「飛行機などの長時間移動での音楽の視聴」や「1日音楽を聴いている」って使い方を完全ワイヤレスイヤホンでしているとバッテリーが足らず1日の内に充電が必要になることも…。
そんな悩みを解決してくれる完全ワイヤレスイヤホンが「SOUNDPEATS Sonic」。
充電無しで驚異の15時間連続再生に対応しているので1日充電せずに利用可能です。
ということで、今回は長時連続間再生だけでなく、Qualcomm最新チップQCC3040を搭載することで低遅延のaptX Adaptive対応にも対応した「SOUNDPEATS Sonic」をレビューしていきます。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
「SOUNDPEATS Sonic」の概要
「SOUNDPEATS Sonic」は、15時間の連続再生や低遅延から高音質まで接続環境によってビットレートが変化するaptX Adaptive対応に対応した「SOUNDPEATS」の完全ワイヤレスイヤホン。
QCC3040を採用することで、左右同時伝送や片方のイヤホンを充電ケースしまった時になどにモノラルに音楽を変更するロールスワッピング機能にも対応しています。
また、ビットレートを可変させることで低遅延と高音質を実現するaptX Adaptive対応にも対応しながら5,000円台とコスパに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。
- 15時間の長時間連続再生
- 低遅延&高音質のaptX Adaptive対応
- ゲームモード対応
- 左右同時伝送&ロールスワッピング(TWS Mirroring)対応
TWS Mirroringなどの左右同時伝送について知りたい方は[TWSとは?完全ワイヤレスイヤホンの伝送方式を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
「SOUNDPEATS Sonic」のスペック
商品名 | 「SOUNDPEATS Sonic」 |
連続再生時間 | 15時間 |
ケース込再生時間 | 最大35時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.2 |
コーデック | aptX Adaptive/aptX/AAC/SBC |
ドライバ | 6mm径のダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | 対応/TWS Mirroring |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 非対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | IPX5 |
操作 | 物理ボタン |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
ペアリング | TWS Mirroring/ロールスワッピング機能 |
チップセット | Qualcomm QCC3040 |
バッテリー容量 | イヤホン140mAh/ケース400mAh |
重量 | 片耳6g 充電ケース47g |
その他機能 | ロールスワッピング機能/ゲームモード |
販売先 | Amazon |
防水性能が水没には耐えられないIPX5だったり、急速充電には対応していないものの価格を考えると見事なスペック!
また、タッチセンサーが採用されることが多い中物理ボタンをを採用しているので、ミスタッチや癖に悩まさえることなく利用可能ですね。
「SOUNDPEATS Sonic」のデザインチェック
それでは、ロゴのLEDランプが印象的な「SOUNDPEATS Sonic」のデザインをチェックしていきましょう!
コンパクトで価格なりな「外箱」
外箱はコンパクトなスリーブタイプで薄いので価格なりの印象。
パッケージのデザインは、本体の雰囲気が伝わるので悪くありません。
スリーブ式の内箱はトレータイプで、こちらも質感は高くないです。
ロゴ変更のお知らせを含む「同梱物」
「SOUNDPEATS Sonic」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×3
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 多言語取り扱い説明書×1
- カスタマーケア
- ロゴの変更通知
インナーイヤータイプの「TrueAir2」に引き続き、ロゴの変更通知が入っています。
また、多言語に対応した説明書はページ数は少ないものの、必要な情報は記載されているため、実用上問題ないでしょう!
ロゴが際立つ「本体」
「SOUNDPEATS Sonic」のイヤホン本体の物理ボタン部分に大きなロゴがあり、この場所がLEDランプになっているため、かなり目立ちます。
配色も白や黒一色が多い完全ワイヤレスイヤホンの中では、際立つグレーと薄いゴールド食を採用。
LEDと相まって目立つので、派手好きの人にピッタリなデザインです。
また、ラバーっぽい高い質感のため、5,000円前後のモデルではかなり貴重!
耳側やイヤーピースもグレーで統一。
つなぎ目はアクセントカラーの薄いゴールドで装飾され綺羅びやかな印象です。
厚めで標準的な硬さの「イヤーピース」
イヤーピースはイヤホン本体に付属しているのも含めて3種類。
厚めのしっかりした作りで硬さは標準的です。
写真では分かりにくいですが、サイズ感に差があるため耳の形状によって付け替えれば殆どの場合「サイズが合わない!」ということはないでしょう。
ラバー感と統一感のある「充電ケース」
「SOUNDPEATS Sonic」の充電ケースは、イヤホン本体と同じ素材でベースとアクセントカラーも同じなので、ラバーっぽく高い質感と統一感があります。
波打つように入るアクセントカラーも同様でデザイン的にもかなり完成度高め!
ケース内側の形状は、イヤホンを入れた時に本体が出っ張るようになっているため、取り出しやすさ抜群です。
裏側の配置された充電「インターフェース」
USB/TypeCを採用した充電インターフェイスは裏側。
わかりやすく使いやすいです。
ド派手に光る「LEDランプ」
イヤホンのLEDはロゴマークが高い輝度で光るためかなり派手!
ペアリング時には赤寄りのオレンジと白のLEDが交互に点滅し、待機時には白色のLEDのみ点滅します。
また、充電のインジケーターは充電ケースを開けた時の真ん中の小さい丸で、
- 100%→緑点灯
- 70~99%→ゆっくり緑の点滅
- 20~69%→ゆっくり黄色の点滅
- 20%→ゆっくり赤色の点滅
と点滅と色の違いで知らせるタイプです。
4段階あるためインジケーターとしては十分な反面、ケースの内側にあり、充電中しか光らないことから実用性は高くありません。
充電中のLEDランプは赤色でこちらにはインジケーターとしての役割はありません。
連続再生時間を考えると軽い「重量」
「SOUNDPEATS Sonic」の重量は実測値でイヤホンが11gで、充電ケースが34gとほぼ公式通り。
イヤホン側の連続再生時間が15時間、充電ケースが最大35時間というスペック比で考えるとかなり軽量なので、連続再生時間が長い分重いなんて心配なく利用可能ですね!
「SOUNDPEATS Sonic」の使い方
続いて、「SOUNDPEATS Sonic」のペアリング方法と物理ボタンを用いた音楽などの操作方法を解説していきます。
ペアリング方法
「SOUNDPEATS Sonic」は、充電ケースからイヤホン本体を取り出すと白/オレンジの点滅と同時にペアリングモードに入ります。
また、ペアリングが出来ない時などは、イアホンを充電ケース戻し、物理ボタンを10秒間ほど長押しし、リセットしてから再度試してみましょう!
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidのペアリングは以下の手順でお試しくださいませ!
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「SOUNDPEATS Sonic」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneの場合
iPhoneなどのiOSデバイスのペアリングは以下の手順です。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「SOUNDPEATS Sonic」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
「SOUNDPEATS Sonic」は最近の完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しく物理ボタンを採用。
タッチセンサーと比べるとミスタッチがなく、癖もないうえ、ボタン自体が大きめなことから操作性は上々です。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回押す |
次の曲へ | 右イヤホンを1.5秒間長押し |
前の曲へ | 左イヤホンを1.5秒間長押し |
音量を上げる | 右イヤホンを2回押す |
音量を下げる | 左イヤホンを2回押す |
ゲームモード | 左イヤホンを3回押す |
音楽関連のコマンドフルセットで利用可能!
[曲送り]や[曲戻し]の長押しのみ若干使いづらさはあるものの、物理ボタンなだけで押せたかどうかがわかりやすく非常に快適です。
また、遅延が気になる場合は左イヤホンを3回押すとゲームモードも使えます。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらかを1回押す |
電話を切る | 左右どちらかを1回押す |
通話切り替え | 左右どちらかを2秒間長押し |
着信を拒否する |
着信中に左右どちらかを1.5秒間長押し
|
音声アシスタント | 左右どちらかを3回押す |
手動ペアリング | 充電ケースに戻しボタンを10秒間長押し |
イヤホンの電源を入れる | 左右どちらも1.5秒間長押し |
イヤホンの電源を切る | 左右どちらも8秒間長押し |
通話や電源関係は、使用頻度の低い操作に長押しを割り当てていることから、使い勝手はかなり良いです。
また、音楽関連と同様ほぼフルセットで多くの操作ができるため、不満を持つ人は少ないでしょう。
「SOUNDPEATS Sonic」の音質
「SOUNDPEATS Sonic」は、低音と高音がやや強調されたドンシャリ傾向のある音質。
低音から中音域やや弱く、最小音量ではホワイトノイズが聴こえてしまうものの、響く低音と良く鳴る高音のおかげで奥行きが感じられ華やかで派手さがあります。
そのため、ロック系の楽曲の曲調や楽器と抜群に相性が良く、テンションの上がる表現が可能です。
また、[ピアノ、ベース、ドラム]をメインに構成されるR&Bにも盛り上がるのでおすすめ。
逆にクラシックなどでは、中域がやや不足しているためか、厚みを感じられず物足りませんが、ボーカルも聴き取りやすいためPOPsでも不足なく音楽を楽しめます。
- 重低音域がやや強調
- 高音がかなり高いところまで表現可能
- 広めの奥行き
- 中音域が曲によっては不足
「SOUNDPEATS Sonic」の使用感
それでは、「SOUNDPEATS Sonic」を使った感想をまとめていきます。
結論からいうと、同価格帯の「EarFun Air」や少し安い「SoundLiberty 97」と同等以上のコストパフォーマンスで、低価格帯では2020年後半を代表するモデルといえる完成度です。
長時間再生やaptX Adaptive対応などのスペック面だけでなく、音質やコマンドが豊富で扱いやすい物理ボタン、ラバー感のある質感の高いイヤホンと充電ケースやユーザビリティーを含めてクオリティー抜群!
大きさを感じない「装着感」
15時間の連続再生が可能で140mAhもバッテリーも積んでいるものの、片耳約6gと標準的な重量に抑えられているので装着時に重さは感じません。
また、イヤホン内側の構造が私の耳にはちょうどフィットするため装着感は高めで、快適に利用できます。
イヤホンの場合、耳の形状によって装着感は人によりかなり変わりますが、付属のイヤーピースは柔軟性もあるので多くの場合問題ないでしょう。
また、耳をすっぽり覆う構造のため、遮音性も高くノイズキャンセリングがなくても没入感を高められます。
高速で途切れがない「接続速度と安定性」
スマホなどのデバイスとの接続速度は、どの状況でも1秒ちょっとで接続されるためかなり高速。
音楽再生中に片耳再生にしてもマスターのロールスワッピングは気づかず、ステレオ音楽も自動でモノラルに変更されます。
また、片耳から両耳へ追加する時も1秒未満でスムーズに両方の耳から再生可能です。
風意外にはハイレベルの「通話音質」
「SOUNDPEATS Sonic」の通話音質は、多くの5,000円未満のモデルと比べても明らかといえるレベルで優れています。
声は拡声感がなく自然で完全ワイヤレスイヤホンで話していることを気づかないレベル。
屋外の風切り音に対しては、そこまで強くないもの、絶妙にノイズキャンセルが作用しているので、強風意外は快適に利用可能です。
最高レベルの15時間「連続再生時間と充電ケース」
連続再生時間は15時間、ケース込みで35時間と完全ワイヤレスイヤホンとしては、価格帯関係なしに最上位の性能です。
実際、音量60%ほどで8時間連続再生したあとにバッテリー残量を確認すると50%残っていたのでスペック通り15時間前後は余裕でしょう!
ここまでの連続再生時間を達成している完全ワイヤレスイヤホンは殆ど選択肢がないので長時間利用前提だとかなり有用です。
効果が実感しにくい「ゲームモード」
「SOUNDPEATS Sonic」は音質を犠牲にして低遅延を優先させるゲームモードが利用できますが、微妙に遅延は減るものの音ゲーなどは厳しい印象です。
ただ、aptX Adaptiveに対応したスマホで試したわけではないので、ゲームモードをフルに活かせるaptX Adaptive対応スマホであれば違った結果になるかも知れません。
また、aptX Adaptiveを含むコーデックに興味がある場合は、[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ!
「SOUNDPEATS Sonic」がおすすめの人
「SOUNDPEATS Sonic」は、15時間の長時間連続再生が可能なため1日中イヤホンを利用する人や飛行機などの長距離移動が多い人におすすめ。
ゲームモードもあるため、aptX Adaptiveコーデックに対応しいるスマホを持っていて遅延を少しでも解消したいと考えている人にもピッタリです!
また、デザインや配色に癖があるものの、左右同時伝送やコマンドが豊富で扱いやすい物理ボタンもあり、音質も上々と大きな欠点がないため、予算が5,000円前後でデザインに違和感がなければ万人が満足出来るでしょう。
「SOUNDPEATS Sonic」レビューのまとめ
2020年前半で5,000円前後のモデルは、Anker「Soundcore Life P2」のコスパが優れていましたが、2020年後半は「SOUNDPEATS Sonic」を筆頭にTaoTronics「SoundLiberty 97」や「EarFun Air」の3モデルが抜きに出いますね。
特に「SOUNDPEATS Sonic」は、価格帯に見合わない質感やaptX Adaptiveにも対応しているため、選んで間違いのないモデルと言いえるでしょう!