「音質やマイク性能は気にしない!」取り敢えず音楽が聴けて、安い完全ワイヤレスイヤホンが欲しいという人もいるのではないでしょうか?
そんな時はBanggoodから発売されている価格に振り切ったLenovo「XT90」。
2,000円未満の低価格にも関わらずAACにも対応!
ということで、今回は激安すぎて気になるLenovo「XT90」どこまで使えるのかレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:Banggood
Lenovo「XT90」の概要
「XT90」は、コスパの高いPCでお馴染みのLenovoの価格重視の完全ワイヤレスイヤホン。
2,000円未満の低価格でAACや左右同時伝送に対応しているので、スペック面では文句なしの高コスパモデルです。
また、IP54スペックの防水やUSB/TypeCにも対応しているため、汗や雨などでの故障の軽減や充電器ケーブルの切り替えなどの手間も入りません。
- 2,000円未満の激安価格
- AAC対応
- 左右同時伝送
- IP54防水防塵
- USB/TypeC対応
左右同時伝送について知りたい方は[TWSとは?完全ワイヤレスイヤホンの伝送方式を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Lenovo「XT90」のスペック
商品名 | Lenovo「XT90」 |
連続再生時間 | 2~3時間 |
ケース込再生時間 | 20時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 6mm径のダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | 左右同時伝送 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | IP54 |
操作 | 不明 |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
バッテリー容量 | イヤホン35mAh/ケース300mAh |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Banggood |
連続再生時間が最近のモデルとしてはかなり短いのが気になります。
また、チップセットは不明ながらAirohaを使っている可能性が高そうです。
Lenovo「XT90」のデザインチェック
まずは、AirPods Pro風デザインのLenovo「XT90」を外観をチェックしていきましょう!
グラディエーションが綺麗な「外箱」
箱も薄く質感は値段相応。
ただ、側面が直線を組み合わせた模様と青と薄い紫のグラディエーションで中々綺麗です。
上部から取り出す内箱は白いプラスチック製のケースで可もなく不可もなく。
日本語は皆無な「同梱物」
Lenovo「XT90」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×3
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 英語と中国語の説明書×1
Bangoodで販売製品なので日本語の記載は一切なし。
そのため、タッチコマンドは英語か中国語が出来ないとわかりにくいです。
AirPods Pro風の「本体」
イヤホン本体は、繋ぎや質感で大きくAirPods Pro差はあるものの、AirPods Proに酷似したデザイン。
ホワイトモデルだとより見た目は近づきます。
耳側はさらにAirPods Proに近いデザインで、イヤーピースとイヤホンのくっつき方まで似ています。
厚めでやや硬い「イヤーピース」
Lenovo「XT90」のイヤーピースは厚めでやや硬めだったので、フィット感が悪いかなと思ったのですが、イヤホンの形状が良いおかげか意外と良い感じです。
指紋が目立つ光沢仕様の「充電ケース」
Lenovo「XT90」の充電ケースは、反射の強い光沢仕様のため、指紋がかなり目立ちます。
また、プラスチックのクオリティーがあまり高くないため、光の反射も歪むので見栄えはあまり良くありません。
底面の充電「インターフェース」
充電インターフェイスは底面。
上向きで充電すれば充電ランプも見れるので実用上問題なし!
2020年前半で低価格なモデルだとmicroUSBの採用しているケースも多かったので、2,000円未満の低価格でUSB/TypeCを採用しているのは有り難い。
やや視認性が悪い「LEDランプ」
イヤホン本体のLEDは青と赤で輝度も低いのですが、ライトが奥まった位置になるので視認性はかなり低め。
充電ケースは、イヤホン充電中は青、ケース充電中は赤で点滅し充電が終わると点灯に変わります。
インジケーター的な機能はないのこまめに充電する方が良いでしょう。
かなり軽量な「重量」
実測でイヤホン片耳4gで充電ケースは37gと軽量の部類。
イヤホンのバッテリーが35mAhで極端に少ないわけではないのに、連続再生時間が短いのがやや気になります。
Lenovo「XT90」の使い方
続いて、Lenovo「XT90」のペアリング方法やタッチセンサーを用いたコマンドを解説していきます。
ペアリング方法
Lenovo「XT90」はケースから取り出すとペアリングモードに入るので、取り出したらスマホ側で設定しましょう。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidのペアリングの手順は以下の通りです。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「Lenovo XT90」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペアリング手順
iPhoneなどのiOSデバイスでLenovo「XT90」をペアリングする場合は以下の手順です。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「Lenovo XT90」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
Lenovo「XT90」はイヤホン本体の棒の部分がタッチセンサーになっているので、そこをタッチすることで曲送りや通話に出たりすることが可能です。
また、低価格モデルにも関わらず反応は素直で癖があまりないため、コマンドを覚えてしまえば比較的快適に利用できます。
ただし、反応が良すぎるので軽く触れても反応してしまう点は注意しましょう!
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回タップ |
次の曲へ | 右イヤホンを3回タップ |
前の曲へ | 左イヤホンを3回タップ |
音量調整はないものの、曲送りや戻しがあるので個人的には不便なし。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらかを1回タップ |
電話を切る | 左右どちらかを1回長押し |
音声アシスタント | 左右どちらかを2回タップ |
着信拒否や切り替えなどはないみたいですが、電話に出るや切る基本的なことは可能。
全体的にコマンド少ないためできることは少ないですが、使用頻度が高いコマンドが利用できるので数が少ない分覚えやすく不満はありません。
Lenovo「XT90」の音質
激安モデルのため音質を気にするモデルではないですが、Lenovo「XT90」の音質はやはり値段なり。
中音域が強すぎるため、輪郭がボヤケて音のディティールがかなり損なわれている印象を受けます。
そのため、音場も狭く全ての音が耳の近くで鳴っている印象で奥行き感を感じることが難しい音質と言えるでしょう。
- 中音域が強め
- 解像感が低い
- クリア感に欠ける
Lenovo「XT90」の使用感
それでは、Lenovo「XT90」の使用感をまとめていきます。
結論からいうと、音質やマイク性能は値段なりのクオリティーなものの、接続は問題なく装着感やタッチセンサーは実用レベルを上回る仕上がりなので、価格を考えると上出来と言えるでしょう。
疲れにくい「装着感」
Lenovo「XT90」は形状的に耳の奥までイヤーピースを突っ込むタイプではないため、耳が疲れにくいです。
軽量でフィット感も高いため、安定感もそれなりにあります。
また、イヤホン本体の密度が低いため遮音性は低いかと思いきや普通のカナル型と同じぐらいのため不満が出ることは少ないでしょう。
まずまずの「接続速度と安定性」
満員電車や人が密集するような場所では試せていませんが、コンビニや席が埋まっているぐらいの電車では途切れるなどの不安定になることもなく安心して使うことができます。
また、接続速度も2秒以内には繋がるぐらい速いので問題なし。
価格の安いモデルの最も不安な部分が実用レベルなのはGood。
屋外では厳しい「通話音質」
マイクの性能は屋内の騒音が少ない場所であれば、やや解像感が低いものの、問題なく利用可能です。
反面、屋外ではノイズキャンセルが効かず結構騒音を拾ってしまうため、電車や交通量が多い場所、風が強い時はちょっと厳しいでしょう。
短すぎる「連続再生時間と充電ケース」
Lenovo「XT90」の連続再生時間は2~3時間と2020年後半のモデルと比べるとかなり短め。
音量50%ほどで再生したところ、約3時間20分ほど再生できたので、スペックを上回っているものの、長時間の移動では中々厳しい感じです。
低価格を感じさせない「遅延」
YouTubeやAmazonプライムで再生し音のズレや遅延を確認しとたこと、意識しないと殆どわからず。
電車で多少人がいる状態でYouTubeを視聴すると意識すれば分かる程度に遅延は発生していますが、意識しなければ殆ど気づかないレベルなので低価格とはいえ侮れません。
また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Lenovo「XT90」がおすすめの人
Lenovo「XT90」は、AirPods Proのデザインが好きで音質や質感は気にしないって人におすすめ!
スペック的には価格に見合わず通信の安定性の高まる左右同時伝送やUSB/TypeCを採用していて、タッチセンサーも癖がないので使い勝手や操作性は悪くありません。
反面、音質は価格なりで連続再生時間が短いため、少しでも音質を気にする人や移動などで連続で長時間再生する頻度が高い人は避けた方が良いでしょう。
とはいえ、音質を気になしければ圧倒的に安いため選択肢としては有り!
Lenovo「XT90」レビューのまとめ
2,000円未満で左右同時伝送に対応した貴重なモデルのLenovo「XT90」。
通信は安定していて普通に使えるうえ、IP54の防水防塵に対応しているので、音質がもうちょっと良ければといった印象。
最悪、イコライザーアプリで周波数特性を変えることである程度改善できるので、購入したあと音質が気になる場合はイコライザーを使いましょう。