低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンでは、EQ(イコライザー)アプリが付属することはほぼ皆無。
しかし、COUMI「Ear Soul TWS-817A」3,000円台にも関わらずCOUMI提供のEQアプリが利用でき、更にMCSync(左右同時伝送)に対応するコスパモデル。
また、ハードウェアも、Bluetooth5.0やUSB/TypeCに対応していたりと中々で期待大!
というこで、左右同時伝送&EQアプリに対応COUMI「Ear Soul TWS-817A」をレビューしていきます。
また、COUMIのANC対応モデルが気になる方は[COUMI「TWS ANC860」レビュー!!]をご覧くださいませ。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:COUMI
COUMI「Ear Soul TWS-817A」の概要
COUMI「Ear Soul TWS-817A」は、3,000円台の超低価格な完全ワイヤレスイヤホンながら、IPX7の防水やAACコーデックに対応し、インターフェースにタッチコントロールやUSB/TypeCに対応するコスパに優れたイヤホンです。
また、最新モデルでは
- 防水がIPX7
- MCSync(左右同時伝送)
- EQアプリ
に対応するなど大幅に進化しています。
使い勝手の面でも片方で5gを超える完全ワイヤレスイヤホンが多い中、4.5gとかなり軽量な上、6時間と長めの連続再生を確保。
充電ケースと合わせると30時間の再生ができるため、ただ軽いだけでなく実用性も持ち合わせたイヤホンに仕上がっています。
- 低価格かつハイスペック
- 左右同時伝送対応
- コンパニオンアプリの「EQアプリ対応」
- 水没に耐えられる防水がIPX7対応
COUMI「Ear Soul TWS-817A」のスペック
商品名 | Ear Soul TWS-817A |
連続再生時間 | 6時間 |
ケース込再生時間 | 最大30時間 |
急速充電 | 非対応 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
コーデック | AAC/SBC |
ドライバ | 6mmドライバー |
左右同時伝送 | 対応 |
音取り込み | 非対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
インターフェース | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 対応(Coumi) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
ペアリング | MCSync |
チップセット | Airoha AB1536U |
充電ケース容量 | 720mAh |
重量 | 片耳4.5g 充電ケース45g |
その他機能 | 片耳モード |
販売先 | Amazon |
上の表は前モデルからの進化ポイントを赤字にしています。
それにしても3,000円台とは思えないスペックですね。
MCSync(左右同時伝送)は、価格帯の近い「SoundLiberty 53」も対応していますが、EQアプリまで対応しているこの価格帯ではかなりレア!
USB/TypeCなのも地味に有り難い!
COUMI「Ear Soul TWS-817A」のデザインチェック
持ち運ぶものなのでデザインも重要な要素!
まずは、COUMI「Ear Soul TWS-817A」のデザインからチェックしていきましょう!
ホワイトでかっこいい「外箱」
ホワイトでサラサラとした手触りの質感とシルバーで印刷されたイヤホンのイラストや型番がマッチしています。
メーカー名のCOUMI部分は凸で加工されているので、コストカット感はなし!
内側も白で統一されています。
同梱物もケースに入っていて取り出しやすくGood!
保証の延長カードがついた「同梱物」
COUMI「Ear Soul TWS-817A」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- 充電ケース
- イヤーピース×3
- 説明書×1
- 簡易説明書×1
- 保証延長カード×1
- thanksカード×1
青色の保証延長カードを利用し登録すると12ヶ月の保証期間が30ヶ月に伸びるので、安心感を求める人には嬉しいサービスです。
また、次の注文から40%の割引になるthanksカードにもついています。
ホワイトで光沢が強い「本体」
本体は、ティアドロップ形状のホワイト仕様。
かなりテカテカの光沢仕様なのでプラスチック感が薄く低価格を感じさせません。
しかし、ベタベタと触っていると指紋などで光沢は弱くなるのが欠点ですね。
耳側も表と同じ光沢のホワイト。
繋ぎ目はあるものの精度が同じ質感かつ同じ色合いなので統一感が強く、異なる素材を組み合わせているイヤホンより個人的には好きです。
光沢&硬めな「充電ケース」
充電ケースもイヤホン本体と同様のテカテカのホワイト。
ただ、イヤホンで使われている素材とは異なるプラスチックとなっていて、硬めの質感のためPCを採用している感じです。
おかげで触るとプラスチック感がASB樹脂より少なく悪くない。
TypeCを採用した「USB」
写真の右端にある充電ポートにはUSB/TypeCを採用。
中々珍しい配置ながら実用性は問題なし。
ちなみに充電ケースの容量は720mAhとコンパクトなのに大容量。
低めの形状の「イヤーピース」
硬さは標準的ですが、高さがなくかなりフラット形状となっています。
耳の形状にもよりますが、圧迫感が少なく、かといって落ちるということもないので、私にはピッタリ!
TypeA-TypeCな「充電ケーブル」
本体の配色と合わせてホワイトのUSBケーブル。
ブラックモデルよりホワイトのUSBケーブルの方が高そうに見えるのが不思議。
白色で小さめな「LEDランプ」
本体のLEDの発光面積はかなり小さめ。
輝度があるのでわかりにくいと言うことはないのですが、LED部分が凹んでいるので角度によってはわかりにくいため、前に出すか発光面積を上げて欲しいところ。
充電ケースのLEDランプはさらに輝度が高いため目立ちます。
しかし、LEDランプが本体同様凹んでいるため、横からだと極端に視認性が下がります。
軽量な本体と標準的なケース「重量」
イヤホン本体が両耳で9g、充電ケースが45g、本体+ケースで54gとほぼ公式通りの重量。
全体的に軽めで、特に本体がかなり片耳4.5gとかなり軽量のため耳への負担がなくてGood。
COUMI「Ear Soul TWS-817A」の使い方
続いて、COUMI「Ear Soul TWS-817A」のペアリング方法やタッチコントロールのコマンドについてまとめます!
ペアリング方法
COUMI「Ear Soul TWS-817A」は、本体からイヤホンを取り出すとペアリングモードに移行します。
ペアリングモードを確認したら、AndroidやiPhoneなどのスマホでペアリングしましょう。
一度接続してしまえば、次からはケースから取り出すと自動で接続されます。
Bluetoothのペアリングや接続できない時の解決方法を徹底解説!!
Androidのペアリング手順
Androidの場合以下の手順でお試しくださいませ!
- 充電ケースからイヤホンを取り出す
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [Ear Soul TWS-817A]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペアリング手順
iPhoneの場合もAndroidとほぼ同じ手順で可能ですが、具体的には下記を参考してくださいませ!
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [Ear Soul TWS-817A]を選択
Google Fast Pairでの接続
「Ear Soul TWS-817A」の販売ページには、瞬間ペアリングとしか書いておらずGoogle Fast Pairの記載はありませんが使えました!
Google Fast Pairのペアリングは、「AirPods」と同等のペアリングアシスト機能のため、ケースからイヤホン本体を取り出したら、通知に出てくる「Ear Soul TWS-817A」をタップし接続完了と超簡単!
しかも、Googleアカウントに紐づくので同一アカウントでログインしている、Androidスマホであればペアリングの設定をしなくても他の端末でも利用できます。
Bluetoothの接続は、元々簡単ですが、更に簡略化されて他の端末での接続の手間が省けるGoogle Fast Pairはこれからのスタンダードになりそう。
Google Fast Pairについて詳しく知りたい方は、[TWSとは?完全ワイヤレスイヤホンの伝送方式を徹底解説!!]を御覧くださいませ!
操作方法
操作コマンドは、物理キーがないのでタッチコントロールオンリー。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を 再生 / 一時停止 | 左右どちらかを1回タッチ |
次の曲へ | 右イヤホンを2回連続タッチ |
前の曲へ | 左イヤホンを2回連続タッチ |
音量を上げる | 無し |
音量を下げる | 無し |
残念ながら音量の調節ができるコマンドはありません。
音楽関連のコマンドは、長押しなどがなくシンプルなコマンドなので比較的扱いやすく覚えやすいです。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらかを1回タッチ |
電話を切る | 左右どちらかを2秒ロングタッチ |
電話を切り替える | 通話中に左右どちらかの2回タッチ |
着信を拒否する |
着信時に左右どちらかを1~2秒ロングタッチ
|
音声アシスタント | 左右どちらかを1~2秒ロングタッチ |
イヤホンのリセット | 無し |
通話関連のコマンドはロングタッチなど長押し系のコマンド入ってくるのでやや覚えにくくちょっと使い勝手が悪いですね。
EQアプリの利用方法
EQアプリを利用するには、下記のApp StoreやGoogle Playのリンクから「Coumi」アプリをインストールしましょう。
内蔵されたプリセットされた5種類のプリセットは以下の5つ。
- クラシック
- ポップ
- ジャズ
- ロック
- フォーク
正直、内臓のプリセット数は少ないのですが、周波数のテストを行うと自動で最適化された周波数特性を作ってくれます。
それも10バンドで!
とはいえ、カスタマイズはほぼできないのでちょっと残念なクオリティー。
カスタマイズ性が低いのであればもう少しプリセット数が必要かと。
また、日本語には対応していないので、イコライザーに慣れてない人は最初は戸惑うかもしれません。
COUMI「Ear Soul TWS-817A」の音質
COUMI「Ear Soul TWS-817A」は、中低音重視な周波数特性。
低音が強いイヤホンとも違い中音も結構でているため、音厚みはある反面、高音の抜けや伸びがかなり弱いので、音の輪郭がボヤケ、解像感やクリア感低いと言わざる得ません。
音色的にはマイルドなため疲れにくく、中音の厚みがあるため、フォークソングや低音重視の楽曲には向いています。
また、音量をあげると上記の欠点も多少改善され、周波数特性が変更できるEQアプリが利用できるため、スペックと値段を考えれば十分なレベル。
- 中低音が強く音に厚みがある
- 中音上から高音が伸びない
- 音量を上げるとやや癖が改善される
COUMI「Ear Soul TWS-817A」の使用感
それではCOUMI「Ear Soul TWS-817A」を使ってみて感じた使用感や音質などまとめていきます!
結論としては、音質に拘りがなければ、価格比で圧倒的なスペックで超優秀。
利用できるモデルが少ないGoogle Fast Pairも使え、操作性も悪くなく、満足度は高めです。
軽くて圧迫感もない「装着感」
片耳4.5gと一般的な完全ワイヤレレスイヤホンと比べると5g以上軽く、イヤーピースも平べったいためか圧迫感が少なくかなり好印象。
長時間つけていて疲れは感じにくく、今まで利用したイヤホンの中でもトップクラスの出来。
遮音性はイヤホンの質量の低さからかやや低めです。
高速な「接続速度と安定性」
接続速度はかなり速い!
充電ケースから取り出して耳に装着してたら接続されています。
スマホとの相性の問題か20回に1回ぐらい自動で接続出来ないことがありますが、十分実用範囲です。
安定も高く、極端な人混み時の利用は試せていませんが、家や事務所、町中での移動では今の所切断や不安定になったりはしていないので不満なく利用可能!
音量は大きいが波がある「通話音質」
通話性能は、音量が大きく、籠りも少ないので良好。
反面音量に波があり、若干声の聞き取りが小さくなってしまう場面も出てきます。
この傾向は騒音が多い場所や野外で起きやすので、屋内向きのマイクとなってしまっています。
30時間再生ができる「充電ケース」
充電ケースは「Soundcore Liberty Air 2」より少し大きいものの、縦型で小さめなのでポケットなどに入れるには最適です。
ただし、ケース自体は硬く頑丈なものの塗装は強いわけではないので、鍵など硬いものと一緒にポケットに入れると傷が付きそうなので気をつけましょう!
IPX7の「防水性能」
COUMI「Ear Soul TWS-817A」の防水性能はIPX7のため、最高性能。
ちょっと水没したぐらいなら、十分耐えられるので最悪お風呂で利用してもすぐに壊れる心配もないでしょう。
しかし、お湯に長時間さらされるのは怖いので、個人的には避けることをおすすめします。
6時間の「連続再生時間」
イヤホン自体が軽量にも関わらず6時間の連続再生。
少し前では考えられないぐらいどの機種も連続再生時間が伸びているので標準的。
実際音量低めとはいえ、6時間前後連続再生できたので飛行機などで長時間利用するなどでなければ実用面で困ることはありません。
ちょっと残念なのが10分の充電で1時間だったり2時間利用できる、急速充電に対応していないところ。
価格を考えるとそこまで求めるのは酷とはいえ、利便性に直結するので次に期待!
殆ど感じない「遅延」
YOUTUBEなどの視聴で試すとかなり意識しなければズレを感じることはできません。
ゲームなどをしなければ気になるレベルではありません。
遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
COUMI「Ear Soul TWS-817A」がおすすめの人
COUMI「Ear Soul TWS-817A」は、価格重視でスペックを求める人におすすめです。
ハードウェア的にもBluetooth5.0やUSB/TypeC、IPX7に対応しており、ソフト的にもMCSync(左右同時伝送)や同価格帯には殆どないEQアプリに対応しているため価格を考えるとかなり高いコスパイヤホンと言えます。
しかし、音質や通話性能を重視する人は避けたほうが無難です。
周波数特性はEQアプリのお陰で多少好みに変更できるものの、解像感が高い音質ではなく値段なりのため、音質のプライオリティーが高い場合向いていません。
とはいえ、音質以外は価格以上の水準となっているので、音楽を聞ければ良いって人ならそれなりに高い満足度を得ることができると思います。
COUMI「Ear Soul TWS-817A」レビューのまとめ
COUMI「Ear Soul TWS-817A」は、ハードウェア的にはコスパが恐ろしく高く、通話音質も高いイヤホンです。
最新モデルでは、左右同時伝送にも対応しているため安定性も高く、外出先でも安心して利用することができます。
中音が強めで好みが分かれそうな音質もEQアプリに対応したことで、ある程度改善可能になっているため、コスパ的にはトップクラスといって間違いないでしょう。
とはいえ、もう少しEQアプリに質が上がることを期待してしまいます。