歴史が長いだけに多くのメーカーから発売されているキーボード。
また、キーボードは価格の幅も広く用途ごとに色んな種類をメーカーが発売しているため、それぞれの特徴を把握してから自分に最適なキーボードを選ぶのは非常に難しいといえるでしょう。
ということで、今回はメジャーなキーボードのメーカーの一覧とメーカー毎の特長を比較しつつ徹底解説していきます!
キーボードとは?
そもそもキーボードは、「パソコン、スマホ、タブレット」などの文字入力やコマンドの入力を支援するデバイスです。
元々、タイプライターなどのアナログ時代から発展する形でパソコンにも採用され一般的なデバイスとなりました。
現在では、スマホやタブレットを中心にソフトウェアキーボードがメインに使われることも多くなり、必ずしも[キーボード=ハードウェア]とは言えなくなりましたが、作業効率や入力効率などはソフトウェアキーボードを大幅に上回る為、今でもメインで使用されています。
また、近年ではスマホやタブレットに最適化したキーボードも発売されるようになり、デザイン面でも折りたたみタイプが出たりと多様性が増している状況です。
キーボードのメーカーの一覧
それでは、メージャーなキーボードメーカーの特徴を交えて紹介していきます。
- Logicool
- Buffalo
- ELECOM
- サンワサプライ
- FILCO
- オウルテック
- Razer
- Corsair
- 東プレ
- PFU
世界トップシェアの「Logicool」
マウスといえば「Logicool」といえるほど、有名な会社ですが、キーボードも世界トップシェアです。
また、世界トップメーカーだけあってキーボードの種類は、格安から高級機、多機能モデルまでほとんどのセグメントで商品を提供しています。
どのセグメントでも非常に競争力が高い商品ばかりです。
更に、メーカーとしての信頼性も高く周辺機器全般も質の高い商品が揃っているので、キーボードの選択に迷った時には用途に併せてまず「Logicool」の中から選択するのも有り!
ちなみに、日本のメーカーのイメージがありますが、スイスに本社を置くLogitech International S.A.の子会社が株式会社ロジクールです。
低価格帯中心の「BUFFALO」
「BUFFALO」は、愛知県に本社を置く日本企業でメルコホールディングスの子会社です。
一般的に「BUFFALO」といえばWi-Fiルーターが非常に有名ですが、キーボードも多数発売しています。
商品のラインナップ的には、低価格のキーボードやBluetooth対応のモバイル機器に最適化したキーボードが中心です。
特に低価格のキーボードは、Logicool同様質が高くコスパも良いので低価格でお探しの場合おすすめです。
モバイル向けに力を入れる「ELECOM」
「ELECOM」は、大阪に本社を置く日本企業で、パソコンやネットワーク関連機器を幅広く扱っています。
toC向けの商品では、LogicoolやBUFFALOに比べ特別強いジャンルはありませんが、toB向けの商品も多く商品の信頼性は非常に高いです。
また、キーボードでは、メカニカルキーボードや高級機はないもののタブレットに最適化したキーボードや折りたたみなどのモバイル向けのキーボードに力を入れています。
超低価格帯に強い「サンワサプライ」
「サンワサプライ」は、岡山県に本社を置くパソコン周辺機器を中心にデスクやチェアを含めたOA機器を扱うメーカーです。
キーボードも超低価格帯な物や、ベーシックなキーボードを中心にエルゴノミクスデザインやCherry製の黒軸を採用したキーボードなどかなり幅広く扱っています。
特に、Cherry製の黒軸を採用したキーボードは、デザインに特徴はないものの、非常に低価格で圧倒的コスパを実現しています。
メカニカルキーボードの軸の違いについては以下の記事をご覧ください。
メカニカルキーボードといえば「FILCO」[ダイヤテック]
会社名のダイヤテックよりブランド名が先にきてしまうほどキーボードマニアなら知らない人はいない「FILCO」。
そんな「FILCO」から発売されるキーボードは、比較的高級なメカニカルキーボードに力を入れています。
また、FILCOブランドで発売される[Majestouch]シリーズは非常に有名で、キースイッチの種類や接続方法まで多数の選択肢が用意されており、メカニカル好きにはたまらないラインナップです。
メカニカルキーボードが欲しいなら「FILCO」の[Majestouch]シリーズは候補の筆頭といえるでしょう!
メカニカルと折りたたみ中心の「オウルテック」
「オウルテック」は、スマホのアクセサリー類やパソコン周辺機器を扱うメーカーです。
キーボードにおいては、メカニカルキーボードや折りたたみ可能なモバイル向けキーボードを中心に扱っています。
また、メカニカルキーボードでは一般的に採用されるCherry製のキースイッチだけでなく、中国のKailh社製の青軸を使った製品が多いのが特長です。
Kailh社製の青軸を使っているとはいえ、薄型タイプではないので低コスト以外にはあまり売りがないように感じます。
ゲーム向けキーボード特化の「Razer」
ゲーマーにはお馴染みの「Razer」。
とはいえ、「Razer」はブランド名で本社はアメリカにあるKarna, LLCといいます。
主にPCゲームに関連するハードウェアを「Razer」ブランドで取り扱っており、グリーンを貴重とした統一感あるデザインと高いクオリティーをもった製品が特長です。
また、キーボードにおいてはメカニカルキーボードを取り扱っており、Cherry軸だけでなくオリジナルの軸を開発採用する力の入れよう。
「Razer」のオリジナル軸は、8,000万回の類を見ない高い耐久性を誇る「グリーン軸、オレンジ軸、イエロー軸」だけでなく、アクチュエーションポイントを光学式にする事によって圧倒的レスポンスを実現するオプトメカニカルスイッチなど、異次元の製品を発売しています。
CHERRY軸特化の「Corsair」
「Corsair」は自作PCユーザーには超有名メーカーで、PCケースで使っている人も多いのではないでしょうか。
アメリカの会社ですが、日本でも冒頭のPCケースやファンクラー、ストレージ関連の商品を取り扱っっています。
そんな、「Corsairが扱う」キーボードはメカニカルキーボードオンリー。
キースイッチにはCherry社製の軸を採用しCherry軸は殆どが手に入るラインナップです。
Cherry軸が好きな人には外せないメーカーの1つでしょう!
元祖静電容量無接点方式の「東プレ」
「東プレ」は、自動車関連製品や空調機器関連、電子機器製品などが主軸のメーカーですが、キーボードも取り扱っています。
そんな「東プレ」が開発、販売しているキーボードは、静電容量無接点方式採用したREALFORCE。
静電容量無接点方式のキーボードは非常に高価ではあるものの、物理的な接点がないので他のキーボードと明らかに違う上質な打鍵感をもたらします。
そのため、「業務用、金融機関、ATM」などでも広く採用されるレベルのクオリティー。
キーボードに圧倒的な打鍵感を求める人や、ライティングが中心のライターなどのタイピング量が多い人におすすめのメーカーです。
プログラマー御用達「PFU」
プログラマー御用達のHappy Hacking Keyboard、通称HHKBを開発販売しているのが富士通が100%持ち株の子会社「PFU」。
「PFU」のメイン事業はシステム系のBtoBとキーボードとは直接関連性は薄いですが、HHKBブランドのキーボードはREALFORCEと同様の静電容量無接点方式を採用しています。
REALFORCEに比べるとHappy Hacking Keyboardの名称らしく無駄なキーを排除した事により、シンプルなキーボードとなっているのでプログラマーなどの専門職の人には圧倒的に人気です。
キーボードのメーカーの特徴
メーカー毎の紹介でも述べたように各メーカー毎にラインナップの特長やセグメントが異なります。
傾向としては、日本メーカーは比較的低価格向けの商品を中心としたラインアップを揃えるメーカーが多く、東プレやPFUなどの一部日本メーカーのみ高級キーボードを販売している状況です。
高級キーボードを販売している東プレやPFUでは、低価格向けのキーボードは殆ど出していないのできっぱりと別れています。
また、Logicoolは静電容量無接点方式以外の全てのセグメントの商品を構える世界トップらしい盤石のラインナップで、全てのセグメントで高いコスパとクオリティーを誇り流石といったところ。
メカニカルキーボードの分野では海外勢Corsairや日本のFILCO[ダイヤテック]がCherry製のキースイッチでラインナップを固める一方、LogicoolやRazerはオリジナルの軸を開発するなど違いがみえます。
キーボードメーカーの一覧まとめ
キーボードは、繊細な指先で扱うデバイスなので自分に最適なキーボードを見つけるのが難しい部分があります。
しかし、メジャーなメーカーだけでも多くの特長が異なるキーボードが販売されているので、自分の用途をしっかりと把握しキースイッチやメーカーの特長を見極めることができればきっと最高のキーボードを見つけることが出来るでしょう!