ここ数年で大容量で値段お手頃になってことで、利用者が急増しているモバイルバッテリー。
とはいえ、使い方を間違えたり、粗悪品などを購入してしまうと爆発が起きるなど、やや危険な部分も…。
そのため、モバイルバッテリーの使い方や仕組みを深く知りより安全快適に利用できるよう徹底解説していきます。
モバイルバッテリーの使い方
まずは、モバイルバッテリーの使い方です。
殆どの人が利用したことがあると思いますが、機能などに違いもあるので、基本的な使い方と併せて紹介していきます。
モバイルバッテリー本体の充電
モバイルバッテリーを利用するには、「モバイルバッテリー本体」を充電することが必要。
充電方法は、IN部分にUSBケーブルを差し、充電器から電力を供給することで充電されます。
しかし、入力電圧(V/ボルト)や電流(A/アンペア)が適切でない場合、バッテリーに負荷がかかり寿命が短くなりますので、必ず最適な電圧や電力で充電しましょう!
また、有名メーカーのモバイルバッテリーは安全回路もしっかりしているので必要以上に高い電力を供給してしまう可能性は低いものの、適正な充電ができる充電器を用意し充電することでバッテリーを長持ちさせることが可能です。
ハイブリッドタイプの充電
モバイルバッテリーの中には、本体に折りたたみ式プラグがついており、コンセントに直接差し込み充電できるタイプの物あります。
このタイプはハイブリッドタイプと呼ばれ、充電器が不要でコンセントに差し込めばそのまま充電可能です。
そのため、旅行や出張時に別途充電器を持っていく必要がなくない、持ち物を減らすことができるため、泊まりの外出が多い人に最適なタイプといえるでしょう!
パススルー機能がついた場合の充電
パススルー機能は、本体の充電を後回しにし、先にスマホやタブレットに充電できる機能で旅行の際など非常に便利。
どういうことかというと、写真や動画を撮影の頻度が増え、モバイルバッテリーの消費が増える旅行時などに、充電器が1つしかなかった場合、スマホを充電するかモバイルバッテリーを充電するか迷いますよね。
パススルーは、このような時に非常に便利で、[充電器]→[モバイルバッテリー]→[スマホ]と接続するとスマホが充電が終わるまで、モバイルバッテリーには充電しない機能です。
つまり寝る時にセットしたら朝起きた時に、1台の充電器でスマホ、モバイルバッテリーの両方がフル充電状態にできる便利な機能といえるでしょう!
iPhoneやスマホなどの充電
スマホなどのデバイスへの充電は、ご存知のようにOUT(出力)インタフェースからUSBを接続しスマホに接続した後、スイッチを押すか自動で充電が開始されます。
ここで覚えておきたいのが、入力電圧(V/ボルト)や電流(A/アンペア)です。
接続するデバイスにより最適な電圧や電流は異なりますので、必ず適したモバイルバッテリーを使いましょう。
また、最近ではQualcommの「Quick Charge」やUSB PD(USB Power Delivery)などの急速充電ができる規格も登場しており、モバイルバッテリー本体と充電デバイスが対応していれば短時間での充電が可能です。
その他にもAnkerの「PowerIQ」は接続デバイスに応じて、自動で最適な充電をしてくれる機能がついています。
最新の「PowerIQ 3.0」では、「Quick Charge」や「USB PD」にも対応しているので出力の規格の確認がめんどうな人には最適です。
無線タイプの充電
USBなどの有線での充電以外にも、「QI」という無線での接続に対応した、モバイルバッテリーもあります。
非常に利便性が高いものの、充電するデバイス側も「QI」に対応している必要があり、USBなどの有線での充電と比べて充電が遅いので難点です。
とはいえ、「QI」で充電する場合、置くだけで充電されるので就寝時やデスクワーク時には重宝するでしょう。
モバイルバッテリーの仕組み
モバイルバッテリーは、主にリチウムイオン電池を利用したバッテリーです。
リチウムイオン電池は、ニッケル水素電池などと比べ、エネルギー密度が高くメモリー効果も発生しないためモバイルに適した特性を持っているといえるでしょう。
また、モバイルバッテリーで使われるリチウムイオン電池は、大きく分けると円筒缶タイプの18650や21700を利用したタイプと、薄型で採用されるラミネートタイプに分類可能。
傾向としては、18650や21700を利用したタイプの方が既成品の組み合わせでできるため安く販売されることが多く、ラミネートタイプは、形に自由度が高いためデザイン性が優れた製品で多く採用されます。
モバイルバッテリーの安全性
モバイルバッテリーの爆発事故などをニュースで見たことがある人も多いかと思いますので安全性や寿命についてもざっくり触れていきます。
モバイルバッテリーは高温化や低温下での利用に弱く、特に高温化での無理な利用は大幅な劣化や爆発などの可能性を上げてしまいます。
そのため、真夏の車の中に置きっぱなしにすることや20%以下、80%以上の充放電などは負荷が強く劣化が進んでしまうので極力避けましょう!
また、一部の高価なモバイルバッテリーを除き多くの場合、[0→100]の充放電のサイクルが500回してしまうと初期の容量の半分ほどになるので、明らかに容量が減ったと感じたら[モバイルバッテリーの捨て方や回収方法について徹底解説!!]を参考に処分して買い替えをおすすめします。
モバイルバッテリーの利用シチュエーション
スマホ、タブレット、iPhoneやiPad、近年ではノートパソコンなどモバイルバッテリーの大容量化に伴って用途が増えてきています。
とういうことで、モバイルバッテリーの利用用途を見ていきましょう!!
アウトドアでの利用
アウトドアでの利用は、モバイルバッテリーが最も活躍する場所です。
スマホの充電は勿論、スピーカーやライト、USBタイプの扇風機なども利用可能。
特に夏の季節では、扇風機などは重宝しますね!
海外旅行での利用
海外旅行の際には、ポケットWi-Fiの充電などで便利。
私の場合、複数人で海外旅行に行く際などポケットWi-Fiを1台レンタルして何人かで同時接続して使うことが多いです。
しかし、このような使い方をすると、元々のポケットWi-Fiの電力消費も悪化し、すぐに電池がなくなってしまいます。
そんなときにモバイルバッテリーがあると1日フルに活用でき安心して旅行を楽しめます!
特にハイブリッドタイプのモバイルバッテリーは充電器の機能も付いているので充電器を持っていく必要もなく旅行には最適といえるでしょう!
屋内での利用
家やオフィスでは、充電器もあるため使う頻度は少ないものの実は利用価値が高いです。
というのも、充電器はケーブル長さに限度があり、移動の時などは充電器を外すかスマホを置いていくかという選択肢を取る必要があります。
しかし、モバイルバッテリーを使うことで充電しながら持ち運びが可能ですので移動が必要な時など非常に便利。
ただし、スマホやタブレットを利用しながらの充電は、バッテリーに負荷がかかるので極力避けましょう!
複数台同時充電の利用
複数台のデバイスを持っている場合は、他の人が使っている時など充電ができないことがあります。
モバイルバッテリーを使うことで、複数台の同時充電可能になるうえ、非常時でも役立ちます。
モバイルバッテリーまとめ
めちゃくちゃ便利なモバイルバッテリーですが、劣化は付きもの!
しかし、リチウムイオンバッテリーを使うモバイルバッテリーは、使い方を間違うと爆発や燃焼などのリスクもあります。
モバイルバッテリーの劣化を抑え、安全で最適な使い方を身につけることで寿命を伸ばし、安全に活用しましょう!