キーボードの打鍵音の好みは千差万別で、音の特徴も「カチカチ」や「ペチペチ」など好き嫌いが分かれる分野だと思います。
そのため、拘りの度合いによりますが自分が気持ちよくタイピングできるキーボードを探す場合、好みの音を知ることが重要性です。
しかし、タイピングの仕方やキーボードの軸によっては自分の好みの音であっても周りは不快と感じてしまう事も…。
ということで、今回は打鍵音を主軸においた自分の好みの音の探し方と、打鍵音がうるさい人の特徴や対策を徹底解説していきます。
キーボードの打鍵音とは?
そもそも、打鍵音とはキーボードでタイピングした時やキースイッチを押した時に出る音で、読み方は「だけんおん」と読み、タイピング音と呼ばれる事も多いです。
キーボードの種類や打ち込む強さにより音の大きさは異なるので、人がいる場所でキーボードを使う際は一定の配慮が必要になります。
また、音は聴覚に大きく影響し、打鍵感に並びキーボードの使用感に大きく影響するのもポイントです!
キーボードの打鍵音の好みと種類
キーボードの打鍵音は、静音タイプなどもあり同じ構造のキーボードだからといって必ずしも同じ打鍵音とはなりません。
また、キースイッチの種類によって打鍵音に違いがあるため、種類別に打鍵音を紹介していきます!
好みのキーボードの選び方や軸の違いや種類については以下の記事を参考にしてくださいませ。
「メンブレン方式」の打鍵音
メンブレン方式の打鍵音は、ラバードームのキースイッチのためか「パスッ」と言った音が特徴です。
音質的には中低音が強く、高音部分はそれほど目立ちません。
音の大きさは普通ぐらいなので、強く打鍵しなければそれほど周りに気を使わなくてもタイピング可能でしょう。
また、メンブレンの薄型タイプのキーボードはキーストロークが長いタイプに比べて比較的高音が強くなっています。
音の大きさは、薄型のメンブレンの方が小さくなっていることが多いので、気兼ねなく利用可能です。
「パンタグラフ方式」の打鍵音
パンタグラフのキーボードは、「ペチッ」っとした控えめな音が特徴です。
基本的に全て薄型なためキーストロークが短いため音がこもらず高音中心の音質となるケースが多くなっています。
また、基本的にパンタグラフのキーボードは音が小さいのでカフェや職場などでも問題なく利用可能でしょう。
「メカニカル方式」の打鍵音
メカニカル方式は、キースイッチに使われる軸の種類により打鍵音が大きく異なります。
軸の種類は、主に「赤軸」「茶軸」「青軸」「黒軸」の4つに分けられそれぞれ以下の特徴があります。
また、青軸を除けばメカニカルキーボードはメンブレンやパンタグラフと違い、底打ちが必要ないので優しくタイピングすることで音を小さくすることが可能です。
赤軸の打鍵音
赤軸は、メンブレンの音質に少し高音を寄せた特徴があります。
音の大きさもメンブレンとそれほど変わらないのでよほど強くタイピングしない限りは多くの場所で利用可能です。
また、使用感の近い軸としてピンク軸があり、赤軸より静音化されています。
その他にも、赤軸の派生でキーストロークとアクチュエーションポイントを短くすることで高速打ちに対応した銀軸(スピード軸)もあり、ピンク軸ほどではないですが赤軸に比べると若干打鍵音は抑えめです。
音の質はピンク軸、銀軸ともに赤軸と大きく違いはありません。
薄型の赤軸サンワサプライ メカニカルキーボード「400-SKB056R」については以下の記事をご覧下さい。
茶軸の打鍵音
茶軸は、若干のクリック感が残るタクタイルタイプのため赤軸よりやや高音となります。
音の大きさも赤軸より大きくなる傾向がありますが、音量的には普通に聴ける範疇なのでそれほど気にしなくても利用可能です。
青軸の打鍵音
メカニカルキーボードの中で、もっとも特徴的なのが青軸です!
青軸のキーボードは、強力なクリック感と一体となった「カチッ」といった打鍵音が特徴で非常に好みがわかれます。
私は割と好きな音ですが、音の大きさも非常に大きいでの人前で使うのには、おすすめできません…。
また、ゲームの配信などをする場合も青軸特有の「カチッカチッ」音が入ってしまため、用途によっては避けるのが無難でしょう。
とはいえ、好きな人にはたまらない音なので自宅の自室などで使うことをおすすめします。
黒軸の打鍵音
黒軸は、音の特性、大きさともに赤軸とそれほど違いはありません。
赤軸より押下圧が高ためで基本的に強めに打つ人に向いています。
というのも、赤軸で底打ちするぐらいの強さでタイピングした場合でも黒軸であれば底打ちせずに打てる可能性があります。
そうなると、必然的に音の大きさも小さくなります。
とはいえ、黒軸はキースイッチが重く長時間のタイピングには向かいないので利用用途をしっかり理解しましょう。
「静電容量無接点方式」の打鍵音
静電容量無接点方式は、メンブレンに音に感じは似ていますが基本的には微妙に軽い感じの音になっています。
更に、静音タイプの静電容量無接点方式は最高レベルに静かなので、音のしないキーボードをお探しの場合は最良の選択肢となるでしょう。
ただし、静電容量無接点方式は無条件で高額なのでよほど拘りない限り購入の決断は難しいですね。
キーボードの打鍵音がうるさい人の特徴
キーボードの種類別に打鍵音の特徴を紹介してきましたが、好みの音がうるさいキーボードを使用した場合、周りに迷惑をかけてしまいます。
自分にとっては快適であっても周りを不快にさせてしまっては人間関係に影響が出る可能性もあるので配慮が必要ですが、程んどの場合が気づきません。
では、実際にどのような特徴の人が打鍵音がうるさくなるのか、大きく以下の3種類にわけて解説していきます。
- 力を入れすぎてしまっている
- 青軸や茶軸など打鍵音の大きいキーボードを使っている
- イライラしている
①力を入れすぎてしまっている
キーボードをタイピングする際に力が入っている人は殆どの場合、癖になっています。
本人は打鍵音がうるさいと気づいていないケースが多く、底打ちが必要なメンブレンやパンタグラフキーボード使用時は特に打鍵音が大きいです。
また、タイプングする際にキーボードと指の間が開いている事が多く、ホームポジションを確認していない傾向もあります。
②青軸や茶軸など打鍵音の大きいキーボードを使っている
青軸や茶軸などスイッチ感のある軸のキーボードを利用している場合も打鍵音が大きくなります。
特に青軸特有の「カチッカチッ」という音は、利用している人にとってはスイッチを押している感覚もあり、音も心地よいと思っている事が多く周りに迷惑をかけていると認識しづらいです。
PCでゲームをする事が多い人がこのタイプのキーボードを使っている傾向があります。
③イライラしている
イライラしていると、通常のタイピングの時や[Enter]キーを強く叩いてしまうなど経験あると思います。
心理的状態が良くない場合、人によっては使っている物を乱暴に扱ってしまい、最後は物を投げたり壊してしまうなんて事も…。
普段から感情の起伏が激しい人や、物を乱暴に扱っているタイプの人に多い傾向があります。
キーボードの打鍵音がうるさい場合の対策
キーボードの打鍵音がうるさい場合の対策は、下記の3種類の方法があります。
- 静音リングを使う
- 静音タイプのキーボードに買い換える
- 指を離さず正確なタイピングにする
①静音リングを使う
静音リングによる対策は、メカニカルキーボードにしか使えません。
どのような物かというと、キートップを外しシリコンやゴム製のリングをキートップの裏側に装着することで、底打ち時に静音リングがクッションとなり音の発生を抑えてくれます。
この方法は、メカニカルキーボードや底打ちをするような強めのタイピングする人には非常に効果的で、確実に音量を減らせるでしょう。
②静音タイプのキーボードに買い換える
元も子もないですが、静音タイプのキーボードに買い換えると静音性を確保出来ます。
非常に高価ではありますが、静電容量無接点方式の静音タイプは特に静かです。
どうしてもキーボードの音を抑えたい場合の選択肢としては有りですが、価格的に折り合いがつかない場合はメカニカルキーボードのピンク軸などを購入すると良いでしょう!
どのメーカーのキーボードでもピンク軸をキースイッチを採用していれば一定の静音性を期待できます。
③指を離さず正確なタイピングにする
キーボードと指の間を狭くしホームポジションを基軸とした正確なタイピングを行なう事で打鍵音を抑える事が可能です。
ホームポジションを確認しながらのタイピングになるのでキーボードと指の間に隙間もおきず、流れるように軽やかに打ち込めます。
コストもかからず打鍵音は最小限に抑えれ、タイピングミスも減るので打鍵音の対策としては一番最初に行なう事をおすすめします。
キーボードの打鍵音のまとめ
打鍵音の種類やうるさい場合の対策などざっくりと解説してきましたが、キーボードの打鍵音は使用感に大きくします。
そのため、自分の好みの音やキーボードを使う場所をしっかり把握し最適なキーボードを選んでいきましょう!
また、使用感に大きく影響する打鍵感については以下の記事の閲覧頂けると幸いです。