スマホは、キャリア側の販売方法が変わったことやハイエンドの100,000円を有に超える高額化によって買い替えにくくなってきていますよね…。
このような状況では、ミドルレンジ以下のスマホが人気になるのは当然といえば当然です。
また、スマホの出始めと違いミドルレンジのスマホでも十分な性能があるのも大きく影響しているでしょう。
ということで、今回はSIMフリー機の中でも圧倒的なコスパで人気急上昇中メーカー「UMIDIGI」のスマホのラインナップやシリーズを解説していきます。
UMIDIGIとは?
「UMIDIGI」とは、2012年に中国の深セン市で設立した、スマホをメーカーです。
元々は「UMI」ブランドで発売されていましたが、2018年から「UMIDIGI」に統一され中国だけでなく日本を含めた世界中で販売を強化しています。
2018年から日本でもAmazonでの販売を開始し、スマホ以外にもワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなども開発、販売しているガジェット系のメーカーとなっています。
製品はローエンド~ミドルレンジが主力になっており、どのレンジでも超低価格です。
また、スマホの製品開発ではSoCにQualcommの「Snapdragon」ではなく、MediaTekの「Helio」を使うところなど低コスト化を重視しているのがわかりますね。
「UMIDIGI」は、知名度やコスパの良さから人気は出てきているものの、ハイエンドスマホがないことでブランド力は高くはありません。
しかし、「Xiaomi」には及ばないもののコスパの高いスマホやガジェットを販売しているので日本では注目されるメーカーの1つです。
「UMIDIGI」のスマホのラインアップ一覧
「UMIDIGI」のスマホのラインナップは、ハイエンドスマホこそないものの非常に多様な種類のスマホを販売しています。
というのも、同等のスペックの商品を様々なコンセプトで短期間に開発販売しているのでシリーズが増えてしまっているという…。
非常にチャレンジングでユーザーとしては選択肢が多くなって楽しい部分でもありますが、逆に分かりにくいと言ったデメリットもあります。
ということで、「UMIDIGI」のスマホの各シリーズの特長を踏まえてまとめたので、購入の参考になれば幸いです。
有機ELを搭載した激安モデル「X」シリーズ
「X」シリーズは、2019年8月に登場したミドルレンジの新シリーズです。
スペック面では、ミドルレンジではあるものの、ハイエンドにモデルにしか搭載されない有機ELディスプレイや画面内指紋認証に対応しつつ低コストに抑えたモデルです。
現状、有機ELをディスプレイに採用したモデルは殆どハイエンドですので、ハイエンドまでの性能はいらないけど黒がしっかり沈む有機ELディスプレイが欲しいという需要にがっつり応えるシリーズとなっています。
また、最新モデルの「UMIDIGI X」は、SoCにMediaTek「Helio P60」を搭載し十分な基本性能を備えています。
「Xiaomi」の「Xiaomi CC9」や「Xiaomi Mi A3」に対抗したモデルでもありスペック、価格の両面で似通っています。
ハイクオリティーを低コストで実現「S」シリーズ
「S」シリーズは、ミドルレンジの性能ではあるものの、現在「UMIDIGI」の実質的フラグシップモデルとなっています。
そのため基本性能は勿論、デザイン、筐体のクオリティー、バッテリー容量やカメラ性能まで力が入っています。
最新モデルの「UMIDIGI S5 Pro」では、SoCにMediaTek「G90T」搭載!
また、ポップアップカメラを採用することでフルベゼルレスながら、約25,000円の低価格を実現しています。
圧倒的コスパを誇る「F」シリーズ
「F」シリーズは、「UMIDIGI」のスマホの中でも最もコスパを重視したミドルレンジシリーズです。
コストを重視しているためか筐体は、アルミやガラスではなくプラスチック製です。
そして、「F」シリーズは末尾に「Play」をつけたRAM容量とカメラを強化したモデルが存在し価格も3,000円程の差なので低コストとなっています。
日本での最新モデルは「UMIDIGI F1」と「UMIDIGI F1 Play」でSoCには、MediaTek「Helio P60」を採用し20,000円を切る驚愕の価格で販売しているのです。
また、「UMIDIGI F1」は、Xiaomi「Pocophone F1」に近いコンセプトで作られているます。
「UMIDIGI F1」のレビューもしているので良ければこちらも閲覧してくださいませ。
クオリティが大幅にあがった「UMIDIGI F2」
日本では、Amazon、海外ではAliexpressのUMIDIGI公式ストアにてUMIDIGI F2の販売がされています。
低価格帯では珍しいクアッドレンズのAIカメラを搭載し、ディスプレイも6.53インチの大画面にパンチホールタイプのノッチを採用。
そしてSoCも「UMIDIGI F1」で搭載されていた「P60」から「P70」を新たに搭載し、筐体もプラスチック筐体からアルミフレーム+ガラスに変更と進化を遂げています。
中途半端な存在感「Power」シリーズ
「Power」シリーズは、ミドルレンジの下位または、ローエンドの上位程度のスペックに大容量バッテリーを搭載したシリーズです。
最新モデルの「UMIDIGI Power」は、SoCにMediaTek「Helio P60」を搭載し外観やデザイン面は「UMIDIGI F1」に非常に酷似していることから「UMIDIGI F1」の廉価版の位置づけでしょう。
また、「UMIDIGI F1」が非常にコスパの高いスマホのため、ビックコアのない「UMIDIGI Power」は、あまりおすすめはできません。
かつてのフラグシップ「Z」シリーズ
「Z」シリーズは、ミドルレンジで「UMIDIGI」の元フラグシップモデルです。
しかし、「S」シリーズには性能でも高級感でも抜かれてしまったため存在感が希薄になっています…。
最新モデルは、無印の「UMIDIGI Z2」、基本性能を高めた「UMIDIGI Z2 Pro」、カメラ性能を上げた「UMIDIGI Z2 Special Edition」となっています。
「UMIDIGI Z2」と「UMIDIGI Z2 Special Edition」は、SoCにMediaTek「Helio P23」を搭載しておりミドルレンジ下位レベルの基本性能です。
「UMIDIGI Z2 Pro」は、「UMIDIGI F1」と同じMediaTek「Helio P60」を搭載しているため性能に隔たりがあります。
現在は、Amazonでも販売していないので廃盤かも。
スタンダートモデルな「One」シリーズ
「One」シリーズ、ローエンドの上位クラスのモデルで「UMIDIGI」内ではそこそこスタンダートな位置づけです。
最新モデルは、「UMIDIGI One」「UMIDIGI One Pro」「UMIDIGI One Max」の3機種でSoCには全てMediaTek「Helio P23」を採用しているため基本性能はほぼ同じです。
また、デザイン面や質感も「Z」シリーズと遜色ないレベルで仕上げて来ており、SNSやニュースを観るぐらいの利用用途にはおすすめです。
しかし現在、「Z」シリーズ同様新モデルも登場せず販売もされてないので廃盤でしょう。
コスト重視の激安モデル「A」シリーズ
「A」シリーズは、「UMIDIGI」の中でも最も低コストで作られたローエンドモデルです。
最新モデルの「UMIDIGI A7 pro」は、SoCにMediaTek「Helio P23」を搭載し前作の「UMIDIGI A3」と「UMIDIGI A3 Pro」の2モデルで搭載されていたSoC、MediaTe「MT6739」から大幅に性能が向上し、RAMも4GB~と2019年の標準的な容量となっています。
しかし、価格もFシリーズクラスまで上がってしまい、スペックを劣るので殆どコスパの悪いモデル。
これなら性能を捨てても圧倒的に低価格な「UMIDIGI A3」と「UMIDIGI A3 Pro」の方が存在価値がありますね。
また、低価格なシリーズながらデザインや質感が安価なモデルで有りがちなプラスチック筐体ではなく、アルミフレーム+背面ガラスにすることで高い質感を実現し、機能面でも指紋認証や顔認証を搭載するのでコスパは高いと言っても問題ないでしょう。
「UMIDIGI」のスマホのスペック一覧
端末名 | SoC | インチ | 解像度 | RAM | ROM | バッテリー容量 | 重量 | ノッチの種類 | スロット | 接続端子 | リアカメラ | フロントカメラ | F値 |
A1 Pro | MTK6739 | 5.5 | 1440×720 | 3GB | 16GB | 3150mAh | 173g | 非ノッチ | 2 | USB Type-C | 13+5MP | 5MP | 2.0 |
A3 | MTK6739 | 5.5 | 1440×720 | 2GB | 16GB | 3300mAh | 186g | 非ノッチ | 3 | MicroUSB Type-B | 12+5MP | 8MP | 2.0 |
A3 Pro | MTK6739 | 5.7 | 1512×720 | 3GB | 32GB | 3300mAh | 187g | ノッチ | 3 | MicroUSB Type-B | 12+5MP | 8MP | 2.0 |
A3X | MTK6761 | 5.7 | 1512×720 | 3GB | 32GB | 3300mAh | 186g | ノッチ | 3 | MicroUSB Type-B | 16+5MP | 13MP | 2.0 |
A5 Pro | P23 | 6.3 | 2280×1080 | 4GB | 32GB | 4150mAh | 203g | 水滴 | 3 | MicroUSB Type-B | 16+8+5MP | 16MP | 1.8 |
A7S | MT6737V | 6.53 | 1600×720 | 2GB | 32GB | 4150mAh | 200g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 13+8+2MP | 8MP | 1.8 |
A7 | P20 | 6.49 | 1560x720 | 4GB | 64GB | 4150mAh | 228g | 水滴 | 3 | USB Type-C | 16+8+5+5MP | 16MP | 2.0 |
A7 Pro | P23 | 6.3 | 2340×1080 | 4GB | 64GB | 4150mAh | 212g | 水滴 | 3 | USB Type-C | 16+16+5+5MP | 16MP | 2.0 |
Z2 | P23 | 6.2 | 2246×1080 | 6GB | 64GB | 3850mAh | 165g | ノッチ | 2 | USB Type-C | 16+8MP | 16+8MP | 2.0 |
Z2 SE | P23 | 6.2 | 2246×1080 | 4GB | 64GB | 3850mAh | 165g | ノッチ | 2 | USB Type-C | 16+8MP | 16+8MP | 1.7 |
Z2 Pro | P60 | 6.2 | 2246×1080 | 6GB | 128GB | 3550mAh | 165g | ノッチ | 2 | USB Type-C | 16+8MP | 16+8MP | 1.7 |
One | P23 | 5.9 | 1520×720 | 4GB | 32GB | 3550mAh | 180g | ノッチ | 2 | USB Type-C | 12+5MP | 16MP | 2.0 |
One Pro | P23 | 5.9 | 1520×720 | 4GB | 64GB | 3250mAh | 180g | ノッチ | 2 | USB Type-C | 12+5MP | 16MP | 2.0 |
One MAX | P23 | 6.3 | 1520×720 | 4GB | 128GB | 4150mAh | 205g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 12+5MP | 16MP | 2.0 |
F1 | P60 | 6.3 | 2340×1080 | 4GB | 128GB | 5150mAh | 186g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 16+6MP | 16MP | 1.7 |
F2 | P70 | 6.53 | 2340×1080 | 6GB | 128GB | 5150mAh | 207g | パンチホール | 3 | USB Type-C | 48+13+5+5MP | 32MP | 1.8 |
F1Play | P60 | 6.3 | 2340×1080 | 6GB | 64GB | 5150mAh | 193g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 48+8MP | 20MP | 1.7 |
S3 Pro | P70 | 6.3 | 2340×1080 | 6GB | 128GB | 5150mAh | 216g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 48+12MP | 20MP | 1.7 |
S5 Pro | G90T | 6.39 | 2340×1080 | 6GB | 256GB | 4680mAh | 202g | ベゼルレス | 2 | USB Type-C | 48+16+5+5MP | 16MP | 1.8 |
POWER | P35 | 6.3 | 2340×1080 | 4GB | 64GB | 5150mAh | 190g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 16+5MP | 16MP | 1.8 |
X | P60 | 6.35 | 1548×720 | 4GB | 128GB | 4150mAh | 202g | 水滴 | 2 | USB Type-C | 48+8+5PM | 16MP | 1.79 |
やっぱり、スペックが近いモデルが多いですね。
2019年以降に出たモデルは、特長を出す努力が見えますがそろそろハイエンドの進出も含めて小手先ではなくスペック面での差別化も測っていって欲しいですね。
「UMIDIGI」のスマホまとめ
「UMIDIGI」のスマホは、継続性が少なく同等のスペックでシリーズがあるので非常にわかりにくいです。
2020年前半までは選択肢の豊富さやどのモデルも他のメーカーより大幅に安く購入できるぐらいコスパが良かったのでハイスペックなスマホが必要ない人にとっては、良い選択肢だったのですが、よりクオリティーが高く低価格なXiaomiが日本で販売を開始したことでほぼかなり存在価値がなくなったと言ってもいいでしょう。