容量、昨日、デザインの多様化で多くの種類が販売されるモバイルバッテリー。
一昔前と比べると、コスパも上がり選択肢が多くなった一方、価格差も広がり急速充電の規格などを考えるとややこしい状況となっている部分も…。
ということで、今回はモバイルバッテリーの容量にの目安に焦点をあてつつ、容量以外のポイントもまとめて解説していきます。
モバイルバッテリーの容量の目安
モバイルバッテリーの容量については、mAh[ミリアンペアアワー]について理解する必要があります。
mAh[ミリアンペアアワー]とは、1時間にどれだけ電流を流せるかという表記です。
そのため、値が大きければその分容量を多いと判断してくれてOK!
また、モバイルバッテリーで使われるリチウムイオンバッテリーは3.7Vですので、下記の計算式で取り出せる電力の計算も可能です。
- [Wh]=[mAh]×電圧[3.7V]÷1000
mAh[ミリアンペアアワー]がモバイルバッテリー選びの基準となるので必ず覚えておきましょう!
スマホのバッテリー容量
モバイルバッテリーの容量を選ぶには、まずお使いのスマートフォンなどの充電される側のデバイスのバッテリー容量を知る必要があります。
まずは、主要スマートフォンのバッテリー容量はどのくらいかみていきましょう!
機種名 | バッテリー容量 |
iPhone XS | 2,658mAh |
iPhone XS MAX | 3174mAh |
iPhone 8 | 1,821mAh |
Xperia 1 | 3,200mAh |
Xperia XZ3 | 3,200mAh |
Galaxy S10 | 3,300mAh |
Galaxy S9 | 3,000mAh |
iPhoneは、少ないですねー。
特にiPhone 8では、2,000mAhを切る容量とは恐れ入ります。
iPhone 8をご利用の場合は、比較的容量の少ないモバイルバッテリーでも利用できそうです。
また、現在のAndroidスマホのバッテリー容量は、多くの場合3,000~4,000mAhに収まります。
ご自身のスマートフォンのバッテリー容量がわからない場合は、Google検索で[機種名]+[バッテリー 容量]で検索しましょう。
モバイルバッテリーの目安の考え方
スマホのバッテリー容量がわかったところで、本題のモバイルバッテリーの容量の目安について解説します。
モバイルバッテリーの容量の目安は、利用回数により異なり、スマホ1回のフル充電分の容量を求めてる場合、スマホのバッテリー容量に対し1.5~1.7倍を選ぶとフル充電が可能です。
そのため現在のスマホの場合、最低でも5,000mAh以上の容量がモバイルバッテリーないとフル充電はできません。
目安としては、モバイルバッテリーの容量の60~70%が実際に充電される容量と覚えると良いでしょう!
ではなぜ、スマートフォン容量より1.5倍以上の容量が必要かというとモバイルバッテリーからスマートフォンに充電する場合は、電圧の昇圧や抵抗によるロス(損失)が発生してしまうためです。
後述しますが、メーカーによりロス率が違うので注意が必要な部分でもあります。
容量によりモバイルバッテリーの重さや大きさは結構変わるので、5,000mAhで約一回のフル充電を基準にすると、1日でどのくらい充電が必要なのかライフスタイルから考えるのがベストです。
モバイルバッテリーの容量以外の着目すべき5つのポイント
モバイルバッテリーを選ぶ容量の目安がわかったところで以下の5点についても理解しておくと、より最適なモバイルバッテリーが選べるようになります。
- PSEマーク
- 急速充電
- 充電効率と実測値
- ポート数
- ワイヤレス充電
①PSEマーク
PSEマークは、電気用品安全法に基づき基準を満たした製品に発行されるマークです。
2019/2/1以降に、販売される製品についてはPSEマークがなければ販売できなくなっているため、新品で購入する場合、PSEの基準を満たした製品と思っても問題ありません。
しかし、PSEマークがついてない商品の販売が禁止されているにも関わらず販売されるケースが残念ながらあります。
ブランド品の場合は問題ないですが、リチウムイオンバッテリーを搭載したモバイルバッテリーによる発火や爆発などが多発したことにより出来た仕組みですので、安全に利用するためにも必ず確認しましょう!
②急速充電と出力
利便性に大きく影響する急速充電は、現在国内で主流の[Quick Charge]の他に、スタンダードになりつつある[USB PD]やモバイルバッテリーメーカー独自の規格など無数に存在します。
中には、モバイルバッテリー、USBケーブル、デバイスの全てが揃ってないと急速充電にならない規格などもありもっともややこしい部分です。
よくわからない場合は、Ankerの[PowerIQ]やcheeroの[Auto-IC]対応のモバイルバッテリーを選びましょう。
[PowerIQ]や[Auto-IC]は、[USB PD]と比べると充電スピードは劣るものの接続先のデバイスに適した電圧、電流で充電しくれるので特に調べる必要もなく最適な充電をしてくれます。
急速充電の規格について詳しく知りたい場合は、下記の記事をご覧頂けると幸いです。
③実測値と充電効率
モバイルバッテリー選びにおいて、充電効率と実測値は非常に重要です。
というのも、モバイルバッテリー製品の中には、10,000mAhを謳っていても6,000mAh程しかないものもノーブランド品では普通に売られています。
また、このような実測とかけ離れた表記をしている製品は、粗悪な電源ICを使っているケースも多いです。
そうなると充電効率が悪く更に使える充電に使える容量も少なくなり、思ったより充電出来ていない…などといった困った事態に遭遇してしまいます。
とはいえ、実測値や充電効率は調べることが購入前は困難ですので、ノーブランド品を避け主要メーカーから選ぶようにしましょう。
下記のメーカーですと比較的安全性が高いですので参考になれば幸いです。
- Anker
- cheero
- RAVPower
- Aukey
- SONY
- ELECOM
④ポート数
忘れちゃいけないのが出力のポート数。
使い方によっては、2台のスマートフォンでの充電が必要になるケースや、タブレットなども同時に充電するケースなども考えられます。
比較的、10,000mAhを超える製品には2つポートがついている商品が多いですが、サイズ感やコスト重視のモデルではポートが一つしかないモデルもそれなりにあります。
そのため、2つ以上のポートを使った同時充電などを使いたい場合は、必ず出力ポート数を確認しましょう!
⑤ワイヤレス充電
外での利用が多くなるモバイルバッテリー。
ワイヤレス充電の出番は、少ないとは思いますが宅内でも充電器に限りがある時など便利です。
また、ワイヤレス充電には、「Qi」とう規格が標準的に使われていまが、利用時の利便性を考えるとコイル数が多いモバイルバッテリーを選ぶことで、感知範囲が広がり安定した使い方が可能になります。
モバイルバッテリーを長く使う方法について
モバイルバッテリーは、リチウムイオンを使ったバッテリーなので、充放電の度に劣化していきます。
多くのモバイルバッテリーが約500回の充放電サイクルで寿命を迎えますが、高温化や満充電、過放電などにより更に劣化が加速します。
そのため、寿命を延ばすには、高温化での仕様を避け20~80%の残量で使うように心がけると比較的長期間利用可能になります。
モバイルバッテリーの長く使う方法については、下記記事をご参考してくださいませ。
モバイルバッテリーの容量まとめ
容量って結構悩みますよね~。
様々な容量のモバイルバッテリーが出てきていますが、スマートフォンの充電という視点で考えると私としては、10,000mAhがトータルバランス的におすすめです!
また、用途別のモバイルバッテリーのおすすめを知りたい方は下記の記事をご参照頂けると幸いです。