メカニカルは構造上価格が高い物が多く、メンブレンの様にお試しですぐに購入出来る物ではありません。
しかし、メカニカルの特性をメンブレンで再現したキーボードは存在します。
その名もエレコム 2.4GHzワイヤレスプレミアムメンブレンキーボード「tk-fdm088tbk」。
価格も安く手軽にメカニカルの気分を味わえるので、メカニカルに興味があるけど中々手が出せない人にもってこいのキーボードです。
ということで、今回はメカニカルの特性をもった格安キーボード「tk-fdm088tbk」をレビューしていきます。
エレコム「tk-fdm088tbk」の概要と特長
エレコム「tk-fdm088tbk」は、ワイヤレスタイプのフルサイズキーボードでメンブレンで有りながらメカニカルによせて作られ、価格も2,000円台とコスパの良いキーボードです。
具体的には、キートップに「シリンドリカル構造」や「ステップスカルプチャー構造」を取り入れる事でタイピング時にしっかりとした安定感と打鍵感を実現しています。
ワイヤレス接続を実現しており、なんと単電池1本で2年半の利用可能、単電池2本で2年の物は見かけますが、単電池1本で2年半とは中々の省電力性。
また、ご丁寧に電池残量表示ランプもついているので電池の交換時期も事前にわかるようになっているので電池切れのトレブルも防げます。
ちなみに、専用ドライバなどインストールする必要がないので、接続すればすぐに利用可能です。
- 「シリンドリカル構造、ステップスカルプチャー構造」でメカニカルを再現
- ワイヤレス接続可能で価格は2,000円台とコスパが良い
- 単電池1本で2年半の利用可能
エレコム「tk-fdm088tbk」のスペック
エレコム 2.4GHzワイヤレスプレミアムメンブレンキーボード「tk-fdm088tbk」 | |
テンキー | 有り |
キースイッチ | メンブレン |
インターフェース | USBレシーバー |
キー配列 | 日本語108キー |
電波周波数 | 2.4GHz |
電波到達距離 | 非磁性体(木の机)約10m 磁性体(鉄の机)約3m |
キーストローク | 4mm |
キーピッチ | 19mm |
耐久性 | 約1.000万回 |
Winキーロック | 有り |
高さ・幅・奥行き | 149mm×446mm×44mm |
重量 | 555g(電池含まず) |
角度調整 | 有り |
対応OS | Windows 10/8.1/8/7/XP |
電池持ちが長いことを除くと一般的なメンブレンキーボードとほとんど変わらないスペックになっていますね。
コンセプト的に打鍵感に力を入れたことが伺えます。
エレコム「tk-fdm088tbk」のデザインチェック
それでは、エレコム「tk-fdm088tbk」のデザインを開封と一緒に見ていきましょう!
薄いが硬さのある「外箱」
外箱は薄いですが硬さはあるので中身を傷つける心配は感じません。
こちらの写真は外箱の裏側。
ステップスカルプチャー構造とシリンドリカル構造の説明に加えて、1,000万回高耐久についての記載されています。
また、保証書が外箱の裏側についているので保障期間中は忘れずにとっておきましょう。
一つ言えるのは、保証書が外箱になっているタイプは外箱を保存したり保証書部分を切り取って保存しなくちゃならないので本当に迷惑。
隙間なく詰められた「梱包」
エレコム「tk-fdm088tbk」の同梱物は以下の通り
- キーボード本体×1
- USBレシーバー×1
- 説明書×1
- 電池✕ 1
隙間なく梱包されているので、多少乱雑に扱われても中身が動いてしまう問題はなさそうです。
最初から電池が入っているのは意外とありがたい!
オーソドックスな「本体」と「USBレシーバー」
本体を外箱から取り出して電池をセットした状態です。
全体的に表は黒で統一されてますが、本体上部の一部分と裏側はグレーだったのでこちらも黒で統一してある方が私的には好みでしたが…残念。
角度を下げても固定される「背面」
こちらの写真が裏側です。
特に目立ったポイントはありませんが、四隅にしっかりとゴムが備え付けられているので滑る心配はありません。
打鍵感がUPする「ステップスカルプチャー構造」
メカニカルキーボードの多くが採用するキートップ構造の1つ目、ステップスカルプチャー構造です。
横から見るとはっきりと変化が確認でき、少し極端ですが真ん中にかけてくぼんでいるのがよくわかりますね。
実際にタイピングもしやすいです。
ミスタイプを抑制する「シリンドリカル構造」
メカニカルと同じキートップ構造の2つ目、シリンドリカル構造です。
キーキャップ上部のくぼみが、結構深めになっているため、指をおいた際にフィット感が強く安定感があります。
ステップスカルプチャー構造とシリンドリカル構造を合わせる事で、ミスタイプが出にくい構造です。
スペース十分の「テンキー」
テンキー部分をアップにした画像です。
[5]キーあるホームポジション確認用の突起は控えめなので、少し感じ取りにくいかもしまれせん。
急な電池切れを防ぐ「電池残量ランプ」
テンキー上部には電池残量表示ランプがついているので、電池マークの部分が点灯すると電池の交換時期となります。
視覚的にわかりやすいので急なバッテリー切れを防ぐことが可能。
メンブレンでよく見かける標準的な「キーキャップ」
キーキャップを外すと、軸ではなくラバードーム部分が確認できます。
取り外したキーキャップを確認した際の写真です。
キーキャップの大きさは標準的でキートップ以外に特に変わった箇所はありませんでした。
キーキャップの取り外しは比較的簡単だったので、掃除する場合は全て取り外してからエアーダスターを使用すれば楽にゴミを取れそうですね。
エレコム「tk-fdm088tbk」の打鍵感と打鍵音
打鍵感は深めのキーストロークなので打ち心地は良いです。
しっかりと打ち込んでいる感触が得られますし、ステップスカルプチャー構造とシリンドリカル構造のおかげでタイピング時の指の位置に迷う事がないですね。
そして、キーピッチが19mmでフィット感も良いのでテンポよくタイピングも続けられます。
本体はプラスティック製ですが意外としっかりしているので、強めのタイピングでも打鍵の際にたわむことはありませんでした。
また、押下圧も重すぎず軽すぎないため、殆どの人が苦手意識なく使えるでしょう。
打鍵音は、普段からパンタグラフなどを使っていて音が控えめの方が好みの人にはおすすめ出来ません。
また、打鍵音に関してはワンクッション抑えてくれているような低音が強い感じはありますが、音量的には一般的なメンブレンと大きな差はありません。
- 深めのキーストローク
- ステップスカルプチャー構造とシリンドリカル構造によって指の位置が迷う事がない
- キーピッチが19mmとフィット感も良い
- 打鍵音は控えめで音量は一般的なメンブレンと差はなし
エレコム「tk-fdm088tbk」のメリット
エレコム「tk-fdm088tbk」の大きなメリットは、以下の3点になります。
- ミスタッチが出にくい
- 長い電池寿命
- コストパフォーマンス
ミスタッチが出にくい
先にも書きましたが打鍵感はステップスカルプチャー構造とシリンドリカル構造そして19mmのキーピッチのおかげで非常に打ちやすいです。
キーストロークとキーピッチがフィットしているおかげ指位置が自然に把握でき、ミスタッチが起きにくくテンポよく打てます。
長い電池寿命
電池残量表示ランプもついているので、電池の交換時期も視覚的に事前にわかるようになっているのはプラスポイント。
キーボードの電池残量は意外と見落としがちになるので、視覚的に判断出来る機能は助かります。
電池の寿命も大体単電池2本で2年といった感じなのですが、単電池1本で2年半持ちますので、かなり持ちがいいです。
コストパフォーマンス
メカニカルの特性を持ちつつ、[ワイヤレス接続、日本語108キー、長い電池寿命]を兼ね揃えて、約2.000円台で購入できるのを考えると、コストパフォーマンスは相当高いといえるでしょう。
エレコム「tk-fdm088tbk」のデメリット
エレコム 「tk-fdm088tbk」のデメリットは以下の2点になります。
- 無線接続の反応が悪い場合がある
- プレミアム感はない
無線接続の反応がしない場合がある
USBを刺す場所によっては、距離の問題からかタイピングしても反応しない場合もあります。
電波到達距離が非磁性体(木の机)約10mと磁性体(鉄の机)約3mとなっていますが、スペック通りとは行かないので、デスクトップ型パソコンの場合はなるべくUSBと近い距離で使用しましょう。
個人的な予想ですが、もしかすると電池寿命が長いので接続の安定性より省電力にふっているせいかもしれません。
ちなみに、ノートパソコンでUSBレシーバーを指して近距離で利用してみたところ反応が悪いなどの症状はなく快適に利用することができました。
そのため、快適に使うにはスペック上の距離に惑わされず1m未満の距離で使った方が良いでしょう!
プレミアム感はない
商品名がエレコム 2.4GHzワイヤレスプレミアムメンブレンキーボード「tk-fdm088tbk」となっているので高級なキーボードを連想してしまいますよね。
しかし、質感的にもプレミアム感は特にありません…。
素材もアルミなどの金属筐体を採用していていないので、高価なメカニカルキーボードを使っている人には打鍵感や質感的もちょっと満足感にかけると思います。
つまり商品名と実際の質感に乖離があるので、わかった上で購入しましょう!
エレコム「tk-fdm088tbk」がおすすめの人
エレコム「tk-fdm088tbk」は、メカニカルに興味があるけど価格が高いので中々手が出せない人におすすめです。
価格の割にしっかりした打鍵感もあるので、黒軸などの代替品にもなりえます。
逆に、パンタグラフなどの短いキーストロークや低いアク
とはいえ、長いキーストロークとしっかりとした打鍵感はタイプミスが多くて困っている人にもタイプミスの抑制にも繋がるので選択肢としては有り!
エレコム「tk-fdm088tbk」レビューのまとめ
エレコム 2.4GHzワイヤレスプレミアムメンブレンキーボード「tk-fdm088tbk」は、非常にコストパフォーマンスが良いキーボードだと思います。
標準的な機能も抑えつつもメカニカルの特徴を再現しており、 キー配列も日本語108キーなのでタイピングするには何の問題もありません。
単電池1本で2年半と比較的電池寿命も長いので、標準的なキーボードを探している人の選択肢の一つに入れてもいいと思えるようなキーボードです。