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Bluetoothのクラスの違いについて徹底解説!!

Bluetoothのクラスの違いについて徹底解説!!

別の記事でBluetoothのバージョンによる違いについて書きましたが、Bluetoothにはバージョンの他にも(class)クラスと言う物が存在します。

このクラスはBluetoothの出力や通信距離によって分けられていて、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

ということで、今回はBluetoothのクラスの規格毎の違いや異なるクラス同士を使った場合の互換性、そして通信距離を伸ばす方法も交え徹底解説していきます!

また、Bluetoothのコーデックを知りたい人は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。

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Bluetoothのクラスとは?

Bluetoothのクラスとは?

Bluetoothのクラスとは、電波の最大出力や到達距離を規定した名称の事。

簡潔に説明してしまうとBluetoothの通信出来る距離をクラスと言う規格で分けていると言う事ですね。

そして、クラスはBluetoothの電波が届くギリギリの距離、つまり最大通信距離によって「クラス1」、「クラス2」、「クラス3」の3つの種類に分けられています。

クラスによってそれぞれ最大出力と最大通信距離が異なるので、Bluetoothを使用する時に、通信距離が気になる人は必ず確認しましょう。

また、出力によっても左右されるため、同クラスであっても全て同じ通信距離にはなりません。

  • クラスによって通信距離がことなる
  • 同じクラスでも出力の違いで通信距離が異なるケースある

Bluetoothのクラスの種類による距離の違い

Bluetoothのクラスの種類による違い
クラスの種類 最大出力 通信最大距離
クラス1 100mW 約100m
クラス2 2.5mW 約10m
クラス3 1mW 約1m

分かりやすいように簡単な一覧表にしてみました。

最大と最小では通信できる距離で100倍ほど差があります。

それでは、クラスの種類の説明とBluetoothのクラスで重要なポイントについて触れていきます。

通信距離重視の「クラス1」

最大出力が100mW、通信最大距離が100mと3種類あるクラスで最強。

最近では「クラス1」対応の商品も一部のマウス、イヤフォン、スマホ、と少しずつ増えてきてはいるものの、まだまだ対応製品は少なく多くの場合「クラス2」が採用されて言います。

また、「クラス1」では主にマイクやスピーカーなどの屋外で広い場面で使う商品に使われている事が多いです。

バランスに優れた「クラス2」

最大出力が2.5mW、通信最大距離が10mと3種類あるクラスで一番採用されることが多いクラスです。

また、通信最大距離が10mとスマホやイヤホンと相性が良いため、殆どのスマホが「クラス2」を採用しています。

その他にも、ヘッドホン、イヤホン、キーボード、マウス、コントローラー、スマートウォッチなど隣接して使う機器に出力と通信距離のバランス的に非常に相性がいいです。

消費電力重視の「クラス3」

最大出力が1mW、通信最大距離が1mと3種類あるクラスで一番最弱。

そして今まで出会った事がない「クラス3」…。

現在のBluetoothでもっとも採用されているのが「クラス2」、少しずつ増えてきたとは言えまだまだ少ない「クラス1」と、この2つのクラスが全体の殆どなので、「クラス3」の商品を探すのが難しいレベルです。

Bluetoothのクラスで重要なのは最大出力

パッと上の表だけ見ると「クラス1」が一番最大通信距離が長く約100m、そして逆に「クラス3」が最大通信距離が一番短く約1m、と最大通信距離に目が行きがちですが、一番注目しないといけないのが最大出力の部分。

「クラス1」だからと言って必ず100mWにしないといけないわけではありません。

実際、「クラス1」でも10mWの物もあるため、2.5mW以上で100mW以下の出力の範囲内であれば「クラス1」に分類されます。

また、Bluetoothは、2.4GHzを使うのでLTEのような免許制ではないとはいえ、電波法で利用法が以下のように定められています。

  • 小電力データ通信システムの無線局に区分け
  • 技適を通すと10mWが法的出させる最大出力

つまり国内では「クラス1」といえど10mWが限界のため最大値の1/10が最大出力です。

そのため、「クラス1」対応だからといって「100mの距離に対応している!」とは成らないので、気をつけましょう。

上の表にはありませんが、「クラス1」と「クラス2」の中間で最大出力10mW、最小出力0.01mW、最大通信距離が数10mの出力の製品を「クラス1.5」と称する場合もあります。
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Bluetoothの違うクラス同士を使う場合

Bluetoothの違うクラス同士を使う場合

先に結論を言うと、Bluetoothの違うクラス同士を使う場合は最大通信距離が短い方に合わせて接続されます。

例えば最大通信距離100mの「クラス1」対応のイヤホンと、最大通信距離10mの「クラス2」対応のスマホを繋げた場合は、「クラス2」の10mの距離まで。

互換性があると言うよりも通信できなくなる距離になったら途切れてしまうといったイメージですね。

スマホは基本的に「クラス2」を採用しているのが殆どなので、気にする必要はないと思いますが、家の中を動き回りながら音楽をイヤホンで聞きたい人はスマホもイヤホンも「クラス1」で統一する事をおすすめします。

そうすればすくなくとも国内では、10mwの出力はだせるので比較的途切れにくくすることが可能です。

Bluetoothの通信距離の問題を解決する方法

Bluetoothの通信距離を伸ばす方法

使用しているBluetoothの「クラス2」で、最大距離が10mのはずなのに半分の5mくらいで通信が切れてしまったといった経験がある人も多いのではないでしょうか。

音楽を聴いている時に通信が途切れたらイライラしますよね…。

そんな時は、正攻法で通信距離を伸ばすことは可能なので3つの解決方法を紹介していきます。

①Bluetoothクラス1の製品で統一する

選択肢や実質的なコストは増大しますが、そもそも「クラス1」の製品で統一することで最大10mWの出力による通信の恩恵を受ける事ができます。

PCの場合は「クラス1」のモジュールを付ける事でPCを「クラス1」対応にして通信距離を伸ばす事可能。

スマホなどの場合は早い段階で「クラス1」を採用しているGalaxyシリーズを筆頭にXperiaシリーズや、ハイエンド機に限られますがAQUOSシリーズなど多くのハイエンドスマホが「クラス1」を採用しているので、接続する側のイヤホンも「クラス1」の物を選ぶ事で「クラス1」の距離の恩恵を得ることで通信距離問題をできます。

②Bluetoothに干渉する障害物の排除

Bluetoothは2.4Ghzの帯域を利用して通信しているため、同じく2.4Ghzを使う電子レンジやWi-Fiを近くで使うと干渉して通信が乱れたり途切れたりすることがあります

この場合は干渉していると思われる電子機器か利用しているデバイスを移動させてしまいましょう。

特に電子レンジはかなり電波を発し、Bluetoothに限らずWi-Fiにも影響が強く出ることが多いため、できる限り近場では使わないことで改善されます。

③Bluetoothを使用する場所を変える

障害物の中には壁など動かせない場合の物もあります。

木材の壁なら遮断率は比較的低いですが、コンクリートの壁は電波を遮ってしまうため、Bluetoothに限らず影響は大きいです。

コンクリートは遮断率が高いのでなかなか改善は難しいですが、Bluetoothを使用する場所を変える事で通信距離の問題を解決出来る事もあります。

Bluetoothを遮断する障害部がない場所を選び②の解決方法と組み合わせることでより効果を上げることが可能です。

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Bluetoothのクラスの確認方法

Bluetoothのクラスの確認方法

Bluetoothのクラスの確認方法は商品のパッケージ裏の記載や企業のホームページで確認可能。

両方ともBluetoothの機能の覧に出力と記載してある部分があるので、そこにクラスの種類の記載がされています。

購入する前に事前にBluetoothのクラスの確認する事で通信距離のトラブルを事前に回避しましょう!

また、パッケージの裏やメーカーホームページではBluetoothの対応バージョンやプロファイルも記載しているのため気になる人は確認しておくのも有り。

バージョンやプロファイルのについての詳細は[Bluetoothのバージョンによる違いを徹底解説!!]や[Bluetoothのプロファイルと確認方法について徹底解説!!]をご覧くださいませ!

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Bluetoothのクラスの違いについてまとめ

Bluetoothのクラスは最大出力と通信最大距離の2つの要素によって3種類に分かれています。

とはいえ、殆どの場合が「クラス1」か「クラス2」なのでよほど特殊な使い方をしなければ現状通信状況で困ることはないでしょう。

逆にクラス以外で通信状況が良くない場合は周囲の障害物に目を向け改善を図るなどをしたうえで、デバイスを変えることをおすすめします。

特にイヤホンなどでは、音をリアルタイムで楽しむというシビアなデバイスです。
メーカー側のアンテナのノウハウによりかなり安定性に差がでるため、評判などを確かめてから購入するのが良いでしょう。

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