音質は自分の好みに変更できる便利な機能といえばイコライザー。
しかし、イコライザー機能が付いたコンパニオンアプリが利用できて、10,000円未満の完全ワイヤレレスイヤホンはほぼありません。
そんな中、7,000円台でコンパニオンアプリが使える完全ワイヤレスイヤホンがAnker「Soundcore Liberty Air 2」!!
ということで、今回はAnker「Soundcore Liberty Air 2」の音質やコンパニオンアプリのSoundcoreの使い勝手をレビューしていきます。
後継機でノイズキャンセリングに対応した新モデルは[Anker「Soundcore Liberty Air 2 Pro」レビュー!!]をご覧くださいませ!
また、同じAnker製でデザインや性能も似ているのAnker「Soundcore Life P2」との比較は[Anker「Soundcore Liberty Air 2」と「Soundcore Life P2」の違いを徹底比較!!]をご覧くださいませ!
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の概要
「Soundcore Liberty Air 2」は、モバイルバッテリーで有名なAnkerのうんど型の最上位モデル。
前モデル「Soundcore Liberty Air」と価格は同等に抑えながら、10分で2時間利用できる急速充電やコーデックにaptXを追加し、ユーザビリティーを大きく改善。
また、コンパニオンアプリのSoundcoreアプリは、イコライザー機能を追加することで、マニュアルのカスタマイズはもちろん、22種類の設定からお好みで選ぶことが可能です。
更に設定がめんどうな場合は、を使うことで耳の聞こえ方を計測し自動で左右でそれぞれ最適化してくれる「HearID」があるので、ライトユーザーにも最適。
連続再生時間も前モデルの5時間から7時間と40%ほど延長し、性能や機能が向上したことでかなりコストパフォーマンスが上昇したモデルといえるでしょう。
- 7時間の長時間再生
- ワイヤレス充電対応
- 専用イコライザーアプリ対応
- 10分の充電で2時間使える急速充電対応
- 小型/軽量
Anker「Soundcore Liberty Air 2」のスペック
商品名 | Anker「 Soundcore Liberty Air 2」 |
連続再生時間 | 7時間 |
ケース込再生時間 | 28時間 |
急速充電 | 10分の充電で2時間再生 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC:AAC:aptX |
ドライバー | 6mm/ダイヤモンドコーティング |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC ワイヤレス充電 |
防水性能 | IPX5 |
操作 | タッチセンサー |
重量 | 53g[充電ケース込] |
連携アプリ/イコライザ | Soundcoreアプリ/HearID |
ワイヤレス充電 | 対応 |
その他機能 | PUSH AND GO/自動装着検出機能 |
販売先 | Amazon |
連続再生時間が7時間と最も売れているAirPodsの5時間より更に長いのが良いですね。
特に注目したいのが急速充電!
10分間の充電で2時間利用することができるため、長い連続再生時間と相まってユーザビリティーが物凄い高まります。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」のデザインチェック
まずは、うどん型デザインで質感も高いAnker「Soundcore Liberty Air 2」のデザインを開封と共にガッツリみていきましょう!
見た目はともかく質感が高い「外箱」
Ankerのモバイルバッテリーでは、ホワイトベースにブルーをアクセントカラーにしたシンプルなデザインなのですが、Anker「Soundcore Liberty Air 2」では、モデルの写真や余計なフォントが多くて個人的にちょっと微妙ですね。
同じイヤホンでもAnker「SoundBuds Slim」の場合かなりシンプルに仕上がっているのでなぜこうなったのか…。
とはいえ、箱は横に広げるタイプで厚めの箱+マグネットで開閉するタイプのため質感はかなり高いです。
大きめの箱にしっかり収められた「同梱物」
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の同梱物は下記の通り。
- イヤホン本体
- バッテリーケース
- イヤーピース×5
- 充電用ケーブル
- 各種説明書
人によって耳の形は大きく異なるので、5種類もイヤーピースを用意してくれているのは嬉しいところ。
説明書は全て英語表記ですが、イヤホンの場合特に説明書を見ることもないので問題なし。
デザイン性と質感が高いイヤホン「本体」
イヤホン本体は、プラスチック剥き出しではなく、耳と接する一部分を除きラバーコーティングされているので触り心地が良く質感がかなり高いです。
デザイン的にはAirPodsと同様のうどんタイプと呼ばれるもので、好みがはっきり分かれそうですが、黒系統なのでそこまで違和感ないかなと。
また、場所により色や質感が異なりスピーカー付近は、ピアノフィニッシュ、筐体の部分は黒寄りのグレーでラバーコーティング、外側はシルバー混じりの薄いグレー、下部には赤に近いオレンジのアクセントをつけていますね。
個人的には、イヤーピース部分のオレンジを使ったアクセントがちょっと重い気がしますが、付けてしまえば見えない部分なのでそれほど気になりません。
裏側には、LとRがしっかり印字されているので非常に分かりやすい。
多分デザイン的にはない方がすっきりしそうですが置きっぱなしにしたときなど、どっちが右とか左とか分からなくなるこがあるので便利です。
小型で軽量の「充電ケース」
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の充電ケースは、かなり小型なのでポケットに入れることも可能です。
質感はラバー系でしっとりしているので、ピアノブラックとかより遥かに高級感あります。
開けると中はピアノブラック。
ツルツルに仕上がっているので、縦に入れるタイプなのと相まってイヤホンがスムーズに収納できます。
イヤホン収納時。
横置きタイプに比べて出っ張り部分が多いので、取り出すのがめちゃ楽です。
内側がオレンジの「イヤーピース」
付属のイヤーピースは、イヤホンに最初からついている物を含め計5組。
内側はオレンジでそこまで硬い素材ではないので問題なく付け外し可能です。
やや柔らかめで薄めのため、違和感がない感じに作られている感じがします。
結束バンドの質感が高い「充電ケーブル」
充電ケーブル自体は、極々普通の出来。
しかし、結束バンドが良くある針金にコーティングしたタイプの物ではなくマジックバンドになっているので、使い勝手も質感もベスト。
こういった仕様は、高価な物でしか期待できませんでしたが、最近の中華性は低価格でも細かい部分に拘っているので、日本メーカーにも見習ってほしい部分です。
白に光る「LEDランプ」
イヤホン本体とバッテリーケースは白のLEDランプ。
結構明るく視認性が高め。
特に充電ケースはインジケーターとしても使いやすく光り方がカッコいいです。
イヤホンもケースも比較的軽い「重量」
イヤホン本体が、両耳で10gなので片耳5gと比較的軽い部類です。
バッテリーケースも42gと軽量で併せて54gなので、サイズも小さく持ち運びに優れています。
また、合計すると数字が合わないので0.5gずつぐらい重いのかもしれませんが、ほぼ公式通りの軽量設計です。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の使い方
続いて、Anker「Soundcore Liberty Air 2」のペアリング方法の設定方法やタッチセンサーと「HearID」の使い方を紹介していきます。
設定の前に、Soundcoreアプリをインストールしておくとよりスムーズに設定可能なので落としてない方は下記からまずはインストールしましょう!
ペアリング方法
Bluetoothのペアリングは、やったことある人ならご存知のようにめちゃくちゃ簡単です。
ペアリングが完了することで次回から自動で接続してくれます。
また、左右同時伝送ではありませんが、両耳とも接続できるので、右耳と併せて左耳も設定しておくといざと言う時に便利。
また、左右が完全に別にペアリング可能なため、右耳はイヤホン、左耳はPCに接続といった変則的な使い方も可能です。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの場合下記の手順で接続出来ます。
- 充電ケースからイヤホンの取り出す
- スマホの[設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「Soundcore Liberty Air 2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペアリング手順
ちなみに、iPhoneで接続する場合は以下の手順でペアリング可能です。
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「Soundcore Liberty Air 2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
コントロールのカスタマイズと操作方法
ペアリングの設定が終わったらSoundcoreアプリを立ち上げましょう!
Bluetoothで接続状態なら、上記左側のようなホーム画面に辿り着きます。
右下のコントローラーをタップするとコントローラーのカスタマイズ設定画面が出てくるのでタッチセンサージェスチャーを変更することが可能です。
元々のジェスチャーは下記になるので、デフォルトで使ってみて合わなければ変更することをおすすめします。
音楽再生のジェスチャー一覧
音楽を 再生 / 一時停止 | ライトを2連続タップ |
次の曲 | レフトを 2連続でタップ |
音量小 | レフトを2秒ロングタップ |
音量大 | ライトを2秒ロングタップ |
デフォルトの設定では、曲戻りや音声アシスタントのコマンドは利用できませんが、どれかを犠牲にすることで変更可能。
音声アシスタントを使う人はあまりいないかも知れませんが、曲戻りは使う人も多いと思うのでお好みで変更しましょう!
通話や電源関連のジェスチャー一覧
イヤホンの電源を入れる |
2秒間ロングタップ[左右どちらでも可]
|
ヤホンの電源を切る |
8秒間ロングタップ[左右どちらでも可]
|
着信受話 |
着信中に2連続でタップ[左右どちらでも可]
|
通話終了 |
通話中に2連続でタップ[左右どちらでも可]
|
着信拒否 |
着信中に2秒間ロングタップ[左右どちらでも可]
|
通話や電源関係のジェスチャーは変更不可。
着信受諾などは人によっては使う頻度も高いと思うのでコマンドは覚えておくことをおすすめします。
「イコライザー」と「HearID」
Anker「Soundcore Liberty Air 2」は、専用「イコライザー」と左右の耳で音を最適化する「HearID」が使えるので音質に拘る場合は積極的に使いましょう!
「イコライザー」は、音楽の種類に併せて既にチューニングされた物が22種類あるため、タップするだけで手軽に変更できます。
また、プロが周波数特性を調整したセッティングや自分でカスタムすることもでき、カスタム時のデータを保存して置くこともできるので、お気に入りの設定を確保しておくこと便利です。
また、「HearID」は、耳の感度を測定し最適化してくれるので左右の耳で聞こえ方が違うって人や高音が聞き取りにくいとか低音が聞き取りにくいといった人にはおすすめ。
測定方法は音がなったら画面をタップし続け、音が聞こえなくなったら外す、音が聞こえたらまたタップするを左右それぞれ繰り返すことで修正してくれます。
測定にはちょっと時間がかかりますが、専門的な知識もいらないため簡単に最適な音に調整し音楽を楽しむことができます。
- 22種類の設定から変更可能
- 周波数特性のマニュアル変更と保存が可能
- 有名人がセッティングした音も選ぶことが可能
- 耳の感度に合わせて自動調整する「HearID」が利用可能
ファームウェアの更新
私が開封したときには、既にファームウェアアップデートがきていましたが、データ量も小さく数分で完了するのでできれば速めに済ませて起きましょう!
ファームウェアの更新は以下の手順で設定可能です。
- Soundcoreアプリ右上の[…]をタップ
- [ファームウェアを更新する]をタップ
- ダウンロードをタップ
音楽再生の一時停止を停止する
Anker「Soundcore Liberty Air 2」は、自動装着検出機能が付いているため、イヤホンを片耳でも外すと音楽が自動で止まります。
外したらすぐに音楽が止まるのは便利な反面、付け直しても自動で再生してくれないので、非常にめんどくさいです。
そんな時は、Soundcoreアプリで、イヤホンを外すと自動的に音楽を一時停止する機能を停止する機能をOFFにする事が可能なため、オフにしておくことをおすすめします。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の音質
Anker「Soundcore Liberty Air 2」は、やや低音域が弱いものの、高音が綺麗に伸び解像感が高く音の粒が聞こえるためロックやクラシックと相性が良い音質。
低音が強調が弱いため、EDMとは相性が悪いですが、音場もそこそこ有り、低音重視でなければ満足できる音質でしょう。
また、Soundcoreアプリで周波数特性が変更すると、EDMなどの低音重視の楽曲でも低音が強調されるセッティングにできるため、調整次第でどのジャンルの音楽にもマッチします。
7,000円台の完全ワイヤレスイヤホンではトップクラスといえるでしょう。
- 高音が綺麗に伸びる
- 解像感は高め
- 中音の下から低音域が弱い
- イコライザーで特性の変更が可能
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の使用感
それでは、Anker「Soundcore Liberty Air 2」を使ってみた感想をまとめていきます。
結論からいうと、タッチセンサーの操作性や急速充電を含めた操作性に高いデザイン性と質感で2020年トップクラスの満足度をもった完全ワイヤレスイヤホンです。
重要な音質も高音がしっかり伸びイコライザーで好みの音質にできるため文句なし。
足りない点は左右同時伝送に対応してないことぐらいでしょう。
柔らかく耳に負担のない「装着感」
イヤーピースは、5種類のサイズが同梱されているので余程特殊な耳の形状でなければバッチリハマるのが見つかるでしょう。
フィット感はやや高く、イヤーピースが少し柔らかめのため、長時間の使用でも殆ど疲れません。
また、形状やイヤーピースの影響か遮音性は低めで、エアコンやファンなどの低音は聴こえて来ます。
特に「SOUNDPEATS Sonic」や「EarFun Free」などの遮音性が高いモデルと比べると明らかに差を感レベル。
安心して使える「接続速度と安定性」
Anker「Soundcore Liberty Air 2」は、接続も速く安定しています。
状況にもよりますが、2秒超えて繋がらないことはほぼありません。
また、左右同時伝送には対応していませんが、接続の安定性も高く、電車内でも「プツっ」「プツっ」っと不安定になることもなく安定して利用することが可能です。
ビジネスでも利用できるレベルの「通話音質」
コード付きのワイヤレスイヤホンと異なり完全ワイヤレスイヤホンは、マイク位置が遠いのでこちらも心配でしたが、屋内では問題なく通話可能です。
ノイズもなく籠りや反響も殆どないため、ビジネスでも実用レベル。
また、屋外でも多少雑音が大きいぐらいなら問題なく利用できますが、風が強い場合、相当風切り音を入ってしまい声が聞こえづらくなってしまうケースあります。
ノイズを除去するCVC8.0ノイズキャンセルング機能はついているものの過信は禁物です。
Qi充電にも対応した小さくて持ち運びに最適「充電ケース」
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の充電ケースは、幅が薄いので持ち運びに便利です。
カバンなどに入れてしまう場合は、関係ないかもしれませんが、薄さ的にズボンのポケットに収納しても違和感なく持ち歩けます。
しかも、Qi充電にも対応しているため、USBを挿すといった手間もかかりません。
また、この充電ケースを合わせると28時間再生可能。
1日4時間ぐらいの利用なら一週間近く充電無しで使えるので、コンパクトさと合わせてハイレベルです。
アプリは、ユーザビリティー抜群の「Soundcoreアプリ」
Ankerの一部イヤホンやスピーカーの専用アプリ「Soundcoreアプリ」は、良くあるメーカー製のデザインだけでUIが悪いアプリと異なり、直感的で非常に分かりやすい!
色の使い方もただ見た目が綺麗ってだけじゃなく、分かりやすく覚えやすく出来ているので使うのが苦になりません。
また、ジェスチャーコマンドの設定も変更できるため、デフォルトを使うしかないモデルとは大違いです。
その他にもイコライザー機能も付いていて、デフォルトの音質と相性の悪い、EDMやR&Bなどにも適した音質に変更できるので、殆どの人が満足できるでしょう!
かなり長めの「連続再生時間」
試しに連続再生したところ6時間48分充電無しで再生出来ました。
5時間前後の連続再生時間の完全ワイヤレスイヤホンが多い中かなり優秀です。
おまけに、急速充電に対応しているので10分の充電で2時間連続利用できるというかなり利便性に優れた機能もついています。
また、元々の連続再生時間が長いとバッテリーが劣化にも強く、3~5時間の連続再生時間のイヤホンでは、バッテリーが半分ほど劣化したら1.5時間~2.5時間程度しか使えなくなってしまいますが、Anker「Soundcore Liberty Air 2」であれば3.5時間は使えるので実質的に寿命が長くなるメリットがあります。
体感では感じることができない「遅延」
コーデックがaptXなので心配していませんでしたが、YouTube視聴した時の「音ズレ」は感じません。
電車などの通信環境が悪い場所でも音ズレは殆ど分からないので実用上全く問題ないといって良いでしょう!
ただし、ワイヤレスである以上、遅延(レイテンシー)自体は確実にあるので、音ゲーなどのシビアなゲームをするのには向きません。
遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
Anker「Soundcore Liberty Air 2」がおすすめの人
Anker「Soundcore Liberty Air 2」は、うどん型のデザインで好きでちょっと音に拘りがある人におすすめ!
「Soundcoreアプリ」で好みの音にセッティングできるのはもちろん、デザインや質感もラバーコーティング高級感があり、急速充電にも対応していて使い勝手も抜群です。
逆に、音質に全く拘らない価格重視の人には、もっと安いモデルがあるのであまりおすすめは出来ません。
とはいえ、aptXも対応していて接続も高速、おまけにワイヤレス充電や急速充電に加えコンパニオンアプリにも対応していて7,000円台なので、コスパは圧倒的!
Anker「Soundcore Liberty Air 2」レビューのまとめ
Anker「Soundcore Liberty Air 2」の完成度高すぎますね。
価格の近い、ヤマハ「TW-E3A」と比べても圧倒的に総合力が高いです。
Ankerの廉価モデル「Soundcore Life P2」と比べるとコスパでは負けますが、音質はもちろん操作性など圧倒的に「Soundcore Liberty Air 2」勝っているので、低価格にこだわらなければこちらを選んだほうが満足できるでしょう!