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JPRiDE「TWS-X」レビュー!!長時間再生とaptXに対応し着実に進化した完全ワイヤレスイヤホン

JPRiDE「TWS-X」レビュー!!長時間再生とaptXに対応し着実に進化した完全ワイヤレスイヤホン

低価格で発売した「TWS-520」で完全ワイヤレスイヤホン市場でAmazonランキングの上位に君臨したJPRiDE。

とはいえ、発売から時間がたっていることもあって、microUSBなどのハードウェアの古さが気になるところです。

そんなハードウェアの古さと音質を改善したモデルがJPRiDE「TWS-X」。

とうことで、前モデルの「TWS-520」では、大げさに感じられたJPRiDEのキャッチコピー「ハイブランドの音質とクオリティを低価格で。」が、新モデルの「TWS-X」ではどの程度実現できているのかしっかりレビューしていきます。

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JPRiDE「TWS-X」の概要

JPRiDE「TWS-X」の概要

TWS-X」は、「TWS-520」に続くJPRiDEのローエンド向け最新の完全ワイヤレスイヤホン。

前作のうどん型のデザインから豆型に変更し、コーデックにaptX追加し連続再生時間9時間など着実にブラッシュアップ。

また、地味に重要性の高い充電インターフェイスもmicroUSBからUSB/TypeCに変更することでユーザビリティーも向上し、正当な進化を遂げています。

  • トップクラスの9時間連続再生
  • aptXに対応
  • コンパクトで軽量な充電ケース

JPRiDE「TWS-X」のスペック

JPRiDE「TWS-X」のスペック
商品名 JPRiDE「TWS-X」
連続再生時間 9時間
ケース込再生時間 最大20時間
急速充電 非対応
Bluetooth Bluetooth5.0
コーデック aptX/AAC/SBC
ドライバ 5.8mmダイナミックドライバー
タイプ カナル型
左右独立伝送 非対応
外音取り込み 非対応
マルチペアリング 対応
マルチポイント接続 非対応
ノイズキャンセリング 非対応
インターフェース USB/TypeC
防水性能 IPX5
操作 タッチセンサー[マルチファンクションボタン]
連携アプリ 非対応
ワイヤレス充電 非対応
ペアリング TWS[リレー伝送]
チップセット Qualcomm QCC3020
充電ケース容量 300mAh
重量 片耳5.3g 充電ケース33g
その他機能 特になし
販売先 Amazon

スペック面で大きな変更点は、チップセットがRealTekからQualcommのQCC3020に変更したことで、aptXに対応した部分。

しかし、チップセット自体は、左右同時伝送の「TWS Plus」に対応しているものの「TWS-X」では利用できず…。

現状、Airohaの左右同時伝送「MCSync」に対応したイヤホンが5,000円未満で多数販売されていることを考えると微妙です。

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JPRiDE「TWS-X」のデザインチェック

まずは、前モデル「TWS-520」から形状が一新された「TWS-X」のデザインをチェックしていきましょう。

同価格帯では圧倒的クオリティーの「外箱」

JPRiDE「TWS-X」の外箱

5,000円前後の価格帯では、圧倒的なクオリティー。

マグネット型のケースで、デザインや箱の質感も高く製品の期待感が高まります。

JPRiDE「TWS-X」の内箱

マグネットを外し、横に開くと本体が登場。

透明のプラスティック部分を留めるために、貼られているテープも外しやすく、細部まで拘っているのが伝わります。

全ての品質が高い「同梱物」

JPRiDE「TWS-X」の同梱物

JPRiDE「TWS-X」の同梱物は以下の通り。

  • イヤホン本体×1
  • 充電ケース×1
  • イヤーピース×5
  • USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
  • 取り扱い説明書×1
  • 簡易操作説明書×1
  • ブランドカタログ×1
  • 割引クーポン×1

完全な日本語対応でプリント用紙みたいなものでなく、質感の高い素材の説明書。
日本語もしっかりしているので、1~2段階上の価格帯のデバイスを買った感じがしますね。

小柄でタッチセンサー部分が分かりやすい「本体」

JPRiDE「TWS-X」のイヤホン本体

うどん型から豆型に変更されたデザインはかなり小型化されています。

全体的にマットな仕上がりで、タッチセンサー部分の回りだけ光沢仕上げ。
指紋が目立ちやすい光沢仕上げはアクセントに使われているだけなのでデザインと実用性のバランスが高いです。

また、キーボードのシリンドリカル構造の用にタッチセンサー部分が凹んでいるため使用感も高め。

JPRiDE「TWS-X」の裏側

写真ではややわかりにくいですが、背面は耳の形状に合わせて充電の接続部分の間に凹凸が出来ているので耳にフィットします。

柔らかめの「イヤーピース」

JPRiDE「TWS-X」のイヤーピース

イヤーピースは、本体に付属しているものを含めると、サイズだけでなく形状が異るタイプが5種類あるので、どの耳の形状にもハマる可能性は高いです。

また、質感的にはやや柔らかめで、厚みは標準的。

曲線多様で小さい「充電ケース」

TWS-X」の充電ケースは、完全ワイヤレスイヤホンの中でも小型。

曲線を多用しており、丸っこいので体積以上の小さく感じます。

質感は前モデルの「TWS-520」に比べると、サラサラ感が増していて好印象です。

やっとUSB/TypeCに対応した「インターフェース」

JPRiDE「TWS-X」のインターフェース

競合モデルの充電インターフェイスが、軒並みUSB/TypeCになっていることを考えるとある意味当然。

とはいえ、裏や横ではなく後ろからさせるので、見た目的にも使い勝手的にも上々。

見た目も視認性も標準的な「LEDランプ」

JPRiDE「TWS-X」のLED

イヤホン本体のLEDは白と青の点灯で視認性は標準的。
また、ペアリングと通話時のみ青色に光ります。

充電ケースのインジケーターは、前モデルの「TWS-520」と同じく、3段階の表示、視認性も悪くない正面にあるので、バッテリー残量は分かりやすいです。

最軽量クラスの「重量」

実測でイヤホン本体が10g、充電ケースが35gで合わせて45gと最軽量の部類。

サイズ感も小さいので、横入れタイプといえどポケットに入れても違和感なく持ち運べます。

充電ケースの容量が、300mAhと少ないながら20時間までは利用できるので、サイズとのトレードオフとしてはギリギリを攻めている印象です。

JPRiDE「TWS-X」の使い方

JPRiDE「TWS-X」の使い方

続いて、JPRiDE「TWS-X」のペアリング方法やタッチセンサー[マルチファンクションボタン]を利用したジェスチャーコマンドの使い方を解説していきます。

ペアリング方法

JPRiDE「TWS-X」のペアリング

Androidでペアリングする場合、充電ケースから「TWS-X」を取り出しペアリングモードにしたら後はスマホで設定しましょう!

また、「TWS-X」は、QCC3020を搭載しているため、左右それぞれのイヤホンが候補に出てきますが、通常接続出来るのはマスターの左側のイヤホンのみ。

右側の「R-JPRiDE TWS-X」をしても接続出来ません。

仮に右側だけ使いたい場合は、左側のイヤホンをケースに入れるなどして電源を落とした状態でのみ利用可能です。

Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!

Androidのペアリング手順

Androidの場合は以下の手順でペアリング可能です。

  1. [設定]
  2. [Bluetooth]
  3. [新しいデバイスとペア設定]を選択
  4. [「L-JPRiDE TWS-X」]を選択
  5. [ペア設定をする]を選択

iPhoneの場合

iPhoneなどのiOSデバイスは以下の手順でペアリング可能なのでお試しくださいませ!

  1. 本体[設定]
  2. [Bluetooth]をON
  3. [その他のデバイス]を選択
  4. [「L-JPRiDE TWS-X」]を選択
  5. [ペア設定をする]を選択

操作方法

TWS-X」のタッチセンサー部分は、シリンドリカル構造なような感じで凹んでいるので感覚的に場所が分かりやすく、反応的にも癖が少ないので操作性は上々。

音楽再生関連の操作一覧

音楽を再生 / 一時停止 左右どちらかを2回タッチ
次の曲へ 右イヤホンを2秒タッチ
前の曲へ 左イヤホンを2秒タッチ
音量を上げる 右イヤホンを3回タッチ
音量を下げる 左イヤホンを3回タッチ

連続タッチ系のコマンドは癖を把握しないと上手く動作しないケースがあるのですが、「TWS-X」は素直に反応してくれるので快適に利用可能です。

また、音楽関係の全てのコマンドが利用できるのもGood!

通話や電源関連の操作一覧

電話に出る 左右どちらかを1回タッチ
電話を切る 左右どちらかを1回タッチ
電話を切り替える 左右どちらかを2秒ロングタッチ
電話を切って切り替える 左右どちらかを2回タッチ
着信を拒否する 左右どちらかを2秒ロングタッチ
音声アシスタント
左イヤホンを2回タッチ[何もない状態]
イヤホンの電源を入れる 左右どちらかを2秒ロングタッチ
イヤホンの電源を切る 左右どちらかを6秒ロングタッチ
ペアリングモード 電源ON後4秒ロングタッチ

通話や電源関係のコマンドの操作性もかなり良いです。

素直に反応してくれることに加え、利用頻度の高いコマンドが1タッチ短くなっているので文句なし!

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JPRiDE「TWS-X」の音質

前モデルの「TWS-520」に比べ中音が下がっているので、若干クリア感が増しフラットに近づいています。

しかし、相変わらず高音の抜けが悪く、ピアノなどの比較的高い周波数帯の楽器の派手さに欠け、解像感も高くないので、特にクラシックとは相性が悪いです。

それ以外は可もなく不可もなくで視聴出来ますが、同価格帯では「EarFun Air」の方が音質的にはバランスや明瞭感で優れているため、ちょっと残念。

とはいえ、音質が悪いわけではなく、キャッチコピーや外箱などでハードルを上げすぎているのが正直良くないですね。

  • 高音がやや弱い
  • 中低音はバランスが取れている
  • 派手さや解像感がやや不足気味
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JPRiDE「TWS-X」の使用感

JPRiDE「TWS-X」の使用感

それでは、JPRiDE「TWS-X」の実際に使ってみた使用感をまとめていきます。

総合的にみると前モデルに引き続きパッケージングのクオリティーは異常に高く期待感は高まるものの、キャッチコピーに見合う出来とは言えない音質で満足感はそれほど得られませんでした。

ただ、イヤホン本体や充電ケースがかなり軽量コンパクトなので価格を考えると良くまとまっていると言えるでしょう。

軽く安定感の高い「装着感」

形状、イヤーピース共に私の耳にはピッタだったので装着感は文句なし。

耳に密着しているフィット感もあって、走ったりしても落ちる気配もなく安定感は抜群。

イヤーピースの厚みが標準的で、耳にイヤホン自体が被さるので遮音性もそれなりに担保されているため、今までで一番装着感の良かった「EarFun Free」に次ぐレベルです。

通常利用では問題ない「接続速度と安定性」

たまに接続直後に左側イヤホンから伝送される右側への接続がワンテンポ遅れることは有りますが、殆ど2秒以内に繋がるので通常の利用状況では途切れることはありません。

満員電車など人が密集する場所ではまだ試せていませんが、電車などを乗っている時も途切れることはなかったので、よほど酷い通信状況でなければ問題ないでしょう!

やや声が小さい「通話音質」

反響音は小さいものの、声もやや小さくなってしまうので、通話相手が外などにいる時はこちらの声が聞き取りづらい。

マイク性能に限って言えば前モデルの「TWS-520」の方が音をよく拾うので使い勝手で上回ります。

本体の性能が優秀な「連続再生時間と充電ケース」

イヤホン単体では、連続再生が9時間と完全ワイヤレスイヤホンではトップクラスの長時間再生が可能です。

実測でも音量50%で8時間弱利用できのたので、連続再生時間は十分!

逆に充電ケースは容量も300mAhと少なく、20時間までなので最低限といった感じ。
ケース自体はかなり小さいのでトレードオフ的に考えると納得できます。

IPX5と競合には劣る「防水性能」

JPRiDE「TWS-X」の防水性能はIPX5なので、水没には耐えられませんが、噴流水には耐えられるため、雨などは余裕です。

個人的には十分な防水性能ですが、競合の製品は一時的には水没にも耐えることが出来るIPX7を採用しているケースも多いので、人によってはマイナスになるかもしれません。

aptX採用で違和感の少ない「遅延」

チップセットをRealTekからQualcommのQCC3020に変更したことで、aptXに対応。

左右同時伝送などを採用している場合、帯域的に余裕があるためか、AACでもそれほど遅延を感じるケースは少ないですが、やはりaptXだと安定しているのでYouTubeを視聴していていも音ズレを感じないですね。

音ズレを意識して視聴すると前モデルとの違いが実感できます。

また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。

JPRiDE「TWS-X」と「TWS-520」との違い

JPRiDE「TWS-X」と「TWS-520」との違い

TWS-X」と全モデルの「TWS-520」は併売状態ですので、購入の参考になるようにスペックと音質の両面から違いを比較していきます。

 スペックの違い

TWS-X TWS-520
連続再生時間 9時間 6.5時間
コーデック aptX/AAC/SBC AAC/SBC
インターフェイス USB/TypeC microUSB
チップセット Qualcomm QCC3020 RealTek

TWS-X」と「TWS-520」のハード的なスペックの違いは上記表の通り。

既に採用が標準になっているものの、USB/TypeCに進化しているので、下駄を履かせる必要がなくなるのが地味に嬉しいポイント。

音質の違い

TWS-X」も「TWS-520」の音質の傾向はどちらも過度な着色がない感じで殆ど同じ。

若干「TWS-X」の方が中音域が下がっている分クリアになっています。

その分「TWS-520」では音の厚みや低音の迫力が強く感じるため、ややEDM向いた味付け。

ただ、バランス的に「TWS-X」の方が苦手な曲が少ないため多くの人に好かれそうな気がします。

JPRiDE「TWS-X」がおすすめの人

JPRiDE「TWS-X」がおすすめの人

JPRiDE「TWS-X」は、初めて完全ワイヤレスイヤホンを購入する人や特別な拘りがない人におすすめ。

というのも、特筆すべき性能や機能はないものの、[タッチセンサーの操作性、音質、充電ケースのサイズ感]がバランス良く仕上がっているため、特に拘がなければ不満なく使うことが可能です。

逆に、JPRiDEのキャッチコピーに惹かれ音質を期待して購入するのは避けた方が良いでしょう。
値段を考えれえば音質は上質な部類に入りますが、[ハイブランドの音質]とは言えないので期待値が高すぎると後悔する可能性があります。

とはいえ、プロモーション部分さえ気をつければバランスの良い商品なので大きな欠点もイヤホン本体と充電ケースの質感も良く仕上がっています。

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JPRiDE「TWS-X」のレビューまとめ

JPRiDE「TWS-X」は、劣化する部分がなく着実なブラッシュアップで間違いなく進化したと思えるモデル。

外箱のクオリティーも以上に高く、安心感のある商品になっている一方、前モデル同様にキャッチコピーで期待値を上げすぎです。
ハイブランド級なのは外箱を含めたパッケージングだけで、音質は悪くはないのにどう聴いても期待値以下になってしまいます。

また、着実に進化していて操作性も良いものの、「EarFun Air」の用に競合も大きくブラッシュアップしていため性能的にはやや埋没感してしまっているといえるでしょう。

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