大画面化に邁進するスマホですが、正直6インチを超えると流石に大きすぎて片手での操作に不便に感じることも多いです。
とはいえ、小型のスマホは殆ど選択肢がなく、ハイエンドに至ってはXperia XZ2 CompactかSHARP「AQUOS R2 Compact」ぐらいしか選択肢がない状況。
しかし、どちらも中華製のコスパに慣れた私には中々高く感じられ、購入には至りませんでしたが発売から1年たった今、30,000円台で購入可能に!
ということで、今回はハイエンドかつ小型なSHARP「AQUOS R2 Compact」をレビューしていきます。
SHARP「AQUOS R2 Compact」の概要と特長
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、5.2インチの小型ディスプレイによる筐体の小ささとハイエンドクラスのスペックを両立したスマホです。
筐体のサイズは19:9の超縦長のアスペクト比と狭額ベゼル採用する事で、昔の16.9のアスペクト比の4インチ台スマホより64mm短い横幅になっている為、非常にコンパクトな仕上がりに。
ディスプレイに関しては120Hz対応する事で従来の60fpsではなく、倍の120fpsになりWebの閲覧時の上下移動も体感出来るレベルのヌルヌル感を実現しています。
そして、SoCにはハイエンドのSnapdragon 845を搭載しているので、ミドルレンジモデルでは動作が難しい3Dゲームも文句なしに楽しむ事が可能です。
また、中華製スマホでも選択肢が少ないおサイフケータイも対応しており、まさにハイエンド小型スマホの完成形といえるでしょう。
- 5.2インチの小型ディスプレイ
- SoCにはハイエンドで使われるSnapdragon 845を搭載
- 120Hz対応のディスプレイを搭載
- おサイフケータイ対応
SHARP「AQUOS R2 Compact」スペック
デバイス情報 | ||
メーカー | SHARP | |
デバイス名 | AQUOS R2 compact | |
発売日 | 2019/2/21 | |
発売地域 | 日本/海外 | |
ハードウェア情報 | ||
ディスプレイ | 5.2インチ IGZO液晶ディスプレイ | |
解像度 | 2,280×1,080 | |
画素密度 | 485ppi 19:9 | |
画面占有率 | 80.5% | |
バッテリー容量 | 2,500mAh | |
充電対応規格 | USB-PD 18W対応 QI対応 | |
接続端子 | USB Type-C | |
サイズ | 131.0mm x 64mm x 9.3mm | |
重量 | 135g | |
防水/防塵 | IP68 | |
本体カラー | white Black Green | |
システム情報 | ||
OS | Android 9 | |
SoC | Qualcomm「Snapdragon 845」 | |
CPU | Kryo 385 Gold×4+ Kryo 385 Silver×4 | |
GPU | Adreno 630 | |
Antutu V8 | 約350,500 | |
Geekbench 5 | 約550/2,200 | |
メモリとストレージ | ||
RAM/ROM | 4GB LPDDR4X+64GB | |
外部ストレージカード | microSDXC(最大512GB) | |
カメラ情報 | ||
リアカメラ | シングルレンズカメラ(光学+電子手ブレ補正)PDAF 22MP(f値/1.9) |
|
フロントカメラ | シングルレンズ 8MP(f値/2.2) |
|
ムービー | 4K(30pps) 1080p(30fps) スーパースローモーション(240fps) | |
機能仕様・センサー | ||
セキュリティー | 指紋認証/顔認証 | |
GPS | GPS、GLONASS、BeiDou、GALILEO、QZSS | |
センサー | 顔認証、加速度センサ、 マイク、近接センサ、 ジャイロ、コンパス |
|
イヤホンジャック | 有り | |
ネットワーク機能 | NFC対応 (FeliCa対応/おサイフケータイ対応) |
|
対応バンド・ネットワーク | ||
Wi-Fi | Wi-Fi 2.4 GHz + 5 GHz 802.11 a/b/g/n/ac 2×2 MIMO | |
Bluetooth | Bluetooth5.0+ LE(コーデック:SBC、 AptX、 AptX HD) | |
3G | B 1/5/6/8/19 | |
4G | B 1/3/5/8/11/12/17/19/26/28/41/42 | |
docomo対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 | |
Softbank対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 | |
au対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 | |
SIM | NanoSIM | |
その他 | ||
価格 | RAM:4GB+ROM:64GB[約75,000円] | |
公式サイト | AQUOS R2 Compact | |
販売サイト | Amazon |
小型なのに、完全にハイエンド仕様となっており、GNSSは「GPS、GLONASS、BeiDou、GALILEO、QZSS」などの5つに対応し、コーデックもAptX HDまで対応しています。
そして、4K撮影や最大240fpsのスローモーション撮影なども可能となっており、ハイエンドSoCならではといった所です。
他社製のスマホとの比較では、同価格帯のおサイフケータイ対応スマホでは、「OPPO Reno A」やGoogle「Pixel 3a」などが近いですが、両機種ともミドルレンジモデルなのでSHARP「AQUOS R2 Compact」のコスパの高さがわかります。
対応バンド
国内LTEバンド | AQUOS R2 Compact |
docomo | au | Softbank | 備考 |
Band 1 2.1MHz |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 主力 |
Band 3 1.8GHz |
◯ | ◯ | ◯ | 東名阪限定 | |
Band 8 900MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 11 1.5GHz |
◯ | ▲ | 局所的 | ||
Band 18 800MHz |
◯ | プラチナバンド | |||
Band 19 800MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 21 1.5GHz |
▲ | 局所的 | |||
Band 26 800MHz |
◯ | ◯ | |||
Band 28 700MHz |
◯ | ▲ | ▲ | ▲ | エリアが限定的 |
Band 41 2.5GHz |
◯ | ◯ | ◯ | WiMAXやAXGP | |
Band 42 3.5GHz |
◯ | ◯ | ◯ | ▲ |
キャリアアグリゲーション用帯域
|
3Gバンド | AQUOS R2 Compact |
docomo | au | Softbank | 備考 |
Band1 2.1GHz |
◯ | ◯ | ◯ | 主力 | |
Band6 800MHz |
◯ | ◯ |
FOMAプラスエリア
|
||
Band8 900MHz |
◯ | ◯ | プラチナバンド | ||
Band9 1.7GHz |
◯ | ||||
Band11 1.5GHz |
◯ | 局所的 | |||
Band19 800MHz |
◯ | ◯ |
一部FOMAプラスエリア
|
||
BandBC0 800MHz CDMA2000 |
◯ | CDMA2000 プラチナバンド |
国内3キャリアの主要バンドだけでなく、キャリアアグリゲーション用の帯域までバッチリ対応しており、auのVolteにも対応しているので国内3キャリアのSIMはもちろんMVNOのSIMも問題なく利用可能です。
しいて弱点をあげると、iPhoneやPixelなどと比べると対応バンド自体はそれほど多くないので、世界中飛び回る場合は国によっては電波の入りが悪くなる可能性があります。
とはいえ、国際的な主要バンドのBand 1やBand 8には対応しているので全く使えないってことはないでしょう。
対応バンドについて詳しく知りたい場合は[スマホの対応バンドと確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
SHARP「AQUOS R2 Compact」のデザインチェック
SHARP「AQUOS R2 Compact」の基本スペックやコスパがわかったところでデザインをみていきましょう!
黒でも質感の高さは感じない「外箱」
「外箱」は黒ベースでシルバーの「AQUOS」ロゴが入っています。
一見高級感がありますが、「外箱」自体が若干光沢を持った素材で薄めに作られているので高級感がありません。
鴻海グループになったとはいえ、一応は日本メーカーと言うくくりで考えると海外勢に押されてしまうのは、本体だけでなく「外箱」からトータルの所有欲を満たすような作りができないせいではないでしょうか。
ペラペラな「内箱」
「外箱」を開けるとスマホ本体がお目見え、「内箱」は本体をガードしている左右の箱もかなりペラペラな作り、もともと80,000円以上で販売されているデバイスでこれはちょっと残念です…。
安っぽい「同梱物」とショボい「充電器」
SHARP「AQUOS R2 Compact」の「同梱物」は以下の通り。
- スマホ本体× 1
- USB充電器
- USBtypeA to USBtypeCケーブル
- 説明書
「同梱物」の内容は、他と変わりませんが問題は充電器。
出力が5V/1Aで5W程度しか出力がないのでバッテリーには易しいかもしれませんが、さすがに時代遅れ。
こんな中途半端なもの同梱するなら入れなくていいレベルですし、元の価格を考えると頂けません。
小型で持ちやすい「本体」
ここまでディスり部分が多かったですが、本体のクオリティーは文句なし!
横幅の狭いサイズ感だけでなく背面部分がエッジしているので、かなり手に馴染みやすく疲れずにスマホを使うことが可能です。
見た目的には上下のベゼルがちょっと気になりますが、実用上は問題ありません。
U字型の「ノッチ」
SHARP「AQUOS R2 Compact」のノッチは、U字型。
水滴型のノッチと比べると接続部分が直角になっていて、目立つのでデザイン性は劣りますが実用面では不便な要素は全くなし。
下部のベゼルは「指紋センサー」
SHARPは、下部に指紋センサーを搭載するタイプのベゼルが大好きですね。
AQUOS sense3の場合、下部に指紋センサーを搭載していますが、ノッチにはしていませんしそこまで無理に狭額縁にする必要があるのが謎です。
というより、初見だとちょっと違和感あるので個人的にもったいない気がします。
プラスチックとはいえ質感の高い「背面」
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、プラスチック素材の背面パネルを採用しています。
プラスチックとはいえ、塗装の技術が非常に高く、光沢感も強いためプラスチックとは思えないほど高級感は出ているのでガラスと言われても違和感がありません。
また、音しても割れる心配がないので、このぐらいクオリティー高められるとプラスチックでも全然有り。
本体下部の「インターフェイス」
本体下部には「スピーカー、マイク、USBtypeC」の接続端子が並んでいますが、中心が揃っていないためちょっとバランスが悪いように感じます。
高級感のある「アルミフレーム」
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、アルミフレームを正面のディスプレイ(ガラス)とプラスチックのパネルでサンドするタイプの構造です。
厚みは小型化の影響で他のスマホよりやや厚くなっていますが、これだけ小型の筐体にハイエンドのスペックを盛り込めば、薄さとはトレードオフになります。
とはいえ、デザインを無視すれば厚みがあることで、小型な筐体と相まって手に馴染むので持ちやすく、アルミフレームにはアルマイト処理をベースにディスプレイ側の縁付近を鏡面仕上げをする事で、iPhone 5やiPhone SEのような感じの仕上がりに。
鏡面処理部分もゴリゴリに磨いている感じではないので、自然な光沢で飽きが来ないデザインと言えます。
出っ張りがない「シングルカメラ」
カメラ部分はアルミで縁取られていますが、デベソ状態になっておらずシングルカメラと相まって見た目が非常にスッキリしています。
MicroSDも挿せる「SIMスロット」
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、SIMピンなしで着脱可能です。
IP68の防塵防水なのでゴムパッキンがついていますが、簡単に取り外しできます。
SIMピンが必要なタイプよりこっちのが遥かに実用的。
eSIMや「DSDS、DSSV、DSDA」にも対応していませんが、海外でSIMを交換する時やSDカードを入れ替えて使う人には、SIMピンなしで着脱は優先順位は高いのではないでしょうか。
日本メーカーは昔からデュアルSIMに対応してないことが多いのでそろそろ改善してほしいところ。
超軽量の「重量」
公式135g、実測で134gと超軽量、スマホの大画面化に伴い重量を増してきたスマホの中で150g切りは圧倒的に軽量の部類。
昨今の200g近いスマホと比べると体感でも分かるぐらい違いがわかります。
SHARP「AQUOS R2 Compact」のディスプレイ
ディスプレイはは流石SHARPといった所。
120Hzで駆動する倍速液晶でフレームレートが通常の2倍の120fpsで動作し、圧倒的に滑らかでヌルヌルの表現に相応しい描写が可能です。
特にアイコンの移動やブラウザのスクロールでは、吸い付きが明らかに違うので慣れると60fpsの普通のスマホが辛くなります。
SHARP「AQUOS R2 Compact」のカメラ性能
結論から言うとSHARP「AQUOS R2 Compact」の最大の弱点が、カメラ性能。
ここ数年は中華系のファーウェイやXiaomi、OPPOなどのカメラ性能が飛躍的に上がっているのでハイエンド同士で比較するのはかなり厳しいですが、中華のミドルレンジモデルより劣っています。
流石に、UMIDIGIなどの新興系メーカーよりは綺麗に撮影可能ですが、ハイエンドということを考えればもう少し頑張って欲しい部分です。
それでは、実際に写真を撮って来たので、Xiaomiの一昨年のミドルレンジ「Xiaomi Mi 8 Lite」との比較でチェックしていきます。
※小さい画像では、分かりにくいと思うので気になったら画像をタップし拡大してくださませ。
公園の風景
小さい画像の見る場合は、差は感じません。
しかし、スマホで見ると解像感に大幅に差があります。
また、解像感は低いものの光量が十分なシーンではノイズも少なく色のバランスも悪くはありません。
葉っぱの部分の「拡大」
先程の写真を拡大するとエゲツないぐらいぐらい差があります。
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、スペック的に22MP解像度と高いにも関わらず葉っぱのディティールが失われ、枝の部分ではボケてしまっているので、ハイエンドとしては明らか力不足を感じますね。
公園の「すべり台と空」
若干、逆光気味のハイコントラストな難しいシーン。
すべり台は両機種ともしっかりディティールの表現が出来ていますが、問題はビルの間の空。
露出が強いので難しいシーンではあるものの「Xiaomi Mi 8 Lite」は、優れたダイナミックレンジで雲がしっかり表現できています。
対して、SHARP「AQUOS R2 Compact」は完全に白飛びしてしまっているので雲のディティールも発色もありません。
公園の「噴水」
縮小すると差がなくどちらも綺麗に取れていますが、拡大時には解像感の低さからディティールの表現が、SHARP「AQUOS R2 Compact」では全く出来ていません。
また、少し光量が少ないだけで暗く成りがちなところが気になりますね。
夜の「公園」
かなり暗いのでハイエンドの中でもトップクラスでないと綺麗に取るのが難しいシーン。
「Xiaomi Mi 8 Lite」は全体的に光量を確保していますが、ノイズが多く街灯の明かりを集めすぎて不自然な明るさに。
対してSHARP「AQUOS R2 Compact」は、ノイズは少ないもののディティールが弱く完全に光量が不足してしまっています。
夜の「公園の拡大」
先程の画像を拡大してみると「Xiaomi Mi 8 Lite」は、不自然な明るさながら木の葉っぱなどディティールの表現がある程度認識できます。
逆に、SHARP「AQUOS R2 Compact」では光量が足らず解像感が全くない仕上がりとなり、思った以上に夜間での撮影は厳しいです。
公園の「夜のすべり台」
夜間撮影とSHARP「AQUOS R2 Compact」の相性は最悪です…。
解像感もノイズの入り方もミドルレンジの「Xiaomi Mi 8 Lite」に大きく差を付けれています。
全ての写真に共通して圧倒的にディティール表現が弱いです。
そのため、解像感がないのでのっぺりとした写真になってしまい、立体感がなくなってしまっています。
コンビニの「お弁当」
SHARP「AQUOS R2 Compact」が最も検討したのが屋内の撮影。
解像感も色合いもしっかり表現されているので、屋外とは桁違いに綺麗に撮れました。
[結論]カメラのポテンシャルは低い!!
カメラの特性としては、パンフォーカスでの景色の撮影や奥行きがある場面とは相性が悪く、屋内などでフォーカスを合わせた撮影ではそこそこ綺麗に撮ることが可能でした。
傾向としては撮影環境が厳しくなるほど画質は悪くなるので、基本的なポテンシャルが低いのは間違いないでしょう。
SHARP「AQUOS R2 Compact」のベンチマークテスト
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、2018年フラグシップで採用されまくったSnapdragon 845を採用しています。
最近のミドルレンジは性能が上がったとはいえ、最新のチップでもSnapdragon 845にはまだまだ及びません。
特にGPU性能では、倍近く差がある状況なので性能差は明らかです。
実際に「Antutu V8」と「Geekbench 5」のベンチマークアプリを回してみたのでチェックしていきましょう!
SoC別のスコアをみたい場合は、[スマホのベンチマークランキング]よりご確認くださいませ。
300,000ポイントを超える「Antutu V8」
SHARP「AQUOS R2 Compact」はミドルレンジを大幅に上回る300,000超え、これだけあると「アプリの立ち上げ、ブラウザ、SNS、ゲーム」も余裕で動きます。
以外と発熱とクロックダウンも抑えられていて、2回連続でベンチマークを回してもそれほどスコアは落ちません。
そのため、高負荷のタスクをある程度の時間使用していても極端に操作性が悪くなることもないので安心して利用できます。
昔使っていた、Xperia XZなどのSnapdragon 820を搭載していたスマホは、すぐ発熱し露骨にクロックダウンして実用面でも使いにくかったので、スコアは結構重要なポイントです。
また、評判の良いSnapdragon 660を搭載した「Xiaomi Mi 8Lite」と比べても倍近い数値を出しているので数年は安心して使える性能でしょう!
シングル500超え「Geekbench 5」
「Geekbench 4」から「Geekbench 5」へ変わったので数値が低めにでるようになり感覚的にわかりにくくなってしまった「Geekbench」。
SHARP「AQUOS R2 Compact」のスコアは、シングルスコアで500を確実に超えてくるので、間違いなくサクサク動きます。
「Xiaomi Mi 8Lite」と比べても、シングル、マルチ共に50%以上、上回っています。
また、個人的な感覚ではシングルスコアで300を切るとサクサク感が弱くなるので十分な性能でしょう!
SHARP「AQUOS R2 Compact」1週間使った使った感想
それでは、SHARP「AQUOS R2 Compact」を1週間ほど使った感想をまとめていきます。
120Hzで超絶ヌルヌルな「ディスプレイ」
今までの60Hzのスマホとは桁違いにヌルヌル動くので体感的にも分かりやすく、慣れてしまうと従来のスマホを使った時にサクサク動いていても快適感を感じなくなってしまいます。
写真の「ピンチイン、ピンチアウト」した時の滑らかさも体感で感じ取れ、特にブラウザを高速スクロールした時の滑らかさとアプリアイコンを動かした時の追従感は別格で、最も満足度の高い部分です。
ただし、120Hzで利用していると電池持ちは悪くなるのがちょっとネック。
めちゃくちゃ小さく持ちやすい「サイズ」
5.99インチの「Xiaomi Mi A2」と大きさを比べると分かると思いますが、3周りぐらいサイズが異なります。
「Xiaomi Mi A2」自体が5.99インチと比較的小さい部類なのでSHARP「AQUOS R2 Compact」の圧倒的な小型サイズ感が分かると思います。
当然、視認性は落ちてしまうものの、小型のサイズ感と厚み、背面のカーブデザインが相まって手に馴染み、片手で操作する際は圧倒的に使いやすいので、SNSなどのビュアー的な使い方は相性がいいでしょう。
逆に、文字入力などは持ちやすいものの表示が小さい分、相殺されて特別入力しやすいという感じはしませんでした。
指紋センサーがあり少し邪魔な「下部のノッチ」
指紋センサーは、精度も高く位置的にも非常に使いやすいですが、デザイン面で少し邪魔に感じます。
とはいえ、しばらく使っていると慣れてきて違和感がなくなるので、過度に気にする必要はないでしょう。
GPS精度が半端ない「マップ」
GNSSに、標準のGPS以外にも「GLONASS、BeiDou、GALILEO、QZSS」の5つに対応。
中でもQZSSに対応しているためか、精度が尋常じゃなく正確。
徒歩利用では少しもズレることはありません。
普段使っている中華スマホだとQZSSが対応していることがないので、明らかに精度の違いが分かりました。
SHARP「AQUOS R2 Compact」がおすすめな人
SHARP「AQUOS R2 Compact」は小型のハイエンドスマホを探している人におすすめです。
「ハイエンドSoC、120Hz駆動のディスプレイ、おサイフケータイ」とハード面での文句なし、価格も30,000円台で購入可能なので下手にミドルレンジのスマホを買うより遥かにお得。
逆に、大型ディスプレイが好きな人やカメラ性能を重視する人は避けた方がいいでしょう。
特に、今のトップクラスのカメラ性能の期待には答えられません。
とはいえ、小型のハイエンドスマホを求める人の需要を網羅しているので、欲しい人はなくなる前に購入する事をおすすめします。
今後、小型かつハイエンドのコンセプトを持つスマホが出てくる保証はないですからね…。
SHARP「AQUOS R2 Compact」レビューのまとめ
SHARP「AQUOS R2 Compact」は、今では珍しくなった5インチ前半の小型の筐体にハイエンドの性能を盛り込んだ唯一のスマホ。
しかも、発売から1年たった事で価格が大幅に下落したので、ミドルレンジスマホよりハイスペックで安いという高コスパ状態に入っており、中華スマホでは選択肢が少ないおサイフケータイに対応しているのもポイント。
小型スマホを求める人はもちろん、ハイスペックなら小さいサイズでも構わないといったそうにもおすすめできる満足度の高いスマホです。