Ankerの完全ワイヤレスイヤホンの中でも、AirPodsのようなうどんタイプは2つ発売されています。
その内の一つ、Anker「Soundcore Liberty Air 2」は、既にレビューしましたが、更に価格の安いAnker「Soundcore Life P2」もめちゃくちゃ気になったので同時に購入しました。
ということで、今回は4,000円台で完全ワイヤレスかつaptX対応のAnker「Soundcore Life P2」をレビューしていきます。
また、同じAnker製でデザインや性能も似ているの「Soundcore Liberty Air 2」との比較は[Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」の違いを徹底比較!!]をご覧くださいませ!
「Soundcore Life」シリーズ初のノイズキャンセリング対応モデルは[Anker「Soundcore Life A2 NC」レビュー!!]をご覧くださいませ!
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
Anker「Soundcore Life P2」の概要
「Soundcore Life P2」は、コスパの高さで有名なAnkerのローエンド完全ワイヤレスイヤホン。
ただ安いだけの商品であれば、Amazonにいくらでもありますが、このイヤホンはコーデックにaptX、連続再生時間7時間、IPX7の防水対応とかなりの贅沢仕様。
また、通話にはAirPodsなどにも使われるビームフォームが採用されるなど価格を考えれば文句なしの性能を誇ります。
その他にも、この価格帯には珍しいUSB/TypeCの接続端子や10分で1時間利用可能な急速充電を搭載し、18ヶ月の保証がついていたり至れり尽くせりなイヤホンです。
- aptX対応
- 水没に耐えられるIPX7防水に対応
- マイクのビームフォーム対応
- 7時間の長時間連続再生とケース込40時間再生
- 10分で1時間利用可能な急速充電対応
Anker「Soundcore Life P2」のスペック
商品名 | Anker「Soundcore Life P2」 |
連続再生時間 | 7時間 |
ケース込再生時間 | 40時間 |
急速充電 | 10分の充電で1時間再生 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC:AAC:aptX |
ドライバー | グラフェン |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 |
操作 | 物理ボタン |
重量 | 62g[充電ケース込] |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
その他機能 | PUSH AND GO/BassUpテクノロジー |
販売先 | Amazon |
改めてスペックをみると、4,000円台でUSB/TypeCは、地味に有り難いところ。
なにより、ローエンドからミドルレンジ帯では以外と採用が少ないaptXに採用して点は、実利用の面でもかなりのメリットですね。
また、汗や雨はもちろん、水没にも耐えられるIPX7防水に対応しているため、安心して利用可能。
Anker「Soundcore Life P2」のデザインチェック
うどんタイプの完全ワイヤレスイヤホンは、見た目のデザインが似たりよったりになりがちですが、質感やカーブラインなど違いがあるのでAnker「Soundcore Life P2」のデザインをしっかりチェックしていきましょう!
コストカットのためか高級感がない「外箱」
外箱は結構コストカットの影響を受けていますね。
同時に買ったAnker「Soundcore Liberty Air 2」と比べると見た目はそんなに変わらないものの、箱の厚みや頑丈さなどかなり差があります。
質感的にもAnkerのモバイルバッテリーより落ちるので、それだけ攻めた価格設定だと思われます。
中身はしっかり「同梱物」
同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電用ケーブル
- イヤーピース×5
- 各種説明書
低価格帯のイヤホンの場合、イヤーピースが3種類ぐらいのケースが多いですが、5種類のサイズが用意されているので、サイズで困ることはほぼないでしょう!
曲線がカッコいいイヤホン「本体」
Anker「Soundcore Life P2」は、マッド系のブラックに統一されています。
この黒の出方がシックで結構カッコいい!
形状的には曲線を多用していて、ボタン部分も曲線に併せてカーブしたデザインになっているので、一体感が高く素材以上の質感に感じます。
スピーカーのある裏面は、充電部分とLとR表記があります。
Anker「Soundcore Life P2」は、うどんタイプとはいえ、充電ケースにしまうさいに横入れなので下部ではなく接点部分が中心にあるので、汗などの故障が心配でしたが2020年7月時点で約半年しようして故障はありません。
また、LとRの表記は写真の通り印刷ではなく掘ってあるので、質感的には高くなる一方視認性が落ちてしまっています。
楕円と曲線を多用した「充電ケース」
充電ケースは、楕円かつ曲線を多く多用しています。
真上からの写真でも中央が高く、上下左右に向かってカーブラインで下がっているのが分かると思います。
横からみると下部に向かうにつれて細くなっていますね。
再度のカーブラインと合わさって視覚的には小さく見えます。
完全にスクエアなデザインだと結構ゴツくなるので個人的にはGOOD。
受電ケースに、イヤホン本体を入れたところ。
横に寝かす形で充電するので、縦入れと比べるとやや入れにくい。
また、横入れの場合どうしても取り出し部分の隙間が少なくなるので、取り出しやすさも縦入れに比べると使い勝手が劣りますね。
デザイン面ではケース内側もイヤホンが挿入される部分を除き、外側と同じ質感で再現されているので一体感高めです。
豊富なサイズから選択可能な「イヤーピース」
イヤーピースは、4,000円台とは思えないほど豊富で本体に付属している物と併せて計5組あります。
この価格帯でこれだけ選択肢が用意されていればかなり良心的。
イヤーピースの質感自体はかなり柔らかめなのでフィットしやすい反面、あまりきつく耳に押し込む、外すとき裏返りそうになります。
そのため、自分の耳にあった適切なサイズを使って運用すると快適に使えると思います。
また、イヤーピースも袋ではなくしっかりケースに入っているのは、この価格帯ではかなりレア。
マジックテープ型の結束バンドが付く「ケーブル」
Anker「Soundcore Life P2」と同様充電用ケーブルは、マジックテープ式。
低価格な商品でもクオリティーを維持しているのは普通に凄い!
輝度の高いホワイト「LEDランプ」
イヤホン本体と、充電ケースのLEDは、結構高輝度のホワイトLED。
分かりやすくて良い反面、人によってはイヤホンのLEDは明るすぎと感じるかもしれません。
また、充電ケースのLEDは充電中に光る一箇所のみ。
充電が終わるとLEDは消えるのですが、一つしかないだけにインジケーターの役割がなく、どの程度充電されたのか分かりにくいのがネックです。
40時間利用できるにしては軽い「重量」
Anker「Soundcore Life P2」の重量は、イヤホン、充電ケース併せて約62gと40時間再生できる700mAhの大容量バッテリーを搭載していることを考えるとかなり軽量。
イヤホン単体でも10g、片側だと5gなのでイヤホン自体比較的軽めなので長時間の利用でも疲れを感じにくいです。
Anker「Soundcore Life P2」の使い方
続いて、Anker「Soundcore Life P2」のペアリング方法と物理ボタンを使った操作方法を解説していきます。
ペアリング方法
ペアリングは、Anker「Soundcore Life P2」のイヤホン本体を充電ケースから出した状態でスタートします。
また、Anker「Soundcore Life P2」左右それぞれ接続することが出来るため、左右それぞれペアリングしておきましょう!
しかも、「Soundcore Liberty Air 2」同様、左右それぞれ別のデバイスに接続して利用することも可能です!
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの場合の手順は以下の通り。
- 充電ケースからイヤホンの取り出す
- スマホの[設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「Soundcore Life P2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペアリング手順
iPhoneの場合もほぼ同じ手順でペアリング可能です。
具体的な手順は以下の通り。
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「Soundcore Life P2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
Anker「Soundcore Life P2」は、スピーカー裏側部分のボタンから音楽の再生や停止のコマンド入力が可能。
また、電話などで使う際も利用できるので操作方法をまとめて紹介しておきます。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を 再生 / 一時停止 | 左右どちらか1回押す |
次の曲へ | 右 2回連続で押す |
前の曲へ | 左 2回連続で押す |
個人的には「次の曲」と「前の曲」がロングタップではなく利用できるのでほぼベストのセッティング。
タッチセンサーに比べると押し込む手間がありますが、感覚的にわかりやすくAnker「Soundcore Liberty Air 2」と比べても使い勝手は良い勝負。
通話や電源関連の操作一覧
イヤホンの電源を入れる | 左・右 1回押す |
イヤホンの電源を切る | 左・右 3秒間長押し |
電話に出る | 左・右 着信中に1回押す |
電話を切る | 左・右 通話中に1回押す |
着信を拒否する | 左・右 着信中に1秒間長押し |
音声アシスタント | 左・右 1秒間長押し |
利用頻度の高い「電話に出る」時のコマンドも1タップのみなので、スムーズに電話が取れます。
Anker「Soundcore Life P2」の音質
Anker「Soundcore Life P2」は、高音の伸びが悪いものの、中低音域が強く出るのでEDMなどの低音重視に向いた音質。
特に低音域は、BassUpテクノロジーの影響か重低音域が強烈なので、低音の迫力重視の人にはピッタリでしょう。
また、中音域も下の方から強めに出るので音に角がなく柔らかいため。フォークソングなどにも相性は良さそうです。
反面、中音の上から高音域が弱いため、解像感やクリア感に欠け、派手さを感じないのでロックやクラシックとは相性が悪い印象。
- BassUpテクノロジーで重低音が強い
- 角のない柔らかめの音色
- 高音域が弱くクリア感や解像感が弱い
Anker「Soundcore Life P2」の使用感
それでは、実際にAnker「Soundcore Life P2」使ってみた感想まとめて行きます。
結論からいうと、aptXに対応し再生時間も長くイヤホン本体のデザインもカッコいいため、4,000円台としては上出来。
コンパニオンアプリの対応や質感では、「Soundcore Liberty Air 2」と比べ価格差なりの差はあるものの、EDMなどを聴くのがメインの人には大きな欠点はないでしょう。
遮音性は低めでフィット感は高い「装着感」
Anker「Soundcore Life P2」のイヤーピースは柔らかめなのと形状のお陰でフィット感高め。
柔らかい分耳の形状より大きすぎたり小さいイヤーピースを使い強めに耳に突っ込見すぎると、外すさいにめくれそうになるので、できるだけ最適なサイズのイヤーピースを選びましょう!
また、遮音性はかなり低めの部類で、インナーイヤー型より遥かにマシですが、低音域のファンの音などは音楽を流してないと結構聞こえます。
問題なしの「接続速度&安定性」
Anker「Soundcore Life P2」は、スマートフォンとの接続速度が安定しています。
AirPodsみたいな高速接続とまでは行きませんが、ケースから取り出したらすぐ繫がるのでストレスを感じることはないでしょう。
安定性も「TWS」にも関わらず基本安定していますね。
新宿駅ではたまに「プツっ」「プツっ」と接続が安定しないこともありましたが、多少の人混みでは問題なく利用できました。
完全ワイヤレスイヤホンで4,000円台でここまで安定しているのでAnkerは、アンテナ配置や出力制御のノウハウがかなり「溜まっているのでは?」と感じます。
同価格帯からは抜きに出る「通話音質」
Anker「Soundcore Life P2」の通話品質は高いですね。
コード付きのモデルと比べても室内で使う分には殆ど変わりません。
人混みで電話したときも相手が聞き取れないってこともなかったので、多くの場面で問題なく利用できると思います。
また、ビームフォームの影響か、屋外で雑音が多い場所でAnker「Soundcore Liberty Air 2」より聞き取りやすいので値段以上のクオリティーといえるでしょう。
大きいが充電頻度を減らせる大容量「充電ケース」
充電ケースはやっぱりちょっと大きいです。
ポケットには入れることを考えるともう一回り小さいとベスト。
といってもサイズ的な問題というより形状の問題が大きく、高さがあるのでポケットに入れると膨らみが大きくなってしまいます。
そのため基本はカバン、冬などでコートを着てる場合はコートのポケットなどの持ち運び方良いでしょう。
しかし、40時間再生できる充電ケースなので殆どの場合1週間以上、ケースに充電する事が可能です。
また、横入れ型の充電ケースで隙間があまりないため、イヤホンを若干取り出しにくい部分もあります。
驚異の7時間可能な「連続再生時間」
連続再生時間は長めの7時間!
実際、室内で親機を入れ替えながら試したところ音量が低めだったためか8時間以上の連続再生を実行出来ました!
このぐらい連続再生時間が長いと多少の電池の劣化ぐらいでは、私の使い方の場合問題なく利用できそうです。
また、10分の充電で1時間連続再生できる急速充電機能もついているので、再生に関しては盤石ですね。
人混みでもほとんど体感できない「遅延」
さすがaptX!!
YouTubeをみても「音ズレ」は、感じないので動画であればほぼ問題なく利用出来ますね。
電車などの通信環境が悪い場所でも体感するレベルでは、音ズレを確認できず。
というか、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンでaptXに対応している完全ワイヤレスイヤホンが少ないので結構なアドバンテージです。
遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Anker「Soundcore Life P2」がおすすめの人
Anker「Soundcore Life P2」は、4,000円台の低価格帯にも関わらずaptXに対応し、7時間連続再生など性能的にもデザイン的にも完成されているため、低価格でコスパを重視する人におすすめ!
実際、5,000円未満でここまで高い性能とデザインを両立しているイヤホンは他にほぼないと言って良いぐらいコスパが高いためです。
逆に、よく聞く音楽にクラシックやピアノ、ジャズなどが多い人や音質を重視する人は避けた方が良いでしょう。
Anker「Soundcore Life P2」は、低音はしっかりと出ますが高音の響きがちょっと弱いので上記の様なジャンルの音楽とはあまり相性はよくありません。
とはいえ、急速充電やIPX7防水、ケース込みで40時間の利用などハードな利用にも耐えられる作りなのでめちゃくちゃイヤホンを使う人にもおすすめです。
Anker「Soundcore Life P2」レビューのまとめ
Anker「Soundcore Life P2」は、完全ワイヤレスイヤホン分野でトップのコスパイヤホン。
特に発売当初の2019年には対抗できる強豪製品皆無なレベルで抜きに出ています。
5,000円未満でここまで実用的なデバイスが出るとは1~2年前では考えられませんでした。
価格も安く性能も良く、デザイン性にも優れているので文句なし!
また、発売から1年以上たっても競合の「SOUNDPEATS Sonic」やTaoTronics「SoundLiberty 97」、「EarFun Air」とも戦えるレベルというのが恐ろしい。