完全ワイヤレスイヤホンではトップクラスの性能なので文句なし!
元の性能がこれだけ長いとバッテリー劣化してもそれほど実用面に影響はでないので長く使うことも可能でしょう!
Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」だとどっちがおすすめ?
ここまで、Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」の違いや使用感の比較をしてきましたが、同じメーカーで似ているイヤホン同士とはいえ「価格差分の性能差はあるな」っというのが正直な感想。
特に音質面ではやや高音強めのフラットベースの周波数特性でイコライザーが使えるAnker「Soundcore Liberty Air 2」の方がかなり優位です。
とはいえ、完全ワイヤレスイヤホンに何を求めるかで選ぶ基準変わるため、下記にまとめます。
音質や使い勝手を重視するならAnker「Soundcore Liberty Air 2」
価格が約3,000円ほど高い分の差はありますので、音質はもちろん使い勝手にもこだわる場合には、Anker「Soundcore Liberty Air 2」を選びましょう!
音質面でもドライバーの性能が良いためか低音から高音まで、解像度が高い音楽を楽しめイコライザーにより音楽ジャンルに最適化した設定が使えるので、音に拘るならこれだけでも差額の価値は十分あります。
また、使い勝手の部分では、充電ケースをポケットに入れる場合コンパクトでちょうど良いサイズですし、イヤホンの出し入れ、ケースを開けることによる接続など、快適に運用できる要素が多いです。
コスパや防水性能を重視するならAnker「Soundcore Life P2」
「Soundcore Life P2」は、なんといってもコスパが凄いの一言。
4,000円台の安価な完全ワイヤレスイヤホンながらaptXに対応し、連続再生7時間、IPX7防水に加えインターフェイスにはUSB/TypeCと、コストカットでmicroUSBになりそうな部分までしっかりミドルレンジ以上の仕様になっています。
スマートフォンを始め殆どの充電端子が、USB/TypeCになっているので地味に嬉しい部分です。
また、音質部分では、上位モデルと比べると落ちるものの、価格を考えれば十分な音質で低音はかなりしっかり出るので、EDM系のジャンルを聞くコスパ重視の人におすすめ!
Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」のまとめ
Ankerのイヤホンは、モバイルバッテリーと同様どちらのイヤホンもコストパフォーマンスが高い!
特に「Soundcore Life P2」は、同等のスペックで同じ価格のものが殆どない状況なのでコスパ重視の人や初めて完全ワイヤレスイヤホンを買う人にはピッタリだと思います。
一昔前だと完全ワイヤレスイヤホンだとBluetoothの接続に若干不安が有りましたが、この2つのイヤホンは実用上問題ないレベルで安定しているのでコード付きのワイヤレスイヤホンや有線イヤホンからの乗り換えにもピッタリだと思います。
ただし、2021年の選択肢としては、「SOUNDPEATS Sonic」を筆頭に強豪の製品も進化しているため圧倒的な差は感じなくなりました。