高いコストパフォーマンスのスマホを提供するUMIDIGIですが、スマホの中でも最も低コストに振った「UMIDIGI A3/A3Pro」のスペックは、10,000円を切る価格なだけにパフォーマンス面やディスプレイの解像度の面で正直物足りない内容となっていました。
Antutuベンチマークで40,000ポイント未満のスコアだとどうしても快適に使うのが難しいですからね…。
ということで、今回は「UMIDIGI A3/A3Pro 」の後継機でディスプレイの解像度もパフォーマンスも大幅に改善した、「UMIDIGI A5 Pro」のスペックをチェックしていきます。
UMIDIGIのスマホが気になる場合は、[「UMIDIGI」とは?スマホのラインナップとシリーズ一覧!!]をご覧くださいませ。
「UMIDIGI A5 Pro」の特長
「UMIDIGI A5 Pro」は、「UMIDIGI A3/A3Pro」から基本スペックを上げ、様々な利用シーンでの快適さを大幅に改善したスマホです。
具体的には、搭載SoCをMediaTek「Helio P23」に変更することで、Cotex-A53のクロック周波数を1.5GHzから2.0GHzにクロックアップすることで実利用面での改善を行っています。
また、ディスプレイの解像度もフルHD+にアップし視認性がアップ!
デザイン面の大きな変更はないものの、大きめのノッチだった「UMIDIGI A3/A3Pro」から水滴型ノッチに変更することで、通知の範囲が拡大し表示面積も増えているので使い勝手は間違いなく良くなるでしょう!
その他にもリアカメラにトレンドの超広角レンズを搭載した、トリプルレンズカメラにすることで、120℃の広角撮影を可能にしたりと多くのブラッシュアップ施されています。
- 前モデルより価格以上に基本性能が大幅アップ
- 水滴型ノッチ採用
- 超広角レンズを採用したトリプルレンズカメラ
「UMIDIGI A5 Pro」のスペック
デバイス情報 | |
メーカー | UMIDIGI |
デバイス名 | UMIDIGI A5 Pro |
型番/別名 | A5 Pro |
発売日 | 2019年4月 |
発売地域 | 日本:SIMフリー 海外:SIMフリー |
ハードウェア情報 | |
ディスプレイ | 6.3インチ 水滴型ノッチ |
解像度 | 2280×1080(FHD+) |
画素密度 | 400ppi |
画面占有率 | 92.70% |
バッテリー容量 | 4,150mAh |
充電対応規格 | 10W充電対応 |
接続端子 | micro USB Type-B |
サイズ | 高さ:156mm 横幅:75.9mm 厚さ:8.2mm |
重量 | 203g |
防水/防塵 | 非対応 |
本体カラー | Space Grey、Breathing Crystal |
システム情報 | |
OS | Android 9 |
SoC | MediaTek Helio P23 |
CPU | A53(2.0GHz)×8 |
GPU | Mali G71 MP2(770MHz) |
Antutu | 約78,000 |
Geekbench | 約800/3,700 |
メモリとストレージ | |
RAM/ROM | 4GB+32GB |
外部ストレージカード | 最大256GB |
カメラ情報 | |
リアカメラ | 16MP+8PM+5PM f/1.8 |
フロントカメラ | 16MP f/2.0 |
ムービー | 最大画素数1080p、最大FPS/30FPS |
機能仕様・センサー | |
セキュリティー | 指紋センサー |
GPS | GPS, GLONASS,BDS |
センサー | 指紋認証(背面)、顔認証(フロントカメラ)、加速度センサ 近接センサ、ジャイロ、コンパス |
イヤホンジャック | あり |
ネットワーク機能 | FMラジオ |
その他 | |
価格 | RAM:4GB+ROM:32GB[約13,000円] |
公式サイト | https://www.umidigi.com/ |
販売サイト | Amazon |
対応バンド・ネットワーク | |
Wi-Fi | 802.11a / b / g / n / |
Bluetooth | 4.2 |
3G | 1/2/4/5/6/8/19 |
4G | 1/2/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28A/28B/38/40/41/66 |
docomo対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 |
Softbank対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 |
au対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 |
SIM | NanoSIM×2 |
やはり見どころは、SoCがMediaTek「MT6739」からMediaTek「Helio P23」に変更されたところでしょう。
クロック周波数が同一IPCのコアを使いながら33%もアップしているでレスポンスには大きく影響しますね。
また、バッテリー容量も何気に4,150mAhとかなり大容量の物を搭載しているので、低消費電力なMediaTek「Helio P23」と相まってもの凄い電池持ちを期待できるでしょう。
ちょっと気になるのが重量で、203gとなって大台の200gを超えてしまっている点ですね。
「UMIDIGI A5 Pro」のデザイン
「UMIDIGI A5 Pro」のデザインは、「UMIDIGI A3/A3Pro 」のデザインを踏襲した、オーソドックスなアルミフレームと背面ガラス。
正直、大幅な変化はないですが相変わらず13,000~14,000円程度で買えるスマホの質感を大幅に上回っているのでさすがです!
また、水滴型ノッチを採用したことにより通知部分が大きく使えるだけでなく正面から見た時の洗練さが増しています。
見た目の印象としてはこの部分が大きく影響しますね。
「UMIDIGI A5 Pro」の基本性能
「UMIDIGI A5 Pro」は、SoCをMediaTek「Helio P23」に変更するなど処理性能を大幅にアップしただけではありません。
表示サイズや文字の滑らかさに大きく影響する、解像度をHDクラスのちょっと荒いレベルからハイエンド機と変わらないフルHD+に変え使用感を上昇させています。
その他にも、メモリを4GBに増やすことでアプリが落ちる頻度を下げ、レスポンスを向上させたり、バッテリー容量を4,150mAhに増量することで「UMIDIGI A3/A3Pro」から1,000mAh近く増やすことで電池持ちが大幅に改善されています。
唯一、残念なところが充電端子でMicro B USBを採用した点。
13,000円台のスマホにUSBTypeCを期待するのは酷ですが、ハイエンドスマホは勿論、ミドルレンジクラスまでUSBTypeCを搭載しているので最も改善して欲しい部分です。
実際、複数の充電規格だと切り替えが非常にめんどうなので早くUSBTypeCで統一されることを願います。
その他にも、地味に改善されているポイントとしてSIMトレイでNanoSIM×2+MicroSDを選択しないで搭載可能になっています。
使う人は限られるでしょうが、海外行く人やデュアルSIMで運用する人には嬉しい仕様です。
「UMIDIGI A5 Pro」のカメラ性能
「UMIDIGI A5 Pro」は、トレンドのトリプルレンズカメラを搭載しています。
メインの16MP+超広角の8MP+ボケ撮影に利用する深度カメラの5MPという構成です。
トリプルカメラの構成自体は、メイン+超広角+望遠のトレンドとは違い望遠レンズがないのでズーム撮影などは苦手でしょう。
そもそもUMIDIGIの場合、ハードウェアよりもソフトウェアやAIをしっかり作れていないのでカメラ性能をアップしているとはいえ期待できません。
ただ、120℃の超広角レンズを採用しているので「UMIDIGI A3/A3Pro」より多くのアングルで楽しめるようにはなるでしょう。
というか、この価格帯でハードウェアが豪華過ぎます。
「UMIDIGI A5 Pro」の対応バンド
国内LTEバンド | UMIDIGI A5 Pro | docomo | au | Softbank |
Band 1 2.1MHz |
〇 | ◯ | ◯ | ◯ |
Band 3 1.8GHz |
◯ | ◯ | ||
Band 8 900MHz |
〇 | ◯ | ||
Band 11 1.5GHz |
▲ | |||
Band 18 800MHz |
〇 | ◯ | ||
Band 19 800MHz |
〇 | ◯ | ||
Band 21 1.5GHz |
▲ | |||
Band 26 800MHz |
〇 | ◯ | ||
Band 28 700MHz |
〇 | ▲ | ▲ | ▲ |
Band 41 2.5GHz |
〇 | ◯ | ◯ | |
Band 42 3.5GHz |
◯ | ◯ | ▲ | |
3Gバンド | UMIDIGI A5 Pro | docomo | au | Softbank |
Band1 2.1GHz |
〇 | ◯ | ◯ | |
Band6 800MHz |
〇 | ◯ | ||
Band8 900MHz |
〇 | ◯ | ||
Band9 1.7GHz |
◯ | |||
Band11 1.5GHz |
◯ | |||
Band19 800MHz |
〇 | ◯ | ||
BandBC0 800MHz CDMA2000 |
◯ |
「UMIDIGI A5 Pro」の対応バンドは文句なしです。
docomoやSoftbankでしたら何の問題もなく利用できるでしょう!
対応バンドについて詳しく知りたい場合は[スマホの対応バンドと確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
ほぼ完璧な対応バンドの「docomo」回線
「UMIDIGI A5 Pro」は、docomoへの対応はほぼ完璧です。
主力のBand1は、当然にしてもプラチナバンドのBand19、東名阪専用バンドのBand3、FOMAプラスエリアのBand6と盤石な対応をしています。
docomoやdocomo系のMVNOを使う場合は、なにも問題ないでしょう。
Band41にも対応した「Softbank」回線
docomo回線同様、Softbank回線もバッチリ対応しています。
主力回線、プラチナバンドのBand1やBand8は勿論、TDD用の2.5GHz帯のBand41にも対応しているので問題なく利用可能です。
LTEには完全対応の「au」回線
au回線は、LTEバンドに全て対応しています。
ただし、au回線の場合SIMの認証が特殊なのでバンドが対応しているからと言って必ず使えるわけではありません。
特にVoLTEでは問題が起きやすいので必ず確認してから購入しましょう。
「UMIDIGI A5 Pro」のベンチマークテスト
「UMIDIGI A5 Pro」は、SoCにMediaTek「Helio P23」を採用していることから以下が目安になります。
SoC別のスコアをみたい場合は、[スマホのベンチマークランキング]よりご確認くださいませ。
「Antutu」総合スコアは96,000ポイント
「UMIDIGI A5 Pro」は、MediaTek「Helio P23」の中でも無印のSoCなので末尾にTやVの付くモデルに比べクロック周波数が低いので若干総合スコアは下がります。
総合スコアとしては、100,000ポイントを切る程度ですのでミドルレンジの中では下位になりますね。
しかし、実利用の面では、「UMIDIGI A3/A3Pro」より大幅に改善しているので重いアプリではなければそこまでストレス感じず利用できるでしょう。
ただし、ハイエンドのスマホから乗り換えた場合は、体感できるぐらいにレスポンスは悪化します。
そのため、ハイエンドから乗り換える人はミドルレンジでも上位に位置する「UMIDIGI X」をおすすめします。
「Geekbench 4」はシングル150、マルチ500
MediaTek「Helio P23」は、リトルコアにCotex-A53を8コア積むSoCのため、ビックコアの搭載していません。
そのため、シングルコアスコアでは200以下とローエンドの性能となってしまっています。
そのため、重いアプリでは体感で分かるぐらい遅くなるので覚悟しておきましょう。
「UMIDIGI A5 Pro」のスペックまとめ
「UMIDIGI A5 Pro」は、「UMIDIGI A3/A3Pro 」に対して価格差4,000円ほど追加することで実用域での利便性を大幅に向上させたスマホです。
しかし、たったの4,000円程度の価格差とといえど元の販売価格が安いので5,000円前後の値上げと考えてしまうと高く感じてしまいますね。
とはいえ、気になる価格以上の価値は間違いなくあります。
下手に4,000円程度をケチって「UMIDIGI A3/A3Pro 」を購入するよりは「UMIDIGI A5 Pro」を買ったほうが圧倒的にストレスの軽減になると思います。