中華スマホの勢いは、圧倒的なコスパやラインナップの豊富さで日本国内だけでなく世界中でシェアを取るほど勢いがあります。
シェアでみてもアメリカのAppleや韓国のSamsungを除くと、上位は軒並み中国勢になるほど!
また、コスパやラインアップ以外にも近年は新技術の投入やクオリティーも高くなっているところも人気の要因でしょう。
ということで、今回は勢いのある中華スマホの中でも、圧倒的なコスパで人気を誇るXiaomi(シャオミ)のスマホのラインナップやシリーズについて解説していきます。
Xiaomiとは?
Xiaomiは、2010年に中国の北京で設立した会社です。
日本ではスマホのイメージが強いですが、中国ではテレビやオーディアなどのAV機器、掃除機や炊飯器気などの白物家電、更には洋服や雑貨など生活に関わる商品の大半を開発、販売しています。
一見、色々なものに手を出しているため場当たり的にも見えますが、収入格差の激しい中国で良いものを安く届けることを理念にしているため、一貫性が高く中国国内でも人気です。
また、スマホに限らず上記の理念からコストパフォーマンスを重視した製品づくりが特長で殆どのXiaomiの製品は、性能や機能を考えると圧倒的に安い金額で販売しています。
そのため、初期の頃は流通のコストを下げるためネットでの直販のみという徹底ぶり。
中国以外では、Samsungからインドでシェア1位を奪い取るほど人気で収入格差がある地域ではコスパを重視した商品づくりが高い評価を受けています。
また、2019年からXiaomi Miシリーズは、今まで以上の高品質化とブランディングを含めた高価格化を目指し、より低価格なモデルは「Redmi」ブランドといった棲み分けが進むでしょう。
- 性能比の価格が以上に安い
- スマホ以外にも生活に関連する商品を多数販売
- 高価格な「Xiaomi」廉価版の位置づけの「Redmi」ゲーミング用途の「Black Shark」のマルチブランド戦略を採用
「Redmi」とは?
「Redmi」は、Xiaomiのスマホのサブブランドです。
元々はXiaomiブランドのスマホからコスパの高さを受け継ぎつつ、更にコスト重視でローエンド向けを開発&販売していました。
しかし、主戦場の中国では安いもの=品質が低いというイメージが強烈でXiaomi Miシリーズが受け入れられなくなってきたため、「Redmi」をハイエンドモデルも含めたコスパ重視ブランドとして、2019年に独立したサブブランドに変更。
そのため現在の「Redmi」は、以前の「Mi」シリーズと以上の低価格ながらハイエンドシリーズのスマホも発売しています。
「Black Shark」とは?
Black Sharkは、Xiaomiのゲーミングスマホ向けの子会社です。
Black Sharkも当然コスパは恐ろしいほど高く、中国を覗いた競合製品の最低でも半分以下の金額で販売しています。
また、Black Sharkは日本の「TAKUMI JAPAN」が販売代理店となっていますが、Amazonなどでも競合モデルの半額程度の価格で販売されているので、価格重視でハイスペックなゲーミングスマホを欲しい人には最適なモデルです。
Xiaomiのスマホのラインナップ一覧
Xiaomiブランドのスマホは、2019年に「Redmi」をサブブランドに独立させたので非常に分かりやすくなりました。
また、Xiaomiに限らず中華系のメーカーは非常にアグレッシブで様々コンセプトのスマホを発売するため廃盤になってしまうシリーズも多いです。
特に2020年以降は、ミドルレンジ以下のモデルの発売が「Redmi」に移っているので、フラグシップの「Mi」シリーズとその関連デバイス以外はほぼフルモデルチェンジが期待できなくなったいえるでしょう。
フラグシップモデルの「Mi」シリーズ
Xiaomi「Mi」シリーズは、Xiaomiの全てのスマホの頂点に立つシリーズでスペックやクオリティーは勿論、最新技術も惜しみなく投入されるフラグシップスマホ。
現在、各メーカーのフラグシップスマホとといえば高額化が進み100,000円を超える価格が当たり前になっていますが、Xiaomi「Mi」シリーズは、競合メーカーに引けを取らないスペックで有りながら60,000円前半で発売するなど圧倒的なコスパを誇っています。
後述する「Redmi」シリーズが低価格ハイスペックの路線を引き継いでいるので、以前に比べ「Mi」シリーズは高額化しているものの、性能比ではまだまだ世界トップのコスパと言っても良いでしょう。
また、Xiaomiの中でも最も歴史が長く人気のフラグシップシリーズの2021年最新モデルは、SoCにSnapdragon 888を搭載した「Xiomi Mi 11」です。
108MPで1/1.33の巨大イメージセンサーや2K/120Hzの有機ELディスプレイに冷却機構搭載など圧倒的な性能。
国内での発売は確定していないものの、日本市場には参入しているので期待できるでしょう。
基本は1年に1回の上半期にフルモデルチェンジが行われます。
フラグシップと同一デザインの廉価版「Mi SE」や「Mi Lite」シリーズ
Xiaomi「Mi SE」や「Lite」シリーズは、フラグシップと同一デザインながら更に価格を抑えるためSoCなどのスペックを抑えたモデルになります。
「Mi SE」シリーズの最初のモデルは2018年に登場した「Xiomi Mi 8 SE」で、この当時は「Xiomi Mi 8」とは若干異なったデザインをしており、同じ様な立ち位置にややスペックの低い「Xiomi Mi 8 Lite」が存在したため非常に中途半端な立ち位置でした。
また、2019年もSoCにはSnapdragon 712を搭載した「Xiomi Mi 9 SE」とSnapdragon 710搭載の「Xiomi Mi 9 SE」を発売し違いがほぼない状態でしたが、2020年からは「Xiomi Mi 10 Lite」に統一されSEシリーズは一時的に廃盤に。
2021年はSEが復活するかは分かりませんが、分かりにくいのでどちらがだけにして欲しいですね。
王道のミドルレンジ「Mi X」シリーズ
Xiaomi「Mi X」シリーズは、コスパの高いXiaomiの中でもよりコストを重視したシリーズです。
最新モデルは、2018年発売の「Xiomi Mi 6X」。
デザイン面もトレンドの金属製ボディーにガラスを挟むタイプではなく「iPhone6」などで人気となったアルミユニボディでSnapdragon 660を搭載したモデルです。
2018年以降モデルチェンジしていないので、今後出る可能性は薄いでしょう。
ノッチがないハイエンド「Mi MiX」シリーズ
Xiaomi「Mi MiX」シリーズは、「Mi」シリーズと同様ハイエンドモデルで有りながら「Mi」シリーズ以上に対応バンドが多いので国外向けの意味合いが強いスマホとなっています。
最新モデルは、Snapdragon 845を採用した「Xiomi Mi MIX 3」で、スライド式のリアカメラを採用しノッチを完全排除することで、ノッチや水滴型ノッチのある「Mi」シリーズとは差別化が図られています。
しかし、2018年を最後にフルモデルチェンジが行われていないません。
「Xiomi Mi MIX 4」の噂は微妙にありますが、今後出る可能性は薄いでしょう。
カメラに力を注いだ 「CC」シリーズ
Xiaomi「CC」シリーズは、2019年に登場したカメラに力を注いだシリーズです。
その中でも無印の「CC」、廉価版の「CCe」、Meituのアプリを引きついだ「CC9 Meitu Edition」に分けられます。
また、最新モデルのSoCにはSnapdragon 710の「Xiaomi CC9」と「Xiaomi CC9 Meitu Edition」、Snapdragon 665の「Xiaomi CC9e」がそれぞれ搭載されています。
更にカメラに特化したシリーズの中でもSnapdragon 730Gを搭載し更にカメラに特化した「Xiaomi Mi CC9 Pro Premium Edition」は、1億画素のメインカメラを含めた5レンズカメラを搭載し、カメラ画質の指標となっているDxOMARKで「Huawei Mate 30 Pro」と並び2019年11月時点でトップを獲得しています。
また、販売地域によっては「Xiaomi Mi Note 10」と呼ばれ、2019年12月9日には日本市場に「Xiaomi Mi Note 10」を引っさげて登場!
サブブランドに「Redmi」が独立してから本格的な初のシリーズなので若干コスパが悪くなってはいますが、インパクトのある1億画素とXiaomiお得意のコストパフォーマンスでどこまで売れるか楽しみです。
Android Oneを採用した「Mi A」シリーズ
Xiaomi「Mi A」シリーズは、OSにAndroid Oneを搭載したミドルレンジのスマホです。
Android Oneは、通常Xiaomiに搭載されるAndroidを改造したMIUIではなくピュアAndroidをOSとして採用!
Googleと強力することで24ヶ月間のOSのアップデートと36ヶ月間のセキュリティーアップデートを保証されています。
ピュアAndroidのため、他のXiaomiのスマホとは使い勝手が良くも悪くも大きく異なり好みが分かれるスマホでしょう。
また、「Xiaomi CC9e」がベースとなっている「Xiaomi Mi A3」を最後にAndroid OneスマホはXiaomiから発売されていません。
ハイエンドかつコスパの「Pocophone」シリーズ
Xiaomi「Pocophone F」シリーズは、ハイスペックと超低コストを実現した最高レベルのインド市場向けコスパスマホです。
2018年登場した「Xiaomi Pocophone F1」は、ハイエンドSoC、Snapdragon 845を搭載しRAMも6GB~からとハイエンド仕様にも関わらず30,000円台で登場し話題をさらいました。
また、2020年にはには2代目の「POCOPHONE F2 Pro」が発売。
SnapDragon865を搭載ししていたり、1/1.7インチサイズの大きなイメージセンサーやポップアップ式カメラを搭載し、質感も大きく向上したハイエンドモデルを発売。
さらに、2020年後半にはミドルレンジでSnapdragon 732Gを搭載する「POCO X3」したので、今後もインド向けに継続して新モデルが登場するでしょう。
Xiaomiのスマホ「Redmi」のラインナップ一覧
それでは、独立ブランドになりクオリティーを上げながら高いコスパを実現する「Redmi」のラインナップを紹介していきます。
低コストとクオリティーを実現した「Redmi」シリーズ
「Redmi」シリーズは、「Redmi」ブランドの主力モデルで世界トップのコスパを実現しているローエンドモデルです。
スペックにより無印のモデルとより廉価版の「Redmi A」「Redmi C」の3モデルに分けられます。
また、「Redmi」が独立したサブブランドになる前は、プラスチック素材を多用するコスパというよりコスト重視のモデルがメインでしたが「Redmi」がサブブランドになってから、筐体に金属フレームやガラスを多用するようになり質感が急上昇。
更に、最新モデルの「Redmi 9」Helio G80を搭載しAntutuは20点に近いのでミドルレンジといっても差し支えないでしょう。
とはいえ、QualcommではなくMediaTekを採用する点やでHD+の「Redmi 9A」や「Redmi 9C」も用意されている辺りローエンドを意識シリーズです。
フラグシップキラーの名を持つ「Redmi K」シリーズ
「Redmi K」シリーズは、「Redmi」ブランドの中でも最もハイスペックのモデルです。
「Redmi」シリーズ同様、「Pro」モデルも存在しこちらはXiaomiのフラグシップモデル「Mi」シリーズと同等のスペックを誇ります。
また、2019年に登場した新シリーズ「Redmi K20」はフラグシップキラーの名前の通りの50,000円を余裕で切る低価格でハイスペックという鬼コスパモデル。
「Redmi K20」と「Redmi K20 Pro」でそれぞれSnapdragon 730とSnapdragon 855で非常に高いスペックを誇ります。
特に「Redmi K20 Pro」はSoCだけでなくカメラも「Xiomi Mi 9」と全く同じSONY製IMX 586を軸にトリプルレンズカメラになっておりDxOMARKの得点を考えると驚愕のコスパを実現しています。
※日本を含む海外では「Xiaomi Mi 9T」や「Xiaomi Mi 9T Pro」と呼ばれています。
更に最新モデル「Redmi K30」と「Redmi K30 Pro」は、それぞれSnapdragon 730GとSnapdragon 865を搭載しカメラも64MPに順当に進化。
価格もそれぞれ25,000円~と47,000円~と性能を考えると異常なコスパを維持しています。
コスト重視のコスパモデル「Redmi Note」シリーズ
「Redmi Note」シリーズは、「Redmi」シリーズより高性能なミドルレンジモデルです。
スペックにより標準モデルの無印「Redmi Note」とハイパフォーマンスの「Redmi Note Pro」に分けられています。
「Redmi Note 8」や「Redmi Note 8 Pro」ではSnapdragon 660、Helio G90Tがそれぞれ採用されておりミドルレンジの中でも非常にハイスペックな物となっています。
最新モデルの「Redmi Note 9s」は、元々インド向けモデルで「Redmi Note 9 Pro」のグローバルモデル。
GPUが強化されたSnapdragon 720Gを搭載し、カメラも48MPを標準にした4眼とハイエンド顔負けの性能で有りながら20,000円台と相変わらずのコスパを実現しています。
また、「Redmi Note 9s」は国内でも発売されSIMフリー市場で大人気モデルです。
Xiaomiのスマホの「Black Shark」ラインナップ一覧
「黒鲨科技」が発売する「Black Shark」は、ゲーミング向けのスマホです。
そのため、Xiaomiや競合のフラグシップスマホと同等の性能に冷却やディスプレイの反応やフレッシュレートを高めたモデルを発売しています。
最新モデルは「Black Shark 3」で、SoCにSnapdragon 865を搭載し、90Hzのリフレッシュレートや5Gに加え65Wの急速充電でも可能な文句なしのフラグシップです。
また、価格も50,000円台からと異常なコスパとなっています。
Xiaomiのスマホまとめ
Xiaomiはコスパの高い中華系スマホの中でも圧倒的にコスパが高いメーカーです。
公式での日本発売は2019年12月9日からで日が浅く「Xiaomi Mi Note 10」シリーズや「Redmi Note 9s」だけなのでラインアップ的にはちょっとさみしい状況。
しかし、お財布ケータイやフラグシップモデル投入の噂もあるので2021年はさらに期待大!
また、既に廃盤になったモデルなどもネット上では掲載されていますので、注意が必要ですが、どの商品を買ってもクオリティーが高くコスパが良いのでXiaomiはおすすめのメーカーです。