ライカ監修のカメラで有名になった「HUAWEI P20 Pro」や価格に見合わない性能でコスパが高くSIMフリー市場で爆発的人気を誇った「HUAWEI P20 Lite」。
そんな人気シリーズの基本性能が大幅に強化された最新モデルが「HUAWEI P30 Lite」です!
とうことで、今回は前モデルを上回る完成度を誇る「HUAWEI P30 Lite」を購入したので、「HUAWEI P20 Lite」や高コスパミドルレンジ「Xiaomi Mi A8 Lite」との比較をしつつレビューしていきます。
「HUAWEI P30 Lite」の概要と特長
「HUAWEI P30 Lite」は、CPUなどの基本性能が大幅に強化されたHUAWEIのミドルレンジスマホ。
CPU性能はCortex-A53×8のKirin 659からCortex-A73x4+Cortex-A53x4という少し前のハイエンドとほぼ同じ構成のKirin 710へ大幅に進化。
また、カメラもデュアルカメラからトリプルカメラへ変わることでトレンドの超広角の撮影を可能に!
その他にも、従来大きめのノッチから水滴型ノッチに変えたことでデザイン性はもちろん、通知の視認性が桁違いに良くなり、バッテリー容量も強化された大人気モデルの後継機と呼ぶに相応しい仕上がりとなっています。
- ミドルレンジトップクラスのCPU性能
- ミドルレンジでは珍しい超広角レンズ搭載
- 水滴型のノッチ採用
「HUAWEI P30 Lite」のスペック
デバイス情報 | ||
メーカー | HUAWEI | |
デバイス名 | HUAWEI P30 lite | |
発売日 | 2019/5/24 | |
発売地域 | 日本/海外 | |
ハードウェア情報 | ||
ディスプレイ | 6.15インチ TFT液晶 しずく型ノッチ | |
解像度 | 2,312×1,080 | |
画素密度 | 415ppi 19.5:9 | |
画面占有率 | 84.20% | |
バッテリー容量 | 3,340mAh | |
充電対応規格 | USB-PD/18W対応 | |
接続端子 | USB Type-C | |
サイズ | 152.9mm x 72.7mm x 7.4mm | |
重量 | 159g | |
防水/防塵 | 無し | |
本体カラー | ピーコックブルー/パールホワイト/ミッドナイトブラック | |
システム情報 | ||
OS | EMUI 9.0(Android 9) | |
SoC | HiSilicon Kirin 710 | |
CPU | Cortex-A73 x4/Cortex-A53 x4 8コア | |
GPU | Mali-G51 MP4 | |
Antutu 8 | 約160,000 | |
Geekbench 5 | 約300/1,300 | |
メモリとストレージ | ||
RAM/ROM | 4GB+64GB | |
外部ストレージカード | DSDV microSDXC(最大512GB) | |
カメラ情報 | ||
リアカメラ | 広角+超広角+深度センサー 24MP(f値/1.8)8MP(f値/2.4)+2MP(f値/2.4) |
|
フロントカメラ | 24MP(f値/2.0) | |
ムービー | 1080p(30fps) | |
機能仕様・センサー | ||
セキュリティー | 指紋認証/顔認証 | |
GPS | GPS、A-GPS, GLONASS | |
センサー | 顔認証、加速度センサ、 近接センサ、ジャイロ、コンパス |
|
イヤホンジャック | 対応 | |
ネットワーク機能 | NFC非対応 | |
対応バンド・ネットワーク | ||
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | Bluetooth4.2 | |
3G | B1/2/5/6/8/19 | |
4G | B1/3/5/7/8/18/19/26/28/B41/ | |
docomo対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 | |
Softbank対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 | |
au対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 | |
SIM | NanoSIM/NanoSIM DSDV | |
その他 | ||
価格 | RAM:4GB+ROM:64GB[約27,000円] | |
公式サイト | HUAWEI P30 Lite | |
販売サイト | Amazon |
スペックをみると一番気になるところはKirin 710。
正直、2020年ではスモールコアだけのモデルではキツイので処理性能があがるビックコアを用いるKirin 710搭載は大英断!
というより、スモールコアだけでは強豪に埋もれて買う価値なくなっていたかも(笑)
「HUAWEI P20 Lite」との比較
「HUAWEI P30 Lite」を「HUAWEI P20 Lite」と比較すると基本性能はもちろん、カメラ性能も大幅にアップしていますね。
得に超広角レンズカメラをミドルレンジモデル搭載したことで、前モデルと明確な違いが出ています。
更に「HUAWEI P20 Lite」では、デュアルSIMでもDSDSしか対応していませんでしたが、「HUAWEI P30 Lite」ではLTEの同時待ち受けができるDSDVに進化。
地味な部分ですが、SIMを2枚刺しで運用する人や海外での利用を前提の人には、嬉しいポイントです。
急速充電部分は最大18Wまでの入力ですが、ガジェット分野の標準に成りつつあるUSB-PDにも対応しているので、独自規格とは異なり使い勝手は大きく向上しています。
対応バンド
国内LTEバンド | HUAWEI P30 lite |
docomo | au | Softbank | 備考 |
Band 1 2.1MHz |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 主力 |
Band 3 1.8GHz |
◯ | ◯ | ◯ | 東名阪限定 | |
Band 8 900MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 11 1.5GHz |
▲ | 局所的 | |||
Band 18 800MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 19 800MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 21 1.5GHz |
▲ | 局所的 | |||
Band 26 800MHz |
◯ | ◯ | |||
Band 28 700MHz |
◯ | ▲ | ▲ | ▲ | エリアが限定的 |
Band 41 2.5GHz |
◯ | ◯ | ◯ | WiMAXやAXGP | |
Band 42 3.5GHz |
◯ | ◯ | ▲ |
キャリアアグリゲーション用帯域
|
|
3Gバンド | HUAWEI P30 lite |
docomo | au | Softbank | 備考 |
Band1 2.1GHz |
◯ | ◯ | ◯ | 主力 | |
Band6 800MHz |
◯ | ◯ |
FOMAプラスエリア
|
||
Band8 900MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band9 1.7GHz |
◯ | ||||
Band11 1.5GHz |
◯ | 局所的 | |||
Band19 800MHz |
◯ | ◯ |
一部FOMAプラスエリア
|
||
BandBC0 800MHz CDMA2000 |
◯ | CDMA2000 プラチナバンド |
国際メーカーらしく、国内3キャリアのプラチナバンドを含む主要回線は、完全に網羅しています。
しかも、auのVolteにも対応しているのでMVNOを含む前キャリアで安定して使うことが出来ますね!
ちょっと気になるのはBand 42が非対応な点…。
Band 42は3.5GHzと高い周波数帯でエリアが狭く電波の入りが悪いとはいえ、束ねて使い高速化する帯域で、ドコモやauが積極的に増強している帯域。
実用的には問題ないですが、回線速度を重視する人なら対応していて欲しいとろこですね。
対応バンドについて詳しく知りたい場合は[スマホの対応バンドと確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
「HUAWEI P30 Lite」のデザインチェック
それでは、ミドルレンジかつハイクオリティーな「HUAWEI P30 Lite」のデザインをチェックしていきましょう!
iPhone並の高品質な「外箱」
外箱はめちゃくちゃハイクオリティーです。
iPhoneの外箱と変わらないレベルの作り込みがされています。
デザインもシンプルで白が映えていますし、とてもミドルレンジとは思えない。
日本メーカーにも見習ってほしい部分です。
半透明な袋に入った本体と「内側」
外箱を開けると手触りの良いビニール製の袋に入った本体が見えてきます。
内箱もしっかり作られているので、中華メーカーは本当に魅せ方が上手い!
全てに統一感のある「同梱物」
「HUAWEI P30 Lite」の同梱物は以下の通り。
- スマホ本体×1
- TPUケース×1
- USBケーブル×1
- 充電器×1
- イヤホン×1
- 説明書×1
外箱の白と統一感のある白でまとめられていて、この時点で満足感が高まりますね。
また、充電器も18W出力に対応しているのでお飾りで入れてあるものと違いしっかり使え、デザインも良いのがGood!
USBケーブルの質感も高いですし、イヤホンはオープンタイプなお飾り要素はあるものの文句なしですね。
先日レビューしたSHARP「AQUOS R2 Compact」では、この辺がクオリティー低かったので余計に差を感じました。
デザイン性も質感も高い「本体」
前モデルから既に質感もデザイン性も高かったですが、更に向上しています。
初見で一番大きく変わったのはノッチの変化。
やはり水滴型にすると、実際のノッチの縮小幅以上にスタイリッシュですね。
水滴型ノッチを観たあとだとノッチがデザイン的にも実用的にも如何に害悪かわかります。
また、基本設計はアルミフームをガラスで挟み込む最近のオーソドックスなタイプですが、背面のガラスのエッジ部分がカーブしておりよく手に馴染み、アルミフーム部分との一体感も高いのでクオリティーは文句なし!
その他にも保護用とはいえディスプレイに綺麗にフィルムが貼られているので、ガラスフィルムなどを買うまでのつなぎとしてできる点も「ユーザビリティーを考えてくれているな」と思わせてくれます。
滑らかな接続の「水滴型ノッチ」
水滴型ノッチになったことで、通知領域が大幅にあがり実用性も向上。
また、U字タイプのノッチと比べるとベセル部分との接合が滑らかなのでより違和感を感じにくくなっていますね。
個人的には多少ノッチが大きくなっても、もう少し滑らかにしてくれるとベスト。
高品質なガラスの「背面」
背面のガラスパネル、漆黒のブラック。
中華系でよくあるグラディエーションの入ったカラーもカッコいいですが、私はシンプルな単色のほうが好きですね。
単色ブラックは通常指紋が目立ちますが、コーティングがしっかりされているため今のところ「指紋付きすぎ」問題は発生していません。
指紋が付くようになったら、ガラスコーティング剤やフッ素系のコーティングを使えば復活するので指紋はそんなに気にする必要もないかなと。
比較的薄型よりの「厚み」
厚さは、7.4mmなのでちょっと薄型で、iPhoneなどと同様の角のカーブ、背面エッジのアルミフームにつながるカーブエッジなどデザイン性は非常に高いです。
足りない点を上げればタスク画面のアプリの角やアプリアイコンの角のカーブ角をiPhone同様、統一させるとデザイン的にはもっと高い領域で戦えそうです。
ケースを付けると段差のなくなる「リアカメラ」
薄型なスマホが増えてきて軒並み出べそだらけになっているので、しょうがないとはいえ「HUAWEI P30 Lite」も残念ながら出べそ仕様。
とはいえ、カメラの周りの処理は背面のブラックに合わせて光沢があり、パネルと同じ質感になっているので目立ちにくくなっています。
あわせて付属品のケースを付けると写真のようにちょうど段差がなくなるので、裸で使う以外はそれほど気にする必要はないでしょう!
透明感の高い付属の「TPUケース」
中華系スマホお馴染の付属の「TPUケース」は、クリアタイプで透明感が高いのでデザインを活かすイメージで作られている感じ。
しかし、「TPUケース」最大の問題は黄ばみ…。
半年以上の利用では間違いなく徐々に黄ばんで見た目が汚くなってくるので、基本的には透明な「TPUケース」は避けたいところ。
ただ、一時的にしろ本体を保護できるケースを入れてくれる中華メーカーをSONYやSHARPは見習って欲しいですね。
一体感のある「サイドとインターフェイス」
「HUAWEI P30 Lite」の一体感あるサイドとインターフェイス。
サイドフレームも丸みを帯びているのでディスプレイ部分との繋がりが綺麗です。
また、背面も光沢感が強く綺麗なのでケース無しで使いたい願望に駆られます(笑)
バッチリハマる「TPUケース装着時」
付属のケース、付属の純正品らしくかなり精度が高くピッチリハマるので、黄ばむまではこのまま使おうかと。(笑)
購入時についてきた「付属品」
謎についてきた付属品。
おそらく、スポーツ時などスマホをケースに入れて腕に巻いて利用する代物。
手触りや接合部の処理など物凄いしっかり作ってあるのでクオリティーは文句なし。
ただ私の場合使いみちがないですし、恐らく多くの人にとって必要のないもののため売れ残り商品だと思われます。
SIMピンを利用する「SIMスロット」
「HUAWEI P30 Lite」は、SIMピンを利用して着脱するタイプ。
iPhoneのようなSIMまでアルミ削り出しといったクオリティーではなく、プラスチック素材ではあるものの、外側はフレームと一体感が出るようにしっかりコーティングされています。
個人的には海外でSIMを買う時などDSDVで使いたいので、SIMピンタイプはちょっと不便。
サイズの割に軽量な「重量」
6.15インチの大画面でありながら比較的軽量な160g。
公式では159gなので、1g差がありますが誤差の範囲ですね。
また、ケースが16gなのでケース装着時でも176gと十分軽量な部類。
筐体のサイズも大きいので体感的にはもう少し軽く感じます!
「HUAWEI P30 Lite」のディスプレイ
「HUAWEI P30 Lite」のディスプレイは最大輝度時はめちゃくちゃ明るいので、晴れた屋外でも十分な視認性を確保してくれます。
400カンデラ以上は有りそうなぐらい明るいので、ハイエンドの有機ELディスプレイに対して屋外ではかなり有利です。
また、明るいからといって白飛びすることもなくしっかり発色していますし、黒の階調表現も液晶にしてはそれなりに表現できています。
正直、有機ELの黒の階調表現や応答速度は見た目で分かりやすくとても綺麗ですが、屋外で使うことも多いモバイルデバイスの場合の場合液晶のほうが優位な場面も多いです。
「HUAWEI P30 Lite」のカメラ性能
「HUAWEI P30 Lite」のカメラ性能は、ミドルレンジのレベルを超え、下手なハイエンドモデルなら余裕で凌駕するぐらいレベルが高い!
また、屋外でも屋内でもAIを使い自動で最適な色合いに調整してくれますし、同クラスのカメラと比較すると圧倒的に解像感の高い写真が撮影できます。
ちょっと残念なところは、UI/UXの部分。
同じ中華製の「Xiaomi Mi 8 Lite」と比べると直感的なわかりやすさとUIのデザイン性で劣っています。
Xiaomiの場合は、カメラアプリに限らずUI/UXに定評のあるiOSをベンチマークに作っているのが、誰でも分かるほどよく似ているのでオリジナリティには欠けるものの間違いなく使いやすい!
ファーウェイもEMUIというAndroidのカスタムOSを独自に開発しているので、アプリに限らずもう少しUI/UXの見直しを図って欲しいところです。
使い勝手にオリジナリティーの有りなしはあまり関係ないですからね。
ということで、実際撮った写真を同クラスの競合スマホ「Xiaomi Mi 8Lite」と比較形式でチェックしていきましょう!
昼間の公園の風景
「HUAWEI P30 Lite」は、コントラストのバランス、色合い、ディティール全てがハイレベル!
「Xiaomi Mi 8Lite」も十分綺麗に撮影できますが、全ての部分で下回ってる印象です。
ちょっと気になるのは、「HUAWEI P30 Lite」は「16:9」のアスペクト比で撮影することが出来ず「4:3」「1:1」「18.6:9」のアスペクト比の選択肢しかないところですね。
とはいえ、印刷にしても、ディスプレイに表示するにしても殆ど「16:9」が必要な場面がないので気にする必要はないでしょう。
葉っぱの部分の「拡大」
圧倒的精細感とコントラスト。
陰影がしっかりついているので、立体感がでています。
ミドルレンジのスマホかと疑うレベル。
公園の「すべり台と空」
ハイコントラストの難しいシーンでも「HUAWEI P30 Lite」は、超優秀。
特にホワイトバランスの調整が絶妙で雲の表現もしっかりできた上で、影もリアルに表現できています。
逆に、すべり台の赤や黄色の部分は実物より鮮やかな色になっており映える反面、ちょっと実物とは変わるので好みが分かれそう。
公園の「噴水」
「HUAWEI P30 Lite」は、芝生、噴水の銅像、影、空などしっかりと色合いが表現できています。
精細感も申し分なく、20,000円台のスマホとは思えない性能。
ナイトモードでの夜の「公園」
両機種ともナイトモードでの撮影。
さすがに夜間撮影では、ハイエンドモデルとは差が付きますね。
しかし、コントラストの付け方は中々良くできており、「Xiaomi Mi 8Lite」が白飛びしているところもしっかり表現できています。
夜の「公園の拡大」
拡大してみると光量が足らず昼間みたいな精細感は両機種とも皆無。
暗所の撮影は、ミドルレンジでは「Google Pixel 4a」一択といえますね。
公園の「夜のすべり台」
やはり夜間は、綺麗な写真を撮るのは難しい。
問題ないレベルでは撮影できるものの解像感も低くゴーストも出てしまっています。
コンビニの「お弁当」
室内でのお弁当の撮影。
撮影環境としては、ハイコントラストでないし光量もあるので余裕で綺麗に撮影可能!
「Xiaomi Mi 8Lite」と比べても色合い、明るさなど上回っています。
[結論]夜間以外は全てがハイレベルに撮影可能!!
「HUAWEI P30 Lite」は、多くのシーンで高い精細感や色の表現に優れた写真の撮影が可能です。
唯一の欠点が、夜間での撮影。
光量が少なくなればなるほど全体が暗くなってしまい、ハイエンドモデルのように綺麗に撮ることが難しくなります。
しかし、同価格帯であれば性能は間違いなくトップといえるほど優れているので、コスパを重視しつつ写真を綺麗に撮りたいって人の期待には応えてくれる1台でしょう!
「HUAWEI P30 Lite」のベンチマークテスト
「HUAWEI P30 Lite」は、体感的にもわかるぐらいSoCが進化しています。
スモールコアオンリーだった「HUAWEI P20 Lite」は、今となっては正直かなり非力だったので、ビックコアを載せてシングルスコアが上がったことで体感的にもレスポンスの向上を感じることができます。
体感の差は数値にも現れますので、ベンチマークアプリの中でも最も指標として使われる「Antutu V8」と「Geekbench 4」をそれぞれの計測したのでチェックしていきます。
SoC別のスコアをみたい場合は、[スマホのベンチマークランキング]よりご確認くださいませ。
前モデルから60%ほど性能がアップした「Antutu V8」
Antutu V8では、約60%ほど性能がアップしています。
殆どのアプリを快適に利用できるラインが130,000ポインからなので、「HUAWEI P30 Lite」は余裕でクリア。
画像真ん中の「HUAWEI P20 Lite」は、100,000ポイント程なので、そりゃ体感でも分かりますよね。
逆に同クラスのSnapdragon 660を搭載した「Xiaomi Mi 8 Lite」は、180,000ポイントと「HUAWEI P30 Lite」を上回ります。
ビックコア搭載でシングルが大幅に伸びた「Geekbench 5」
ビックコアを搭載したことで、シングルスコアが大幅に伸びています。
体感的には、シングルで300を超えるとかなり快適に使えるので文句なしのスコア。
また、200未満のスコアと300以上のスコアでは、体感的に最も差を感じやすいので「HUAWEI P20 Lite」からの乗り換えには最適です。
「HUAWEI P30 Lite」と「Xiaomi Mi8 Lite」の使用感比較
前モデルから大幅にアップした「HUAWEI P30 Lite」と遂に日本進出を果たした圧倒的コスパメーカーXiaomiの「Xiaomi Mi 8Lite」を比較していきます。
中国での人気は圧倒的にファーウェイですが、使用感ではどの程度差があるのかチェックしていきます。
ファーウェイ「EMUI」VS Xiaomi「MIUI」
両メーカーともAndroidをゴリゴリにカスタムした独自のUI/UXを開発しています。
目のつくところで共通しているのはホームアプリで、両メーカーとも1レイヤーを採用しているのでiPhoneライクな使い方が可能です。
細かい違いを上げていくとXiaomiがiPhoneに近く、少ないフォントや簡易なUXで表現しているのに対し、ファーウェイの「EMUI」は、フォントを多用した説明文が多いように感じます。
特に設定画面での差は顕著で、「EMUI」は情報量が多く視覚的にも疲れるので改善して欲しいところ。
「HUAWEI P30 Lite」1週間使った使った感想
「HUAWEI P30 Lite」を1周間ほど使って良い点や悪い点なども見えてきたので、感想を中心にまとめていきます。
20,000円台のスマホでは圧倒的な「カメラ性能」
恐らく、20,000円ほどのスマホではNo.1のカメラ性能でしょう!
どんな場面でもかなり高い精度で調整してくれるAI、パンフォーカス撮影時の解像感の高い写真は価格帯を遥かに上回るクオリティーです。
16:9の写真が撮影出来ないのが少し気になるところですが、多くの場合問題ないかと。
また、UMIDIGIなどの新興系コスパメーカーなどと比べると差が歴然のため、20,000~30,000円が予算でカメラ重視ならかなりおすすめ。
デレステなどのゲームでは未対応の「kirin710」
Antutu V8では前モデル「kirin659」から60%ほど性能がアップした「kirin710」ですが、デレステなど一部のゲームでは「kirin710」のGPU、Mali-G51 MP4に対応しておらす、解像度やエフェクト、3Dオブジェクトに支障が出てしまいます…。
デレステでは画質だけとると「HUAWEI P20 Lite」に劣る結果に、可能性は低いですが、今後対応してくれることを祈ります。
データの引継ぎが優秀な「Phone clone」
HUAWEI端末には標準でインストールされているHUAWEI独自のデータ移行アプリ「Phone clone」が非常に優秀。
QRコードをスキャンする事で、ネット接続やケーブルが不要で簡単にデータの引継ぎができてしまいます。
特にHUAWEII端末同士でのデータの引継ぎが非常に優秀で、アプリやスマホの画面上の配置もすべて移行してくれます。
データ引継ぎ内容にはWi-Fiの設定も含まれるので、引継ぎ後にすぐにWi-Fiが使えるのも魅力的です。
「Phone clone」の使い方については下記を御覧くださいませ!
デザイン性がUXが微妙な「EMUI」
「HUAWEI P30 Lite」を使ってちょっと残念なのが「EMUI」。
通知のフォントが細く視認性にかけてたり、クイック設定の配色が悪くわかりにくなど、ハードウェアのクオリティが高いだけに余計気になります。
とはいえ、後述するツインアプリなど純正のAndroidにはない機能はかなり便利なのでUI/UXはあと一歩といったところ。
SNSが便利になる「ツインアプリ」
中華スマホ特有の機能がツインアプリ。
通常スマホ1台に付き利用できるLINEアプリは1つだけですが、ツインアプリを使うと1台のスマホでLINEアプリを2アカウント分使えるようになります。
もちろんLINEだけでなく、Wechatなどの各種SNSが対応しているので慣れるとこの機能なしのスマホに変えることができなくなります。
ツインアプリの機能はASUSやXiaomiなど、ファーウェイ以外だと一部のメーカーしか対応していないのでめちゃくちゃ優位なポイント!
高い「バッテリー性能」
「HUAWEI P30 Lite」のバッテリー容量は3,340mAhと特別容量は大きくないですが、結構電池持ちは良いです。
電池持ちって地味ではあるものの大きく使用感に影響するのでかなり重要な部分。
さらに、この価格帯では珍しくUSB-PDにも対応しているので18Wの急速充電もできるベース性能の高さは実用上かなり貢献してくれます。
「HUAWEI P30 Lite」がおすすめな人
「HUAWEI P30 Lite」は、「HUAWEI P20 Lite」ユーザーや2016~2017年辺りに購入したミドルレンジのスマホを使っている人におすすめです!
というのも、上記対象のユーザーの大半が性能の低いSoCを搭載しているので、数値的にはもちろん体感的にも大きく変化を感じ取れるためです。
特にレスポンスがかなり速くなるので、ちょっとでも不満があれば乗り換えるのは有り!
逆に、ハイエンドのスマホを使っている人はあえて「HUAWEI P30 Lite」に乗り換える必要はないでしょう。
とはいえ、ミドルレンジとしてはデザイン、性能ともに完成度が高いのでSnapdragon820を搭載しているハイエンドスマホを利用している人は十分乗り換える価値が十分に有り!
「HUAWEI P30 Lite」レビューのまとめ
「HUAWEI P30 Lite」は、スマホ本体のクオリティーも高く前モデルより大幅に処理性能が上がっているおかげで長く安定して使える端末に仕上がっています。
ファーウェイ独自の「EMUI」に関しは、好みの差は大きいものの、価格も安く性能も高い高コスパスマホなので、ほとんどの人が満足いく端末でしょう!