完全ワイヤレスイヤホンは、ポケットだとスキニーを履いているとキツイし、バッグだと取り出しが面倒くさいですよね。
そんな悩みを解決するのが、Tribit「Flybuds 1」!!
充電ケースにストラップなどをつけられるホルダーが付いているため、ベルトループやバッグにぶら下げることが可能です。
ということで、今回は持ち運びに適したホルダーが付いた完全ワイヤレスイヤホン、Tribit「Flybuds 1」をレビューしていきます!
また、Tribitのノイズキャンセリグ対応モデルは、[Tribit「FlyBuds NC」レビュー!!]をご覧くださいませ。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:Tribit
Tribit「Flybuds 1」の概要
「Flybuds 1」は、オーディオメーカーTribitの、持ち運びに最適化された完全ワイヤレスイヤホン。
ぶら下げて使うことを想定しているだけに、筐体が頑丈にできており、傷が付きにくい質感に仕上がっています。
しかも、持ち運びだけでなく基本スペックもかなり高め。
5,000円未満の価格にも関わらず、USB/TypeCのはもちろん、ワイヤレス充電に対応し、大きめのドライバーを採用することで音の作りも同価格帯ではトップクラスのクオリティーです。
- 頑強な充電ケース
- ワイヤレス充電対応
- 8.2mmドライバー
- IPX7防水対応
Tribit「Flybuds 1」のスペック
商品名 | Tribit Flybuds 1 |
連続再生時間 | 6時間 |
ケース込再生時間 | 最大30時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | SBC |
ドライバ | 8.2mm |
左右同時伝送 | 対応 |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 |
操作 | 物理ボタン |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | Qi |
重量 | 片耳3.9g 充電ケース78g |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Amazon |
急速充電には対応していませんが、連続再生時間6時間、充電ケースに至っては30時間でワイヤレス充電に対応しているのでスペックは高め。
また、5,000円未満では6mmのドライバーが標準の中、一回り大きい8.2mmに対応しているので音質も期待できます。
Tribit「Flybuds 1」のデザインチェック
まずは、持ち運びに最適化したことで、他とは異なる進化をしたTribit「Flybuds 1」のデザインから観ていきましょう!
シンプルで質感の高い「外箱」
競争が激しい価格帯なので5,000円未満でも、外箱からしっかり作るメーカーが増えてきましたが、Tribit「Flybuds 1」も当然の用にハイクオリティー。
サラサラとしたしっかり厚めの外箱で、デザイン的にもオレンジのアクセントカラーがGOOD。
内箱は開けると充電ケースがお目見え。
箱の向きとは逆に、本体のロゴが縦に向いて入っていますが、充電ケースのホルダーの配置を考えるとこうならざる得ないですね(笑)。
ストラップも付属した「同梱物」
Tribit「Flybuds 1」同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- イヤーピース×6
- 充電ケース×1
- USB/TypeA-USBTypeCケーブル×1
- ストラップ
- 説明書×1
- thanksカード×1
ストラップまで付属しているのは地味に有り難い!
スマホになってから付ける機会減りましたからね。
また、イヤーピースが本体に付いている分を含めて6種類と圧倒的。
厚めにできているので遮音性も期待できます。
物理ボタンのついた「本体」
タッチセンサーを採用することが多い完全ワイヤレスイヤホンの中では、珍しく物理ボタン。
どちらでも操作性には問題いのですが、癖を気にせず使える物理ボタンの安心感は初見では優位です。
デザインは的には豆っぽい感じで質感も高くないのが、ちょっと残念。
頑強な「充電ケース」
充電ケースはぶら下げる用途に適した形で、非常に頑丈かつ重厚感があります。
また、ラバーコーティングされているのでしっとり感が有り、イヤホン本体とは比べ物にならないレベルの質感です。
開閉は軸がなく、ホルダーで繋がっています。
一見使い勝手が悪そうですが、上部と下部がマグネットでくっつくので思った以上に使いやすいです。
また、バイブレータが内蔵されているので充電を開始すると振動します。
USB/TypeCとQiに対応した「インターフェイス」
USB/TypeCを採用した充電部分は、蓋付きなので多少煩雑に扱っても問題なし!
また、5,000円未満にも関わらずまさかのワイヤレス充電に対応しているため、蓋の開け締めがめんどうといった事態も避けられます。
持ち運び用の「ホルダー」
上の写真のホルダー部分に、付属のストラップを通すことですぐに持ち運びに可能!
この部分に魅力を感じる人は、選択肢も少ないので買いです!
内側で光る「LEDランプ」
イヤホン本体は、青と赤のLEDで視認性はあまり高くありません。
充電ケースは充電容量に併せて四段階の白のLED。
視認性は高いものの内側に付いているので、正直実用性に欠けます。
軽量なイヤホンと重い充電ケース「重量」
イヤホン本体は、公式とほぼ同じで片耳約4gとかなり軽量な部類。
対して充電ケースが70gとマグネットが入っているためか、かなりの重さ。
サイズも他の完全ワイヤレスイヤホンと比べると一回り以上大きいのでポケットに入れるのは厳しいです。
とはいえ、バッグにぶら下げてぶつけてしまったとしても壊れにくい作りになっているのでトレードオフといえるでしょう。
Tribit「Flybuds 1」の設定と使い方
ケースに違いはあれど、設定や使い方は他の完全ワイヤレスイヤホンとほぼ同じ。
Tribit「Flybuds 1」物理ボタンのジェスチャーも使えるので、Bluetoothのペアリング方法合わせてコマンドを解説していきます。
ペアリング方法
Tribit「Flybuds 1」は、ケースからイヤホンを取り出すとペアリングモードになるので、スマホの本体設定から設定しましょう!
マルチペアリングのため、作業は一度だけでOKです!
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの接続手順は以下の通りです。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [Tribit「Flybuds 1」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペアリング方法
iPhoneなどのiOSデバイスのペアリングは以下の手順です。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [Tribit「Flybuds 1」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
物理ボタンのコマンドは中々良好。
タッチセンサーの場合タイミングや触り方など、癖がある場合もあるのですが完全に無縁で初見から快適に利用できます。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回押す |
次の曲へ | 左右どちらかを2回押す |
音楽再生関連のコマンドは2つのみ。
シンプルなのですぐ覚えられるとはいえ、曲戻しも音量調整もない点は注意が必要。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらかを1回押す |
電話を切る | 左右どちらかを1回押す |
着信を拒否する | 左右どちらかを2回押す |
音声アシスタント | 左右どちらかを3回押す |
イヤホンの電源を入れる | 3秒長押し |
イヤホンの電源を切る | 5秒長押し |
通話や電源関連のコマンドは、過不足なく利用可能。
利用頻度は低いものの、電源を入れるや切るなどをする時の長押しはタッチセンサーだと分かりにくいですが、物理ボタンだと安心して利用できます。
Tribit「Flybuds 1」の音質
Tribit「Flybuds 1」で最も驚いたのが音質。
バランス的に中音域が弱く、低音を強めに響かせつつ、高音がしっかり出ているので音に締まりがでて、こもり感がありません。
8.2mmと比較的大きなドライバーを搭載しているお陰か低音も迫力ありますし、比較的高音が伸びているお陰か音の輪郭もしっかりしていて解像感も悪く有りません。
強いて言えばやや音に厚みが足りないので、クラシックだと軽く聴こえてしまうこともあります。
- ややドンシャリ傾向の音質
- 音場は広くないがクリア感有り
- 中音が弱いせいかやや音の厚みが足りない
Tribit「Flybuds 1」の使用感
それでは、Tribit「Flybuds 1」を使った使用感をまとめていきます。
結論からいうと、低価格帯では珍しく高音が出る音質で、ワイヤレス充電も使えるので悪くないのですが、充電ケースの重厚感に対してイヤホン本体のデザインや質感がチープなのがマイナスといった印象です。
軽量で疲れにくい「装着感」
Tribit「Flybuds 1」は、私の耳ではフィット感は高くありません。
しかし、かなり軽量なのでつけた時に、重さを感じにくく長時間でも疲れにくいうえ、イヤーピースが厚めでしっかりしているので、遮音性が高くGOOD。
やや遅めの「接続速度と安定性」
実用の範囲内ではありますが、Bluetoothが接続されるまで3秒以上かかるケースが多いので、接続速度はやや遅めの印象です。
安定性も上々で部屋や人通りがそれほど多くない場所では、切断されたり、不安定になることはありません。
まだ、満員電車などでは試せていませんが、実用上不便はなさそうです。
雑音を拾いすぎてしまう「通話音質」
Tribit「Flybuds 1」の通話音質は、結構微妙。
というのも、声はしっかり拾ってくれるものの、周囲の雑音もかなり拾ってしまうため、声が聞こえにくくなってしまっています。
室内の静かな環境であれば快適に利用できますが、屋外での利用はちょっと厳しいでしょう。
特に風が吹いた時の雑音はかなり強めに入るので、通話音質は諦めましょう。
30時間の充電とぶら下げを可能にする「充電ケース」
スペック的には30時間再生時間を可能できるので、悪くないですが問題は重量。
明らかに普通の充電ケースと比べると重く大きいため、ポケットに入れて持ち運ぶ場合は厳しいと言わざるをえません。
逆に、普通の充電ケースには頑丈な筐体と強めのマグネットによる開閉で、壊れたりイヤホンが落ちてしまうリスクを軽減していので、ぶら下げて持つ場合は大きな利点にもなります。
そのため、イヤホンの使い方をしっかり見極めて選択した方が良いといえるでしょう。
IPX7対応で最高レベルの「防水性能」
防水はIPX7に対応。
最高レベルの防水に対応しているので、言うことなし!
6時間以上の「連続再生時間」
音量40%で連続で音楽を再生したところ、7時間近く再生可能でした。
100%近い音量の場合、6時間を切る場合もあるかもしれませんがバッテリーが劣化する前であれば公式通り6時間前後連続再生が可能です。
体感上問題ない「遅延」
YouTubeを視聴して喋っているシーンを確認しましたが、気になるような音ズレはなし。
意識的にみれば音ズレが確認できるものの、コーデックがSBCで接続されているとは思えないぐらいズレの違和感は少ないです。
とはいえ、意識すると分かるので音ゲーなどでは厳しいでしょう。
遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Tribit「Flybuds 1」がおすすめの人
Tribit「Flybuds 1」は、ベルトループやバッグにぶら下げて完全ワイヤレスイヤホンを持ち歩きたい人におすすめです。
格安でワイヤレス充電に対応かつ音質も良くコスパは高め!
特にぶら下げて持ち運びたい人にはベストな選択肢といえるでしょう。
逆にぶら下げて持ち歩く必要がない人にとっては、大きく重い充電器がマイナスになってしまうのでおすすめできません。
Tribit「Flybuds 1」レビューのまとめ
Tribit「Flybuds 1」は、高音質でワイヤレス充電対応してる点はかなりの加点ポイント。とコスパはトップレベル。
ただし、コーデックがSBCにしか対応していなかったり、イヤホン本体のチープさなど荒が目立ちます。
しかし、今までになかった持ち運び方をコンセプトにしつつ基本はしっかり抑えているので、用途がハマれば唯一の選択肢になるでしょう。