クラウドファンディングのIndiegogoでプロトタイプを公開してから話題になっていた「UMIDIGI S3 Pro」。
今回は、UMIDIGIのスマホで最もスペックが高く、背面にセラミック素材を使うことで高級感を飛躍的に高めたフラグシップスマホとなった「UMIDIGI S3 Pro」のスペックをチェックしていきます。
UMIDIGIのスマホが気になる場合は、[「UMIDIGI」とは?スマホのラインナップとシリーズ一覧!!]をご覧くださいませ。
「UMIDIGI S3 Pro」の特徴
「UMIDIGI S3 Pro」は、UMIDIGIのミドルレンジモデルかつフラグシップモデルです。
筐体に高グレードのアルミニウム合金フレームと背面にガラスではなく湾曲したセラミック素材を使うことでフラグシップモデルに相応しい高級感のある質感を実現しています。
また、UMIDIGIで最上位のSoC、MediaTek「Helio P70」を搭載することで多数存在するミドルレンジモデルと若干差をつけています。
その他にも5,150mAhの大容量バッテリーや6GBのRAM、メインカメラに48MP、フロントカメラに20MPと高画素化されたカメラを搭載しておりミドルレンジとしてはハードウェア的に手が抜かれていないスマホです。
- セラミック素材採用
- バッテリー容量5,150mAh搭載
- メモリ(RAM)が6GB
- 48MPカメラ搭載
「UMIDIGI S3 Pro」のスペックチェック
デバイス情報 | |
メーカー | UMIDIGI |
デバイス名 | UMIDIGI S3 Pro |
型番/別名 | S3 Pro |
発売日 | 2019年4月 |
発売地域 | 日本:SIMフリー 海外:SIMフリー |
ハードウェア情報 | |
ディスプレイ | 6.3インチ 水滴型ノッチ |
解像度 | 2340×1080(FHD+) |
画素密度 | 409ppi |
画面占有率 | 92.70% |
バッテリー容量 | 5,150mAh |
充電対応規格 | 18W充電対応 |
接続端子 | USB Type-C |
サイズ | 高さ:157mm 横幅:74.65mm 厚さ:8.5mm |
重量 | 216.6g |
防水/防塵 | 非対応 |
本体カラー | Black |
システム情報 | |
OS | Android 9 |
SoC | MediaTek Helio P70 |
CPU | A73(2.1GHz)×4 A53(2.0GHz)×4コア |
GPU | Mali G72 MP3 900MHz |
Antutu | 約144,000 |
Geekbench | 約1,600/5,900 |
メモリとストレージ | |
RAM/ROM | 6GB+128GB |
外部ストレージカード | 最大256GB |
カメラ情報 | |
リアカメラ | 48MP+12PM f/1.7 |
フロントカメラ | 20MP f/2.0 |
ムービー | 最大画素数1080p、最大FPS/30FPS |
機能仕様・センサー | |
セキュリティー | 指紋センサー |
GPS | GPS, GLONASS |
センサー | 指紋認証(背面)、顔認証(フロントカメラ)、加速度センサ 近接センサ、ジャイロ、コンパス、顔認証ロック |
イヤホンジャック | あり |
ネットワーク機能 | NFC(おサイフケータイ非対応)、FMラジオ |
その他 | |
価格 | RAM:6GB+ROM:128GB[約33,000円] |
公式サイト | https://www.umidigi.com/ |
販売サイト | Amazon |
対応バンド・ネットワーク | |
Wi-Fi | 802.11a / b / g / n / ac |
Bluetooth | 4.2 |
3G | 1/2/4/5/6/8/19/34/39 |
4G | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/34/38/39/40/41 |
docomo対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 |
Softbank対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 |
au対応 | メイン+プラチナバンドなど複数バンド対応 |
SIM | NanoSIM×2(1つはMicro SDと共用) |
バランスよくまとめられていますね。
6GBのRAMと5,150mAhの大容量バッテリーのおかげで長く使えそうです。
ミドルレンジクラスだとどこかしら手を抜いてコストダウンを図っているスマホが多いですが「UMIDIGI S3 Pro」に限ってはそんなことなさそう。
「UMIDIGI S3 Pro」のデザイン
「UMIDIGI S3 Pro」は、なんといっても質感の高いデザインでしょう。
アルミのフレームにガラスで挟むトレンドを踏襲しつつ、セラミック素材に変更を加え4辺全てを湾曲させることで高級感を高めています。
iPhone6辺りからディスプレイ側のガラスを湾曲にさせる2.5Dガラスという手法が流行り定番となりましたが不思議と高級感が増しますよね。
とはいえ、ディスプレイ側は実用性皆無で、むしろガラスフィルムが浮きやすくなる欠点がありますが背面の場合は持った時のフィット感に寄与しそうです。
「UMIDIGI S3 Pro」の基本性能
「UMIDIGI S3 Pro」は、SoCにMediaTek「Helio P70」を搭載することでUMIDIGI内のミドルレンジスマホと差別化を図っています。
Qualcommの「Snapdragon 730」などを搭載するスマホとは同じミドルレンジとはいえ劣りますが、十分ミドルレンジでは上位の性能です。
また、RAMが6GBとハイエンドクラスのメモリを積んでいるので複数のアプリを立ち上げての切り替えなどもアプリが落ちることなくレスポンス良く快適に利用可能です。
3Dグラフィックスなどのゲームもグラフィックスに拘らなければ十分利用可能でしょう。
また、バッテリー容量が5,150mAhと大容量なのでバッテリーが劣化してもそこそこの容量が使えるので、使い方にもよりますが2~3年の長期利用にも十分耐えられそうです。
「UMIDIGI S3 Pro」のカメラ性能
「UMIDIGI S3 Pro」のカメラ性能は、ハード的にはSONYのIMX586(48MP)を搭載しているので期待はできます。
しかし、ソフトウェアの作り込みの問題か暗所や夜景での撮影でノイズや白飛びが多発しているので撮影シーンによって写真の綺麗が異なるかなりピーキーな性能と言えるでしょう。
また、フロントカメラも20MPのSONY製のIMX376を搭載しているのでハード的には相当優秀です。
「UMIDIGI S3 Pro」の対応バンド
国内LTEバンド | UMIDIGI S3 Pro | docomo | au | Softbank | 備考 |
Band 1 2.1MHz |
〇 | ◯ | ◯ | ◯ | 主力 |
Band 3 1.8GHz |
〇 | ◯ | ◯ | 東名阪限定 | |
Band 8 900MHz |
〇 | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 11 1.5GHz |
▲ | 局所的 | |||
Band 18 800MHz |
〇 | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 19 800MHz |
〇 | ◯ | プラチナバンド | ||
Band 21 1.5GHz |
▲ | 局所的 | |||
Band 26 800MHz |
〇 | ◯ | |||
Band 28 700MHz |
〇 | ▲ | ▲ | ▲ | エリアが限定的 |
Band 41 2.5GHz |
〇 | ◯ | ◯ | WiMAXやAXGP | |
Band 42 3.5GHz |
◯ | ◯ | ▲ |
キャリアアグリゲーション用帯域
|
|
3Gバンド | UMIDIGI S3Pro | docomo | au | Softbank | 備考 |
Band1 2.1GHz |
〇 | ◯ | ◯ | 主力 | |
Band6 800MHz |
〇 | ◯ |
FOMAプラスエリア
|
||
Band8 900MHz |
〇 | ◯ | プラチナバンド | ||
Band9 1.7GHz |
◯ | ||||
Band11 1.5GHz |
◯ | 局所的 | |||
Band19 800MHz |
〇 | ◯ |
一部FOMAプラスエリア
|
||
BandBC0 800MHz CDMA2000 |
◯ | CDMA2000 プラチナバンド |
UMIDIGIは、中華製スマホにしては珍しく3大キャリアの全てのプラチナバンドに対応しています。
それでは、docomo、Softbank、au毎に対応状況をみていきましょう!
主力バンドは全て対応しているdocomo回線
「UMIDIGI S3 Pro」は、docomoの2Ghz帯のBand1とプラチナバンドのBand19やBamd6にしっかり対応しています。
また、東名阪専用バンドのBand3にも対応しているため快適に利用可でしょう。
対応バンドについて詳しく知りたい場合は[スマホの対応バンドと確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
全てのバンドに対応しているSoftbank
「UMIDIGI S3 Pro」のSoftbank回線への対応は文句なしです。
Softbankの2Ghz帯のBand1やプラチナバンドのBand8に加え2.5GhzのBand41や東名阪限定のBand3に対応しています。
これだけ対応しているのでSoftbankの通信環境で問題なければ最適な環境です。
主要バンドに対応しているau
「UMIDIGI S3 Pro」は、docomo同様主要バンドは全て対応しています。
au回線でネックになるVoLTEもネット上の情報を調べると問題なく利用できそうなので安心ですね。
「UMIDIGI S3 Pro」のベンチマーク
「UMIDIGI S3 Pro」は、SoCにMediaTek 「Helio P70」を搭載しているのでだいたい以下に記載のスコアとなりますす。
SoC別のスコアをみたい場合は、[スマホのベンチマークランキング]よりご確認くださいませ。
「Antutu」総合スコアは170,000ポイント
「UMIDIGI S3 Pro」に搭載されるMediaTek「Helio P70」は、MediaTek「Helio P60」よりCPUとGPUのクロック周波数をCPU、GPU共に100Mhz高めたモデルなので全体的に性能が向上しています。
MediaTek「Helio P60」の時点でパフォーマンスには問題なく快適に利用できるので、十分な性能と言えるでしょう。
「Geekbench 5」はシングル300、マルチ1,400
Cortex-A73のビックコアのシングルコアの性能をMediaTek「Helio P60」から100Mhz高めているので若干性能があがっています。
UMIDIGIの「UMIDIGI S3 Pro」以外のスマホで最もパフォーマンスが高いものはMediaTek「Helio P60」載せたモデルです。
そのためMediaTek「Helio P70」を搭載する「UMIDIGI S3 Pro」は、UMIDIGIでもっとも性能が高いスマホです。
とはいえ、体感ではこのぐらいの差は感じないでしょうし、根本的にスペックに差を付けたモデルも発売して欲しいですよね。
「UMIDIGI S3 Pro」のスペックまとめ
「UMIDIGI S3 Pro」は、フラグシップモデルに相応しいクオリティーの高い質感と穴のない性能で所有欲を満たせるスマホになっていますね。
10,000~20,000円台前半のスマホが主力のUMIDIGIの中では30,000円を超えているので若干コスパは悪いですが、競合他社と比べると十分コスパは高いのでデザインが気に入れば購入を検討する価値はあるでしょう!