完全ワイヤレスイヤホンもクオリティーが上がり5,000円未満でも快適に利用できるモデルが増えてきました。
しかし、2,000円台となると音質的にもスペック的にも不安になる人は多いのではないでしょうか。
ということで、この記事では2,000円台の激安価格なのにお洒落で音も良かったPicun「W20」をレビューしていきます。
また、海外通販サイトBanggoodでは1,000円台で購入可能です。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:Banggood
Picun「W20」の概要
Picun「W20」は超低価格ながらAACコーデックや急速充電に対応した完全ワイヤレスイヤホン。
デザイン製も優れていて、ケースは蓋の部分がクリアになっていたり、イヤホン本体はAirPods風のうどん型でLEDも透けるようにお洒落に光ります。
また、音質やケース込みの再生時間は2,000円台とは思えない水準で、防水性能に至ってはIPX8と最高レベルのため、価格以上の仕上がりといえるでしょう。
- 2,000円台の超低価格
- AACコーデックや急速充電に対応
- デザインが低価格モデルにはみえないくらいお洒落
- 最高レベルのIPX8防水に対応
Picun「W20」のスペック
商品名 | Picun「W20」 |
連続再生時間 | 最大6時間 |
ケース込再生時間 | 最大36時間 |
急速充電 | 10分の充電で1時間 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 10mmダイナミックドライバー |
インピーダンス | 最大32Ω |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | 不明 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 非対応 |
通話ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェイス | USB/TypeC |
防水性能 | IPX8 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
チップセット | 非公表 |
バッテリー容量 | ケース600mAh |
カラー | ブラック/ホワイト/ピンク |
その他機能 | 特になし |
販売先 | Banggood/Amazon |
価格が安いのでスペック的に飛び抜けているのは防水性能ぐらいですが、急速充電が使えたりドライバーがカナル型としては大きい10mmの採用。
また、低価格モデルでは省かれがちなAACコーデックに対応しているのがGood!
Picun「W20」のデザインチェック
まずは、イヤホンがケースに入れても視えるお洒落なデザインのPicun「W20」のデザインを観ていきましょう!
質が低い「化粧箱」
正直、化粧箱のクオリティーは低い。
ただ、価格を考えると全く問題ないレベルです。
内箱はプラスチックのケースでこちらも値段なり。
ただ、ケースを包んである袋はマット仕様で質感が高めです。
日本語に対応している「同梱物」
Picun「W20」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース×1
- イヤーピース×3
- USB/TypeA-TypeC充電ケーブル×1
- 日本語を含む多言語の説明書×1
激安なモデルなので説明書は日本語に対応してないかと思いきや、ちゃんとした日本語の文章でしっかり対応しています。
価格以上のクオリティーの「イヤホン本体」
うどん型でやや棒の部分が長めデザイン。
光沢とマットの間ぐらいの肌触りで、4,000円以上と言われても違和感のないクオリティーです。
耳側はオーソドックスなタイプですが、ドライバーが10mmと大きいためかやや厚みがあります。
厚めで硬い「イヤーピース」
同梱されるイヤーピースは3種類。
厚めで硬く耳のサイズに合わないと違和感が大きなるため、もう少しサイズが用意した方が万人向けな気がします。
また、硬さが影響してかイヤーピースの付け替えはちょっと大変。
デザイン性に優れる「充電ケース」
横入れタイプで充電ケースは蓋の部分がクリアのため、閉じていても中のイヤホンが透けて視えるお洒落なデザイン。
また、ケースのデザインと色もイヤホンと一体感があるので、とても2,000円台とは思えません。
透けるように光る「LED」
Picun「W20」のLEDは視認性は高くありませんが、本体から透けるように淡い橙色と青白い色が点灯するので見た目はバッチリ!
低価格でもUSB/TypeCの「インターフェース」
充電インターフェースは、激安にも関わらずUSB/TypeCにしっかり対応。
更に4段階のインジケータがついていて、左から薄い青、薄い緑といったこう感じに微妙に点灯色が違います。
イヤホンのLEDのと同様視認性は低いですが、デザイン性は高いです。
また、インジケーターの残量配分は以下になります。
- 4点灯→75%以上
- 3点灯→50%以上
- 2点灯→25%以上
- 1点灯→3%以上
- 0点灯→3%未満
サイズの割に軽い「重量」
Picun「W20」の重量は実測でイヤホンが8gで充電ケースが41g。
どちらもかなり軽量な部類で、特に充電ケースはサイズを考えると驚くレベル。
ただし、充電ケースは厚みがあるので、スキニーなどのパンツのポケットに入れての持ち運びにはあまり向きません。
Picun「W20」の使い方
続いて、Picun「W20」のペアリング方法やタッチセンターを使った音楽や通話関連のコマンドの使い方を解説していきます。
ペアリング方法
Picun「W20」は、ケースからイヤホンを取り出すと自動で電源が入りペリングモードに移行し、イヤホンのLEDが淡い橙色と青白い色に点滅するので、確認したらスマホ側で設定しましょう。
また、左右のタッチセンサーを点滅するまで8回連続でタッチすることで初期化可能で、非接状態が5分以上続くとケースに戻さなくても自動的に電源がOFFになります。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidでペアリングする場合は、以下の手順でお試しくださいませ!
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [W20]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペリング手順
iPhoneを含むiOSデバイスの場合は以下の手順です。
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [W20]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
Picun「W20」のタッチセンサーは、イヤホンの[L]と[R]部分です。
タッチセンサー自体に癖があるわけではないのですが、タッチセンサー部分が若干凹んでいるため反応しないことが多々あります。
そのため、ゆっくり指をタッチセンサーに当たるようにしましょう!
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらかを2回タッチ |
次の曲へ | 右イヤホンを3回秒ロングタッチ |
前の曲へ | 左イヤホンを3回秒ロングタッチ |
音量を上げる | 右イヤホンを1回タッチ |
音量を下げる | 左イヤホンを1回タッチ |
音楽のコマンドは完全に網羅されているので、スマホがなくてもPicun「W20」だけで操作可能です。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらかを2回タッチ |
電話を切る | 左右どちらかを2回タッチ |
音声アシスタント | 左右どちらかを3回タッチ |
着信拒否などのコマンドは無いですが、電話に出ると切るが同じコマンドのため、覚えやすく使い勝手は上々。
Picun「W20」の音質
Picun「W20」の音質は、とても2,000円台とは思えないほど高音質。
特に高音がかなり高いところまで出ている印象でハイハットなどの音もしっかり聞き取ることができます。
かといって低~中音域がおざなりかというとしっかり出ていて、若干低音域ではブーミーではあるものの、ボーカルも聞き取りやすく同価格帯では敵なしの音質です。
ただし、解像感は5,000円以上するモデルと比べると輪郭の表現が弱め。
また、傾向としては弱めのドンシャリ~フラットに近くどのジャンルでも楽しめるでしょう。
- 2,000円台とは思えない高音質
- 高音域はかなり高い部分まで聴こえる
- 低音域がややブーミー
- 解像感は高くないが音場は少し広め
Picun「W20」の使用感
それでは、Picun「W20」の使用感をまとめていきます。
一言でいうと、価格以上!
特に音質やイヤホンや充電ケースのクオリティーが2,000円台の域を超えているので価格重視の人なら不満が出ることはまずないはず!
評価が分かれそうな「装着感」
Picun「W20」は硬めで厚いイヤーピースを採用してるため、長時間の利用ではやや疲れが出ますが、フィット感は高く安定性も問題なし!
ただし、イヤーピースが3種類と少なく硬め厚い素材なので、耳に合わないとフィット感も快適性も一気に失われるので評価が分かれる可能性が高いです。
また、イヤホンが耳に密着するタイプではないため、遮音性はやや低くファンなどの音も結構聞こえてきます。
通常利用では問題ない「接続速度&安定性」
接続速度は耳に付けるまでには繋がっているので、十分すぎる性能です。
対して安定性は混雑した電車では大丈夫でしたが、大きめの交差点で「プツ」と一瞬途切れることがあったので、可もなく不可もなく。
価格が安いのでもっとも不安のあった部分の一つですが、相当通信環境が悪くない限り安定して使うことができます。
若干解像感に欠ける「通話音質」
通話音質は標準的。
普通に会話も聞き取れますし、屋外でも騒音をある程度カットしてくれますが、Anker「Soundcore Liberty Air 2 Pro」などの性能が高いモデルと比べると解像感やノイズのカットに差は感じます。
ほぼ公称通りの「連続再生時間」
連続再生時間は50%の音量で5時間40分。
若干、スペックには届きませんでしたが、通常利用では問題ないレベルで急速充電も使えるので飛行機などの長距離移動や1日連続で使うといった用途でなければ問題ないでしょう。
YouTubeぐらいなら気にならない「遅延」
AACに対応していることや価格を上回る音質で期待しすぎたのもありますが、YouTubeで遅延を確認したところ僅かにズレを感じます。
とはいえ、意識しないと分からないズレなので、遅延に過敏な人やゲームをする人でなければ問題有りません。
Picun「W20」がおすすめの人
Picun「W20」は、2,000円台に見合わない音質とデザインのため、価格重視のユーザー全員におすすめ!
タッチセンサーには若干不満があるものの、価格の安さを考慮すると全て許せてしまいます。
また、イヤーピースが合う前提ですが、安定性も高く防水性能がIPX8と高いので、スポーツやアウトドアでの利用にもピッタリです。
Picun「W20」レビューのまとめ
3,000円台でクオリティーが高かった、TaoTronics「SoundLiberty 97」やSoundPEATS「TrueFree 2」にも衝撃を受けましたが、Picun「W20」はそれ以上の衝撃。
2,000円台前半という驚異的な安さの前では、多少の粗は許せてしまうものですが、その粗も少ないのでコスパという意味では文句の付けようがないモデルです。