リニアで軽いタイピングで打鍵音も少ない赤軸メカニカルキーボード。
仕事がらタイピングする機会も多いため、久しぶりにキーボードを探しているとKailhの薄型赤軸を採用したサンワサプライの「400-SKB056R」を発見!
しかも、よく見たらメーカーは違うものの以前購入した同じくKailh製の薄型青軸を採用したHavitの「HV KB395L JP」と酷似しているという。
ということで、今回は薄型赤軸を採用したサンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」をHavit「HV KB395L JP」との比較をまじえてレビューしていきます。
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の概要と特長
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」は、Kailh製のロープロファイル(薄型)赤軸を採用したメカニカキーボードです。
筐体は金属製で、LEDによる点灯やイルミネーションも可能で10,000円程で購入できる高いコストパフォーマンスを実現。
また、ロープロファイルでキーストロークやアクチュエーションポイントも短く、リニアで軽い赤軸のため、高速タイピングに抜群の適正を持っています。
- ロープロファイルで押下圧45gの赤軸を採用
- LEDの点灯やイルミネーションが可能
- 撓まない金属筐体を採用
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」のスペック
商品名 | サンワサプライ「400-SKB056R」 |
テンキーレス | テンキーモデル |
キースイッチ | Kailh ロープロファイルスイッチ(赤軸) |
キータイプ | リニア |
インターフェース | microUSB(Type B) |
キー配列 | 日本語108キー |
押下圧 | 45.0±10g |
キーストローク | 3mm |
アクチュエーションポイント | 1.5mm |
耐久性 | 約5.000万回 |
Winキーロック | 有り |
バックライト搭載 | 有り |
ケーブル | 有線 |
ケーブルの長さ | 180cm |
高さ・幅・奥行き | 126mm×436mm×22.8mm |
重量 | 520g |
角度調整 | 有り |
対応OS | Windows 10/8.1/8/7/Vista/PS4 |
今回購入したのは、日本語108キーで10キー付きですが、10キーの無いものや青軸バージョンもあるので好みで選択可能!
また、WindowsはもちろんPS4でも利用できるのでゲーム用にも活用できます。
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」のデザイン
まずは、サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」のデザインから見ていきましょう!
悪い意味で価格に見合わない「外箱」
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の外箱は、ダンボール…。
コスパが高いモデルとはいえ、10,000円を超える製品でダンボールを外箱にするのは流石に酷すぎる。
筐体も全く同じなHavit「HV KB395L JP」はしっかり専用のケースが用意されていることを考えると余計に酷さが際立ちます。
超簡素な「同梱物」
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の同梱物は以下の通り。
- キーボード本体×1
- USB/TypeA-microUSBケーブル×1
- 取扱説明書×1
取扱説明書は日本語だけですが、LEDの点灯方法やカスタマイズ方法まで細かく記載されているので及第点。
金属製で質感の高い「本体」
外箱と比べると本体のクオリティーはめちゃくちゃ高い。
キーが乗る部分は金属製でアルマイト処理されているので、価格以上の高級感を醸し出しています。
写真はHavit「HV KB395L JP」との比較。
上がHavit「HV KB395L JP」なのですが、十字キーの上の ロゴ以外デザインは違いはありません。
質感的には筐体は全く同じですが、キーキャップのみ若干質感が異なり、サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の方がよりマットでつや消し処理がされています。
角度調整機構がついた「裏面」
裏面は角度調整機能が着いています。
4点のゴムでしっかり支えるので、滑りの心配はありません。
また、背面の素材は金属ではなくプラスチックを採用しています。
光沢加工の施された「エッジ」
本体の周囲はエッジは、初代iPhone SEと同じような鏡面仕上げで光沢のある加工がされていて、高級感が有り見た目は文句なし!
打鍵に配慮した「サイド部分」
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」は、緩めに凹ったステップスカルプチャーを採用。
合わせてキートップもシリンドリカル構造になっているので、ミスタッチが減らせるようになっています。
また、地味に重要なホームポジションの突起もしっかりあるので、ブラインドタッチをする人には最適。
加えて、ロープロファイル設計のお陰で鉄板部分とキーキャップに隙間があり、掃除が楽に出来るようになっています。
無難な「ケーブル」
キーボードはmicroUSBで接続。ケーブルのクオリティーは極々普通です。
また、イヤホンなどのガジェットと違い取り外しすることもなく、基本つけっぱなしなのでUSB/TypeCでなくても問題なし。
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の打鍵感と打鍵音
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の打鍵感は、好みにもよりますが上質の一言。
45gと軽い押下圧でロープロファイルのため、スペック以上に軽く打て、力を入れずにタイピングが可能です。
ロープロファイルの青軸を採用したHavit「HV KB395L JP」と比べても、軽い45gの押下圧にクリックがないリニア仕様な赤軸なため、底打ちしないせずに長時間のタイピング可能で疲れが溜まりません。
また、アクチュエーションポイントも1.5mmとかなり浅いので、自然に高速タイピングできます。
打鍵音についても一般的なメンブレンは、もちろんチェリー製の赤軸と比べても割と静かで「パスっパスっ」って感じ音質です。
上の動画ではマイク性能が低いため高音が目立ちますが、かなり静音なので人前でも音を気にせず利用できます。
- 力入れずに打てる
- アクチュエーションポイントが浅いため高速タイピング可能
- 底打ちしないで打ちやすい
- 打鍵音は静か
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の発光パターン
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」のLEDは白一色のみ。
Havit「HV KB395L JP」では、8色のLEDが利用できるので、派手に使いたい人には残念な仕様…。
とはいえ、LEDの点灯パターンは以下の通り[F6~F11]までの6種類から選ぶことが可能です。
- [ウェーブ]:F6+Function
- [スプレッド]:F7+Function
- [巡回]:F8+Function
- [発光]:F9+Function
- [点滅]:F10+Function
- [常時点灯]:F11+Function
また、Function+[十字キー]や[PgUp、PgDn][ほ、へ]などのキーで輝度や発光スピードや向きの変更ができます。
カスタム点灯
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」では、[F1~F5]までにそれぞれカスタムした点灯パターンを登録可能。
カスタムの登録手手順は以下の通り。
- [Fn]+[F12]を同時押し
- [F1~F5]で割り当てるキーを選択
- 光らせたいキーを選択(再度押すと取り消せます)
- [Fn]+[F12]を再度同時押しし登録
登録した発光パターンを削除したい場合は、[Fn]+[Pause Break]を5秒ほど同時押しするとリセットされます。
ゲームなどで利用するキーが決まっている場合は、輝度も高く分かりやすくなるのでおすすめです。
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」の使用感
それでは、サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」を1周間ほど利用した使用感をまとめていきます。
結論からいうと、打鍵感、静音性、デザイン、質感などのクオリティーが高く非常に満足感の高いキーボードです。
そのため、外箱がダンボールとかLEDの色が少ないなど細かい欠点はあるものの、使ってて困る欠点がなく文句なしの出来となっています。
高速タイピングに相性がいいロープロファイル赤軸
高速タイピングといえばチェリー製の銀軸や押下圧が高い分戻りの速い黒軸が向いていると言われますが、Kailh製ロープロファイルの赤軸は全く負けていません。
キーストローク浅いため、軽いタッチで打ちやすく、銀軸1.2mmほど浅くはないものの1.5mmの浅いアクチュエーションポイントのお陰で力を入れず高速にタイピング可能です。
この特性のお陰で長時間タイピングしても疲れにくいので、ライターやプログラマーに適正が高いキーボードな気がします。
メカニカルでは珍しい薄さでスタイリッシュ
一般的なメカニカルキーボードと異なり、キースイッチが低いため、キーキャップも低くてスタイリッシュなデザイン。
メンブレンなどの少し野暮ったさとは一味違ったデザインを楽しめます。
使いやすい日本語配列
やっぱり使い慣れた日本語108キーボードに10キーが付いたモデルが用意されているのは有り難い。
また、慣れの部分もあるものの[Delete]回りの配置も適度に余裕が有り、ミスタッチが起きにくいです。
簡単に出来る取り外し
長期間キーボードを使っているとホコリや油汚れが溜まるので掃除は必須。
ロープロファイル設計で下部にスペース空いているので、基本的にはエアダスターだけでOK!
汚れが気になる時は、キープラーを差し込みウェッティーなどで拭くだけで綺麗にすることが可能です。
キーキャップの外し方は[キーボードの外し方と分解方法をわかりやすく徹底解説!!]をご覧くださいませ。
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」がおすすめの人
サプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」は、軽めの打鍵感が好きでタイピングの頻度が高い人におすすめです。
押下圧が45gと軽い赤軸に加えロープロファイルでアクチュエーションポイントが1.5mmと浅いので、疲れずに高速タイピングが可能なためです。
現時点で1週間ほど使っていますが、底打ちしないで済むため力がいらずシリンドリカル構造も採用しているのでミスタッチも少なく済んでいます。
逆に、クリック感が重要だったり重めの打鍵が好きな人は感覚的に合わないと思うので避けたほうが良いでしょう。
とはえい、デザイン性に優れてる上、青軸モデルや別メーカーからも青軸のHavit「HV KB395L JP」も出ているので軸の違うモデルなら選択肢としては有り!
サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」レビューのまとめ
金属製の筐体で質感とデザインに優れているだけでなく、ロープロファイルの軸で優れた打鍵感のサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」。
軽い打鍵が好きなら満足度の高いキーボードの1つになるでしょう。
ただ、どちらのOEMかわかりませんが、Havit「HV KB395L JP」の外箱がしっかりしているのに対して同じ筐体で価格も高いのに外箱がダンボールは流石にちょっと考えて欲しいところです。